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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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おいしいお肉とおいしくないお肉

 『おいしいお肉とおいしくないお肉』



この世には

おいしいお肉とおいしくないお肉があります


差別だ

それって差別じゃない?


いいえ

厳然たる事実です


だっておんなじ生き物なのに

おいしいお肉とおいしくないお肉があるなんて

そんなことあるの?


あるんです

こないだアンガス牛を買って焼肉にしたら

紙みたいな味がしました

切り方もおかしかったです

広葉樹の葉っぱみたいに

大きくてペッラペラ

なんでこんな切り方にしてあげたの?

厚切りできない何かの事情があったの?

お肉さんの元々の姿を見てみたい


あんまりだ

アンガス牛さんに泣かれました

ぼくがおいしくないなんてあんまりだ


それに比べて

前に食べた

和牛専門の炭火焼肉店の

ジューシーでソフトだったあのお肉さんが忘れられません

おんなじものではありえませんでした

アンガスさんとおんなじものだなんて

ありえないことでした


だけど

ふつうのスーパーで売ってる国産牛肉と

激安スーパーで売ってる色の悪いアメリカ産牛肉とでは

私は後者のほうが好きですよ

おいしいと思います

見た目は悪いけど

育ち方も知らんけど



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― 新着の感想 ―
[一言]  おなじお肉でも、筋をちゃんと切ってやるだけで、美味しく食べられることもありますね。  焼き肉バイキングで失敗して再挑戦しました。  安い焼き肉やしゃぶしゃぶバイキングは、薄い肉のほうが食べ…
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