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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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正しさ

 『正しさ』



わたしは自分を

正しいだなんて思っていない


わたしは自分を

間違っているとも

思わない


ただ誠実に

すべての大切なものを壊したあとの景色を見ているだけだ


わたしは中間を漂う

わたしの大切なものと

好きじゃないものの

中間を漂っている


なんのため?

それが正しさだと思うから?


赤ちゃんが

世界一正しいのなら

そうなのかもしれない





 『戦い』



むかしのひとは

戦いが好きだった


おおむかしのひとは

戦いに明け暮れていた


もっとむかしのひとは

戦いがなければ生きていけなかった


現代のひとは

野蛮から救われ

平和になったのだと

がっこうで教わった


戦争は

始める国が悪いのだと

憎むべきだと

戦わずに憎むべきだと

そう教わった


成績を争って

かけっこの順位を争って

教室やネットでマウントを取り合いながら

戦いをじょうずに殺しながら

戦いの映画や

マンガを見ているわたしたちは

戦争をする国を憎みながら

ほんとうに

野蛮から救われたのだろうか




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― 新着の感想 ―
[一言]  対人でなくても、克服、抵抗、達成、維持、どれもなにかとの戦いです。  戦うのをやめたら、時間に侵食されて朽ちるだけ。時間には常に戦いを挑まれているから。戦うという概念をもつものは、常になに…
[一言] ○『正しさ』  〉ただ誠実に 〉すべての大切なものを壊したあとの景色を見ているだけだ   壊しちゃらめぇっ!  (´;ω;`)  ○『戦い』  カタチをかえ  コトバをかえ  …
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