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アルステナの箱庭~仮想世界で自由に~  作者: 神楽 弓楽
一章 始まりの4日間
90/138

89話「鮫と雷槍」

「《剣舞『風火』》《忍び足》」


 黒水女の右腕から繰り出される出鱈目な軌道で迫る触手を緑の光を纏ったシオンは、タタン、タタンと軽快なステップを踏んで躱す。


「《三連撃》」


 鞭のようにしなり、蛇のように蠢く触手の攻撃を掻い潜り、黒水女に接近したシオンは、赤い光を纏った2本のクナイを黒水女に振り下ろした。


 目にもとまらぬ速さで繰り出した6連撃が、黒水を斬り裂く。白い薬を塗っていたクナイに斬られた黒水は、ジュワと音を立て白煙を上げた。


 しかし、黒水女にシオンのクナイが届いたわけではなかった。


「ちっ」


 シオンのクナイが振り下ろされた瞬間、黒水女は目の前に黒水で出来た水の壁を作りだしていた。シオンが斬ったのは、黒水女が作りだした水壁だった。


 水壁は、薬が塗られたクナイで斬られたことで形を保てなくなったのか崩れて湖に還った。湖の中には、透き通るような透明の水と黒水が分離して混在していた。



「…………」


 黒水女が左の掌をシオンに向けると、連続してシオンを狙った黒水の塊(黒水弾)が射出された。




「任せて! 《剣舞『鬼纏(キテン)』》! 」


 バックステップで下がったシオンの後ろから燃え盛る炎のように揺らめく赤い光を全身に纏ったランが飛び出してきた。


「はああああああっ!! 」


 ランの体と同じ燃え盛る炎のような揺らめく赤い光に包まれた大剣は、高速で迫る黒水弾を次々と斬り裂いた。大剣には、勿論薬が塗られていて、斬り裂かれた黒水の塊はバシャッと弾けて辺りに四散した。


 四散した黒水は、地面を濡らしてシュワシュワと音を立てながら白煙を上げた。


 黒水女は、黒水弾を斬り裂きながら近づいてくるランを狙って射出するも、ランの双剣の防御に隙はなく次々と斬り裂かれていった。


「…………」


 このままでは駄目だと感じたのか黒水女は、対応を変えた。

 左足で水面を踏みしめると、ランの目の前に幾重もの水壁が出現した。


 厚みが50センチ近くもある水壁を突破するのには流石のランも手間取った。

 最初の水壁を強引に突破した時には、水面から現れた無数の黒水の水柱がランに向かって伸びてきていた。


「《土の壁》! 」


「《風障壁(ウインドバリア)》! 」


 水柱からランを守るように湖中から斜めに岩の壁が現れ、更に激しい気流の壁が土の壁の前に現れた。


 ランに迫る無数の水柱は、気流によって散らされ、それを突破した水も硬い岩壁によって阻まれた。 


「フー姉にリン姉ありがとっ! 」


 ランは、フーとリンの姉妹の支援で守られた。しかし、風の守りも土の壁もいつまでも持つわけではない。

 発動から15秒後、水柱を阻んでいた風の守りが時間経過で消失した。その直後にランは、その場から離れて後方に下がった。


 風の守りが消えると黒水を阻んでいた岩壁は、10秒近く持ちこたえたが、勢いを増した黒水に耐え切れず、最後には粉々に砕かれた。砕かれた岩壁は、しばらくすると黄色い粒子となって周囲に四散した。


