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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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ちょびひげバッタ

 『ねこまみれ』



汗まみれ

ねこまみれ

毛がいっぱいくっついて

左目失明

私はねこを叱らずに

汗まみれな自分をなんとかしようと思った

私はねこを憎んではいない

今でもねこは大好きだ

それよりも

新陳代謝の良すぎる自分を憎んで

なんとかしようと思った





 『ちょびひげバッタ』



ある朝目覚めると

ちょびひげバッタが覗き込んでいた


おはよう

私が言うと


ちょびひげ

そう返してくれた


彼がいる世界と

いなくなった世界では

何が変わっただろう


私の中に

穴が空いたわけでもないのに

私は全てのものを初めて見るように

珍しく眺めている


涙でベッドが沼になった夢を見たのに

やはりあれはただの夢だったのか

それとももう乾いたのか

知らないが

ほんの水たまりになっていた


ちょびひげバッタがそれを舐めて

変な顔をこっちに向ける

目の中に

100人の私の顔が写っていた

おかしなものを見るように

その全部が笑っていた



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― 新着の感想 ―
[一言]  ちょんまげバッタなら、殿様バッタっぽくて、イメージしやすかったのに、楽はさせてくれませんね。
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