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嬉しいような くないような
『嬉しいような くないような』
嬉しいような くないような
そんなないようなないように あたしは触れて
三本だけの くないを投げた
生きてるのって さびしくない?
くないちょうに 文句を言いに行かなきゃ
嬉しい時もあるから 生きてるけど
さびしい時があったら 生きたくない
だからあたしを 嬉しがらせてほしい
ないないだらけの生活から 救い出してほしいな
しいたけを食べながら そんなことを思えば
どこかから飛んできた くないに
体をそらして よけた
よかった たまたま体をそらしてて
嬉しくなって 空シドレミファ
空に死はある
生は地上にある
それが嬉しいような くないような
そんなしいな しいなであった




