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おわりは来る
『おわりは来る』
おわりがないのって
だるいよね
永遠を望む人生も
おわりがなければただの退屈にかわる
だから予告しておく
余命を宣告する医師のように
この詩集
千まで書いたら終わるからね
今は永遠のように
あなたも
わたしも
感じているけど
おわりがなければダラダラと
ただの壁のラクガキみたいに
毎日おそうじおばさんに消されてしまう
おわりのない音楽は
遂に怒り出した隣人に消されてしまう
だから
おわりを設定しなければ
いつまでも続いてしまう
わたしがしぬまで
ダラダラと
だから
千できっちりおわるからね
余命約850部分
それまでは
毎日書くから
応援してよね
応援してくれなかったらこんなのすぐにおわっちゃうんだから




