100話 「5日遅れのチュートリアル」
説明回です。読み飛ばしても問題ないです。
――『始まりの町』北大通り
『始まりの町』でのイベントが終わり、北門が開門された北大通りは、以前と変わらず人で溢れかえっていた。その中にユリの姿とタクの姿があった。
「なぁトウリ。いろいろ教えてやるし、どんなことでも付き合ってやるからさ。姉ちゃんにバレた時のフォローを……なっ! ホント頼むよからさぁー!! 」
実の姉に猫可愛がりしているユリの顔に落書きしたことがバレることに気付いたタクは、ユリ本人からなんとか取り成してもらおうと今更ながら焦っていた。
「タク、こっちではリアルネームってタブーなんだろ? 間違えるなよ」
「いや、今はそんなことよりも……」
なおも図々しく頼み込もうとするタクの肩にポンと優しくユリの手が置かれた。
「自業自得」
「見捨てないでっ! 助けて! 」
「いやー今日も人が多いなー」
必死にユリに頼み込むタクに反して、ユリはすっきりとした実に清々しい笑顔を浮かべていた。
それからしばらくして、本当に後悔していると判断したユリは適当なところでタクにもしもの時はフォローをいれることを約束してあげたのだった。ただ、今回のことでタクが反省したとはユリもこれっぽっちも思ってはいなかったと言っておく。
そんなやりとりの後タクとユリは、チュートリアルをするならここだ、というタクの発言に従って2人で【初心者の草原】に訪れていた。
「よし、ここらへんでいいかな」
時折現れる通常の角兎だけでなく死剣兎や駿角兎を適当に蹴散らしながら進んでいっているとその場に立ち止まってぐるりと周囲を見渡したタクがそんなことを言った。
「ここでするのか? 」
人が多いという理由であちこち歩き回っただけあって、ユリが見る限りプレイヤーの姿はなかった。随分とエリアの外れに来たようである。
「ああ、こんな場所まで来るプレイヤーも滅多にいないし、異常種の方もここまで街から離れればいないだろうからな。レクチャーするにはいい場所だ」
「そういうもんなのか? 」
「そういうもんだ」
今一よくわかっていないユリだが、タクの断言に納得の色を示す。
「じゃあ、よろしく」
「おう、任されよう」
すっかり立ち直った様子のタクは、やや大げさに応えた。
こうして五日遅れのユリのチュートリアルが始まった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「じゃあまずは、メニュー機能について説明するな。
メニュー画面の表示の仕方はもう気付いてると思うが、視界の右隅に映ってる△アイコンをタップすれば表示できる。他にも方法はあるけど、それは後で説明するな。
メニュー画面には『プレイヤー』『スキル』『アイテムボックス』『装備』『所持金』『マップ』『クエスト』『オプション』『ログアウト』の九つの項目と現在時刻が表示がされてる。
で、チュートリアルを受けたり、お前のようにモンスターをテイムすると新たに『フレンド』や『テイムモンスター』の項目が新たに追加されるようになってる。
これをパソコンで例えると、メニュー画面がデスクトップで、そのデスクトップに表示される項目は、そこに直接飛ぶためのショートカットみたいな感じだ。
このメニュー画面は、ある程度弄れるようになってるから人によって少し違ったりするけど、お前はまだカスタマイズとか無理だな。ここまでは分かるよな? 」
「だ、大丈夫。……多分」
「はぁ……実際にやってみるか」
ユリの怪しい返事に不安なタクは、確認のためにユリに説明したところまで実際に操作させ、確認させた。
ユリは実際にメニュー画面を開いて、タクの説明を反芻しながら確認することで改めてタクの説明を理解した。
「俺がさっきショートカットって言ったようにその項目をタップすると、メニュー画面とは別に新たなウィンドウが上に重なるように表示される。あ、邪魔だったらウィンドウをこういう風に移動できるし、メニュー画面を軽くタップすれば、そっちが上に重なるように再表示されるからな」
「ふんふん」
タクがユリの傍で自分の仮想ウィンドウを操作して見せ、ユリもそれにならって自分の画面を操作して見る。
空中に展開された半透明の仮想ウィンドウを指で触れて横につーっと移動させると仮想ウィンドウもそれに合わせて移動し、重なっている2つの仮想ウィンドウの下になっている仮想ウィンドウを軽く触れれば、重なる仮想ウィンドウの下と上が反転されて再表示された。
