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しいな ここみ 詩集 『ラヴの大爆発』  作者: しいな ここみ


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鹿

 『鹿』



鹿は立っている

雄々しい角を空に向けて

重たい首をまっすぐに伸ばして


赤い大地の上を

車行き交うアスファルトの上を

光ふりつむ新雪の中で

崖沿いのガードレール 飛び越えて


鹿は立っているのだ

いつまでもそこに

目を開いたままで






 『愛してくれる誰か』



愛してくれる誰かを心に描いたら

心がほっこり緩んでいった

それは母ではなく

もちろん父でもなく

兄でも友人でもなく

どこにもいない人だった






 『馬』



馬と鹿が出会っても

けっしてそんなものにはならないのに

莫迦がどうしてそうなった

馬は途方に暮れている

草を食みながら

途方に暮れた顔をしている

後ろからそっと近づいた

鹿がパカンといい音を立てて飛んでいった






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― 新着の感想 ―
[一言]  愛する誰かを思い浮かべても、同じ結果に?  愛する猫なら、これまで見た猫の記憶をすべて順番にたどればいい。
[一言] 馬は鹿だけじゃ無く、虎とも相性悪そう。 だってイヤな思い出の事を虎馬って言うじゃん! wwwwww
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