セブンイレブンのキャベツ
『セブンイレブンのキャベツ』
長距離運行
2連勤ならなんとかなる
冷蔵庫に入れたごはんと
レトルトパックのごはんで
ごはんはなんとかなる
3連勤でもなんとかする
部屋に帰れる10分間で
お弁当しながら
シャワーしながら
着替えながら
フェレくんのお世話しながら
買い物ができない
お弁当を作っても冷凍食品100%
野菜がない
キャベツがほしい!
セブンイレブンで千切りキャベツを売っていた
一袋100円ならまぁいいか
保冷剤と一緒に入れておこう
そして一日、二日が経った
三日目はだめだろう
ふつうしなしなになって変色してて、もう食べれない
はずだった
保冷剤ももうすっかり常温なのに
キャベツはしっかりシャキシャキのままだった
買った時からおかしいとは思っていた
やたらパサパサしてて瑞々しいという二律背反のキャベツだった
スーパーのキャベツとは何かが違ってた
五日目にようやく食べきった
三日目は『だめだろう』と決めつけて見てもいなかった
四日目に見た時、あまりの元気さに悲鳴をあげかけた
ほんとうにおまえはキャベツなのか? と答えを待った
化学物質のようなそいつがニヤリと口を開けて答えるのを待った
それでもわたしは食べきった
五日目の今日、常温でシャキシャキに生き続けていたそいつを、もったいないという理由だけで
明日からわたしの体にどんな変化が起きるのだろう
もしかして齢をとらない体になっただろうか
それはそれで
嬉しい気もするし
気持ち悪い気もする