「次はそのメニュー画面から選択できる項目を一つずつ説明していくな。
『所持金』は、もう知ってると思うがタップすると、所持している金額が表示されて、お金の出し入れができる。引き出すとお金は、銅貨、銀貨といった硬貨になる。額が大きくなると袋に詰められた状態で現れることもあるな。あ、その袋には硬貨以外を入れれないし中身が空になると消滅する仕様だ。
『アイテムボックス』は、タップすると、所持しているアイテムリストが表示されて、アイテムの出し入れが出来る。
アイテムリストは取得順で並んでいて、同じアイテムは一緒にされるがアイテムによって最大数が1~999まで決まっている。それ以上収納すると別枠として表示されるようになるからな。あと、クエスト報酬やモンスタードロップは自動でアイテムボックスに収納される。あんまり収納しすぎると目的のアイテムを取り出すのが大変になるからほどほどにしろよ。
アイテムリストのアイテム名をタップすると、そのアイテムの詳細やアイテムボックスから取り出すか選択できる。あと装備できるアイテムなら装備するか選択肢が追加される。
『装備』は、タップすると今ユリが身に着けている武器や防具の一覧が部位ごとに表示される。『アイテムボックス』でも出来るがここで装備の着脱が出来るぞ。ついでに言えば、装備する際に部位ごとで武器防具の一覧が表示されるからこっちの方が断然やりやすいな。あと装備を全て脱ぐ時に一括に脱げるボタンもあったりするな。こんな感じで」
そう言って空中に指を走らせるとタクの身に着けている装備が輝き始め、全身を包み込むように色とりどりの光の粒子が宙を舞った。
10秒ほどして光が治まるとそこには、むきむきな上半身を晒してぴっちりとした黒色のボクサーパンツ一丁姿のタクがドヤ顔で立っていた。一応言っておくと、股間の辺りはもっこりとしていない。そこまでリアルには再現されていなかった。
「うわー……」
その姿を見たユリは当然のことドン引きである。さっきまで真面目に聞いていただけにそれがあからさまに顔と態度に現れていた。ユリはタクから三歩距離を置いた。
いくらタクの体を見慣れていると言っても、こんなプールでも更衣室でもない大草原の中、ほぼ素っ裸になることにドン引きだった。
「おい、そこまで引くなよ」
ユリの反応にタクは納得がいかないと言った表情で腰に手を当てる。
「早く着ろよ変態」
「ひどいなおいっ!? 」
ユリに言われてタクは不貞腐れた様子で再び防具を装備し直した。
「………まぁ、こんな感じで脱ぐことが出来る。装備を全部脱いでもさっきのようにインナーまでは脱げない。女はブラとパンツは必須だが、男は、パンツは必須で上半身の方は必須ではない。ユリは、ここでの性別は女だからすべての装備外すと女物のブラとパンツってことになるな」
その言葉にユリは、嫌なことを思いだしたとばかりに顔を顰めて自分の胸と下に手を当てた。
「お前のなんて見たくねぇーよ」
「誰もそんなことは思ってねぇよ!? 」
そのユリの行動をどうとったのかタクは心外そうに呆れた表情でそう言ってきた。ユリとしては勘違いも甚だしいので即座に言い返した。
「あーそうですか。で、まぁインナーはデフォルトだと無地の味気ない下着だが、売ってる下着を購入して装備すれば変更は可能だ。変更する時には、変わりの下着と一緒じゃないと変更はできないからな」
「……なるほど、そういうことか」
タクの説明に心当たりがあったユリは納得がいったように頷いた。
ユリがニーソを脱げなくなったりしたのも、ニーソが分類上は下着になっていることが原因だった。
「そして『スキル』を、タップすると所持スキルの一覧が表示される。ついでに手に入れた称号もここに表示される。SPは、新たにスキルを取得する際に必要なポイントだ。SPは、持っているスキルのレベルを上げることで手に入る。あとクエストの報酬とかでも手に入るな。スキルの詳しい話とかはもう聞いてるんだから面倒くさいし省くな。
『マップ』は、タップすると現在いるエリアの地図が表示される。これは実際に見た方がわかりやすいと思うからやってみろ」
タクにそう言われユリは『マップ』の項目をタップした。
ユリの目の前に半透明の仮想ウィンドウに【初心者の草原】の地形が表示された。
【初心者の草原】はエリア全てが草原なので、表示された地形は緑一色だった。現在地を表す青い点がその地図の左上の隅っこで点滅していた。
