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鬱苦詩いし
『鬱がうつる』
鬱がうつる美しさに鬱はどこで売ってるのと私は聞いた
打つためのボールが飛んで来ても私はそれを打つのを諦めるだろう
今は悲しく美しく私は水の底に沈んでいる
通の魚釣りが来たらきっと姿を現して『あなたが落としたのは金の鬱ですか? それとも銀の鬱ですか?』なんて聞くのだろう
美しい私
鬱苦しい私
おなじものだから
『セキュバス』
サキュバス
シキュバス
セキュバス
セキュバス!
なんだか一番いやらしくなった
助けて嫌だよ
ひー
ひー
ひー
そしてソキュバスは
置き去りにされた