「近づけない……」


「そうだね。守り堅いねー」


 黒水女から距離を取ったランとシオンの2人は、薬を自分の武器に塗り直しながら黒水女の攻略を考える。


 薬を武器に塗ってからは、警戒しているようで黒水女は、ただの一度も2人の接近を許さなかった。

 左の黒水弾と右の触手で2人を牽制し、それが効かないと判れば先程のように水壁で行く手を阻み、水柱で迎撃してきた。


 この感じだと水壁を突破し、水柱を掻い潜ることが出来ても新たな手段を使ってきそうだと2人は思った。


 薬も馬車を救出した際にもらえるだけたくさん貰ってきたが、無限にあるわけではない。


 それに敵はこの黒水女だけではない。今ユリとアルの2人が戦っているサメや湖の向こう側には黒幕だと思われてる魔術師もいた。


 今はまだ魔術師は行動を起こしていないが、もし同時に相手取ることになれば全滅の可能性もあり得るかなり厳しい戦いになることが予想できた。



 魔術師が動き出す前に黒水女を倒す。

 もしくは、無力化できる何かいい方法はないかと2人が頭を悩ませていると黒水女に新たな動きがあった。


「ん? 」


 黒水女は、シオン達に向けていた左手をあらぬ方向に向けた。

 その謎の行動にリンとフーを含む4人は訝しげに見たが、ランがいち早くその意図に気付いた。


「っ!? お姉ちゃん避けてっ! 」


 ランは、サメに追いかけながら湖を泳いでいるユリに向かって叫んだ。

 ランの声に気付いたのか遠くにいるユリがランの方を振り返った。


 しかし、ランの警告は遅かった。


 ユリが振り返った時には、すでに黒水女が射出した黒水弾がユリに迫っていた。

 向かってくる黒水弾にユリもすぐに気付き避ける素振りを見せたが、すでに手遅れだった。黒水弾は、ユリに当たった。


 体のほとんどを水中に沈めて泳いでいたユリは、直撃した衝撃で吹き飛ぶまでにはいかなかったが、大きく体をよろめかせた。


 それは、サメに追われていたユリには致命的な隙だった。

 サメは好機を見逃さず、その隙に距離を詰めてユリに襲いかかった。


 それを目にした誰もが、ユリがサメに喰われる瞬間を幻視した。


「お兄ちゃん! 」


「ユリさん! 」


ランとアルのユリを呼ぶ声が地下水湖に響いた。



◆◇◆◇◆◇◆




 喰われるっ!!



 赤い牙がずらりと並んだサメの口を間近で見たユリは、そう思った。


 逃げたくても黒水弾を受けた衝撃で動けず、助けを望もうにも地下水湖の中心にいるせいで、ラン達の助けは望めない。万事休すで絶体絶命の状況に陥ったユリは、サメに喰われる恐怖から思わず目を瞑った。


 そんな時、ユリは老人の声を聞いた。


「これ、娘よ。まだ諦めるにはちと早すぎるぞ」


「え……? 」


 その声は、ユリのすぐそばから聞こえた。

 ここにいる筈もない人物の声に幻聴かとも思ったユリだったが、近くに人の気配を感じて閉じていた目を薄らと開いた。



 幻聴ではなかった。

 老人は確かにそこに立っていた。


「GYAAAAAAAAAAAAAッ!? 」


 目の前まで迫っていたサメは、老人にやられたのか片目に槍が刺さり、痛みで悲鳴を上げてびちびちと暴れていた。



「爺さん! 」


 驚きと喜びが入り混じった表情でユリは、老人を呼んだ。


「間に合ったようで何よりじゃ。ほれ行くぞ」


 そんなユリを見て老人は、険しかった表情をふっと綻ばせるとユリを小脇に抱えて、泳いでその場から離れた。


「GAAAAAAAAAAAA!! 」


 片目を失ったサメが怒りの咆哮を上げて老人を追うが、老人はサメよりも速く、いくら激しく尻尾を振っても老人との距離は開くばかりだった。


「爺さん、何でここに……? 」


「ちょっと古い友人から頼まれての。まさか娘までここにいるとは思わなかったぞ。娘は、ガユンに何か頼まれたか? 」


「ガユンって誰だ? 俺は組合に頼まれて今起きてる騒動の黒幕を探してたところだよ」


「コエキ都市の組合で支部長やってる老いぼれのことじゃよ。やはり、あ奴が言ってたネームレスたちとは娘たちのことじゃったんじゃな。なら娘たちを助けることは儂の役割じゃろうな」


 先ずはあのサメから()るかのぅ、と独白した老人は、脇に抱えていたユリをアルの近くの岩場で下ろすと、自らは追いかけてくるサメに向き直った。



「これも依頼じゃ。悪いが初手から本気で行かせてもらう」


 バリッと老人の手元が光ると雷で形成された穂先が三つに分かれた三叉槍が現れた。

 その槍は、バリバリッと激しくスパークして更に巨大化すると、老人の三倍もあろうかという巨大な雷槍となった。


 老人はその槍の柄を当然のように掴んで持つと投げる構えを取った。

 槍を持つ老人の右腕が赤く輝く光に包まれ、その光は時間の経過とともに赤みを増していった。


「ハアッ!! 」


 裂帛の気合と共に雷槍は投げられた。パリパリと帯電する赤い光の軌跡を描きながら雷槍は飛んでいきサメを貫いた。


「GAッ、GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!! 」


 地下水湖にサメの絶叫が響いた。

 サメに突き刺さった雷槍は込められた力を解放し、バリバリバリッと激しく放電した。

 その度にサメはビクンビクンと大きく体をしならせて痙攣した。


「爺さんスッゲー! 」


「す、すごい威力ですね……」


 雷槍の一撃で、サメのHPが4割近く削れていた。

 それまでにユリが削ったHPの総量が3割ちょっとだと考えればどれくらい高威力だったかが分かる。ただの異常種ならば、余裕で2回は死んでいるダメージ量である。

 このパーティーで最も攻撃力が高いランですら普通の異常種を一撃で屠るのは難しい。

 家を殺されてマジ切れした時の老人を見たことのあるユリは、その非常識な強さを知っていたので素直に憧れの眼差しを老人に向けていたが、初見のアルが引くのも当然だった。



「ほう、今のを耐えるか。異常に頑丈だな」


 込められた雷を放電しきって雷槍が消滅した後、サメは尾鰭を水面に何度も激しく振り下ろして、ビチビチと暴れていた。


 暴れてると言うよりは、痙攣しているという言葉の方が正しいかもしれないが、未だ死んでいないサメを見て老人は少し驚いた様子だった。


 どうやら、老人は黒い靄で強化された異常種の存在を知らないようだった。

 そのことに気付いたユリは、老人にアイテムボックスから取り出した薬を投げ渡した。


「爺さん、これを使え! 」


「なんじゃこれは? 」


 ユリから受け取った老人は訝しげな薬を眺めた。


「そのサメみたいな異常種の表面にある黒いもやもやを取り除く薬! 黒いもやもやがある個体は攻撃があんまり通らなくなるけど、薬がかかった部分を狙えばダメージが入りやすくなるよ! 」


「ほほぅ、異常種に効く薬じゃったか。そう言えば儂もそんなものを貰っておったの」


 ユリの言葉で思い出したように懐を探った老人は、懐からソフトボールほどの大きさの球状の白い塊を取り出した。それから臭ってきた臭いに老人は顔を顰めた。


「……この臭いはどうにかならんもんかのぅ」


 ユリが臭えば、ガソリン臭いと言いそうな臭いを発するその白い塊は、老人に渡した人物曰く異常種になったモンスターに呑み込ませると治る丸薬だった。


「ふむ……どちらも試してみればよいか」


 薬が2種類あるならどっちも使った方が効果が高いだろう、と考えた老人は、丸薬と液体の薬の両方ともサメに投げた。

 緩やかな放物線を描いて丸薬と液体の薬はそれぞれ老人が狙った場所に当たった。

 液体の薬は、サメの尻尾の付け根にかかり、丸薬は大口を開けて暴れるサメの口内に入った。


「GAッ、カッ、ガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! 」


 丸薬を飲み込んだサメの反応は劇的だった。


 口からヘドロのような粘っこい黒い塊を吐きだしたかと思うと、全身から白煙が吹き出した。

 それは痛みを伴うようで、サメは叫び声を上げながら出鱈目に暴れ始めた。

 暴れるサメの体は、どんどんと色落ちていき、黒かった体色が青に変わり、体もそれに伴い小さくなっていった。真っ赤だった両目も赤から黒に変わった。牙も小さくなりヒレも鋭さが幾分なくなった。


 体の縮小が止まり、体から吹き出していた白煙が治まると、サメはぐったりとして力尽きたようにぷかーと水面に浮かびあがっていた。一応、HPは減っても3割ほど残っていた。


 そのサメの体には、依然と黒い靄が纏わりついていた。

 しかし、黒い靄はしばらくサメの体表でもぞもぞと蠢いていたが、最後にはサメの体から離れ魔術師の方に飛んで行った。


 ユリ達から現れてからも何の反応も見せていなかった魔術師の体に黒い靄が吸い込まれるように消えていくと、魔術師は初めて動きを見せた。


「解かれたか……あれ(丸薬)はそういう代物か。忌々しい、何故その薬を知っている、と聞きたいところだが、大方あの部屋からレシピを見つけたのだろう。この僅かな時間で作れたということは中々に腕の立つ薬剤師がいるのだろうな」


 魔術師は大声で喋っていなかったが、その声は不思議と地下水湖にいたユリ達全員の耳に届いた。

 爛々と輝く赤い両目が射殺さんばかりの敵意を向けて、ユリと老人を睨みつけていた。



 魔術師が手に持った杖を振るった。

 すると、魔術師の周りに無数の魔方陣が現れた。


「《召喚:影狼(シャドウウルフ)》」


 魔術師のその言葉で、一際魔方陣が輝いたかと思うとそこから何体もの狼のシルエットをした黒い影のようなモンスターが現れた。


「行け、私の邪魔する者を殺せ」


 命令を受けた影狼たちは、湖の水面をまるで地面のように走り、狼の形をした黒い影のようなモンスターだからなのか影狼は鳴き声を一切発さずにユリと老人に襲いかかった。


「ハアッ! 」


 覆いかぶさるように飛びかかってきた影狼の1体をユリは、前回し蹴りで迎撃する。偶然にも丁度蹴りの軌道上にいた別の1体にも攻撃が入った。

 どちらの影狼もユリの攻撃が当たると呆気なくHPバーが真っ白(HPが0)になり、黒い粒子となって現れた魔方陣に吸収された。


 それを皮切りに何体もの影狼がユリに殺到した。


「くっ……数が多い! 」


 一体だけならユリの素の一撃で死ぬような脆弱な影狼だが、数が揃えばその素早さと攻撃力は脅威だった。

 波状攻撃のように連続的に四方八方から襲ってくる影狼達にユリはなんとか対応した。

 しかし、懐に潜り込まれたり押し倒されるようなことは起こらなかったが、振り切った腕や足を噛みつかれたり引っ掻かれたりされて、HPは少しずつ削られていった。



 ユリの比較的近くにいたアルも影狼たちに狙われていた。ユリほどではないが、集団で襲われて盾で攻撃を受け流しつつも時折、剣で反撃して一体ずつ倒していた。


 ユリとアルの2人は、影狼たちに手古摺っていたが、老人は早々に自分を狙ってきた影狼たちを全て倒していた。


 手には、あの穂先が三つに分かれた三叉槍『雷鰻の三叉槍』を持っていた。


「ふん、時間稼ぎか」


 何やら詠唱に入ってる魔術師を見た老人は、この狼(影狼)が詠唱している魔法が完成するまでの時間稼ぎだと予想した。


「何をするつもりかは知らんが、碌でもないことは確かじゃろう」


 老人は、ユリとアルに視線を向け、更に離れた場所で黒水女と戦っているシオン達4人も見た。


 6人が戦っている様子を見て問題ない、と判断した老人は魔術師に視線を向け直した。


「お主がこの騒動の黒幕か……なら、儂の家を潰したあの黒色軟牛(ブラック・ソフカウ)もお主のせいよのぅ。儂の家の恨み、そう軽くはないぞ」


 その言葉には、家を壊された老人の恨み、怒り、悲しみと言った激情が込められていた。

 老人の戦意に感化されてか三叉槍はバチバチバチと激しい音を鳴らして帯電をし始めた。三叉槍が赤と黄色が入り混じった光に包まれ、老人の体が澄んだ青い光を纏う。



 まるで後ろに推進器がついているかのような速度で浅い湖を駆け抜けると、老人は振り被った三叉槍を魔術師の胸狙って投擲した。


 放たれた三叉槍は、赤と黄色の光の二筋の軌跡を描きながら詠唱中の魔術師に高速で迫った。



 魔術師は飛んでくる槍に何の反応も示さなかった。避ける素振りすら見せなかった。



 その姿に老人は、殺った! と半ば確信した。


 だからこそ、それを防がれた時、老人は心底驚いた。



「ピュア! 」


「何じゃと!? 」


 老人の三叉槍は、魔術師には刺さらなかった。

 純白の兎によって魔術師の周囲に貼られた光の壁で老人の投槍は阻まれた。


 魔術師を囲うようにドーム状に貼られた光の壁に阻まれた三叉槍は、魔術師から逸れて、その後方の壁に柄のほとんどが埋まるほど深く突き刺さった。


「あの兎、まさか光兎(ホーリーラビット)じゃったか! 」


 魔術師の傍にいた兎を所詮はウサギと思い、見向きもしていなかった純白の兎を改めて視た(・・)老人は、驚きの声を上げた。


光兎(ホーリーラビット)

それは、角兎のレア種で滅多に姿を見せない幻獣と称されるモンスターであり、角兎種としては唯一の魔法を扱うモンスターだった。



「《孤独な闇(ロンリーダークネス)》」


 老人の槍は、その光兎によって防がれた。


 そのため、魔術師は、邪魔されることなく詠唱を完成させて魔法を発動した。





《忍び足》

【隠密】スキルで覚えるアーツ

単純に五分間足音が発生しなくなる。

ついでに気配が希薄になり、モンスターに感知されにくくなる。

ただ、感知されにくくなるだけでばっちり目が合ってたりすると効果はない。

使い所が難しいアーツ。

シオンは、常に動き続けることで感知されにくい状態を維持して、触手攻撃の狙いが定まりにくいようにした。


《剣舞『鬼纏(キテン)』》

【双剣】スキルで覚えるアーツ


攻撃力、膂力が90秒間2倍になり、耐久力、移動速度が1.3倍になる。

二次スキルにしては、以上の強化率だが、その代わり使用するとMPと共にHPも減少する上に、アーツ終了から二分間一切のアーツ、魔法の使用が不可能になる。


アーツを発動させると燃える炎のような赤い光を体と双剣に纏ったような姿になる。


《土の壁》

【初級土魔法】で覚える魔法

地面から高さ3メートル、横4メートル、厚さ30センチほどの壁を作りだす。

材質は、発動させたエリアの地形依存。草原エリアなどで使用した場合は見た目以上に柔らかく、砂地や沼で使用すれば触れただけで、出来た直後に崩れる。

今回発動させた地下水湖の地形は、湖ではあったが地面がかなり硬い岩で構成されていた為、かなりの耐久力があった。


土魔法系は、発動したエリアの地形依存になることが多いので、他の属性魔法よりも不人気である。ただ、消費魔力は、他の属性魔法の初級で覚える壁系の魔法なら一番少ない。


風障壁(ウインドバリア)

【中級風魔法】で覚える魔法

激しい気流の壁を作りだす。

物理・魔法どちらにも高い耐久力を持っていて突破されにくいが持続時間が15秒と短い。



《召喚:〇〇(モンスター名)》《召喚:影狼(シャドウウルフ)

【召喚魔法】で覚える魔法

MP消費で契約した召喚獣を召喚する。

召喚限度数を越えるまで同時に召喚することが出来る。


召喚獣は基本打たれ弱い。(本来のHPの8割~6割ぐらいしかないため)



感想よろしくお願いします。待ってます。


14/09/13 18/06/26

改稿しました。

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