「【初心者の草原】マップは拡大と縮小が出来るが、デフォルトだと四つに分割されて表示される。今ユリのマップに表示されてる部分は左下の分だな」
最大まで拡大して【初心者の草原】のエリア全体が見えるようになっている自分のマップと四分割されたユリのマップを見比べながらタクはそう言った。
【初心者の草原】の場合、上下と左右で四分割され、上半分が第二の街『コエキ都市』寄りで、下半分が『始まりの町』より、そして左半分が【ゴブリン草原】寄りで、右半分は【アント廃坑】寄りとして見れる。つまり今ユリ達は、『コエキ都市』と『始まりの町』のちょうど中間辺りで、【ゴブリン草原】のすぐそばにいるということだった。
ユリは、タクに横から説明を受けながらマップの使い方と知識を学んだ。
「まぁマップに関してはこれくらい知っとけば十分だろ。
次に『クエスト』について説明するな。タップすれば、今まで発生したクエストの一覧が表示される。クエストを達成するとそのクエストの項目の横に『clear! 』と表示されて、報酬を受け取ったら『済』に変わる。
でだ、SMOのクエストのややこしいところは、このクエスト欄で受け取る報酬とクエストを依頼してきたNPCが達成した時に渡す報酬ってのは別口なんだよな」
「へー……………え? ごめんもう一回言って」
初めて見る自分のクエスト画面の内容にユリは気を取られてタクの話を聞き逃していた。
「……おい、お前今俺の話聞いてなかったろ」
「うん」
「うん――じゃねえよ!! お前から頼んできたんだから人の話は聞けよなこの野郎!! 」
「痛い痛い痛い痛い!!? 」
素直に聞いてなかったと頷くユリにイラッとしたタクは、無防備だったユリの首をガシッと脇に挟み込んで、ユリの米神を思いっきりグリグリとした。リアルよりも痛覚が鈍くなっているとは言え痛いものは痛かった。普段の2人の関係からすると珍しい状況だったが、しばらくしてユリが謝り始めるとタクはすんなりユリを解放した。
「はぁ……もう一度説明してやる。SMOのクエストは、クエスト欄で受け取る報酬と依頼人のNPCから直接受け取る二度の報酬があるんだよ」
「何でだ? 」
「さぁな。そんなことは俺も知らねぇよ。ただバクとかじゃなくてちゃんとした仕様だ。だからクエストの報酬は別口で二度あるってことになる。その二種類の報酬のことを俺たちは、クエスト欄から受け取る『間接報酬』と依頼人から直接受け取る『直接報酬』って言って区別してたりするな。まぁクエストによってはどちらか一方だけという時もあるけどな」
「へークエストにも色々種類があるのか」
「おう、SMOだとクエストの内容から見ても討伐、採集、製作、家事、世話、護衛、盗み、仇討とか色々と雑務から物騒なものまで多岐に渡るし、その分類の仕方にも種類があるけど、『称号』『依頼』『学習』『雑用』『闇依頼』っていう形で五つに分類されることが多いな。
『称号』っていうのはそのクエストを達成すると達成と同時に称号が手に入るタイプのクエストだ。職業に関した称号が多いから『職業』クエストと呼ばれたりすることもあるな。
『依頼』っていうのは冒険者互助組合を通して行われるタイプのクエストだ。クエストを達成して受付で報告すると『直接報酬』を渡されるけど、クエスト欄から受け取る『間接報酬』はないのが特徴だ。組合の依頼は大体このタイプだが、例外として組合からご指名で受けるような直接依頼だと『間接報酬』があるみたいだ。
『学習』っていうのは、『依頼』とは逆で『間接報酬』はあるけど『直接報酬』がないタイプだ。いや、『直接報酬』が知識として支払われるって言った方が正しいかもしれないな」
「報酬が知識ってどういうこと? 」
「んーと、例を挙げるならより高品質のアイテムを生産する為のコツとか方法と言った手ほどきを教えて貰ったり、新しい技とかを教えてもらうと言った感じか? ……悪い。上手く説明できないわ」
難しい表情で首を傾げるユリを見て自分の説明が上手く伝わってないと判っていながらこれ以上の上手い説明が思い浮かばなかったタクは、ガシガシと頭を掻いた。
「まぁなんとなく言いたいことはわかったらいいよ」
因みにユリが今まで知らずに受けて達成してきたクエストで言えば、『門番にテイムモンスターだと証明しろ!』というクリスの出し入れのことを教わった門番とのやり取りが『学習』に該当している。
「悪い。まぁ、それで『雑用』っていうのが最も一般的で多い組合を介さないNPC個人が直接依頼してくる『一般』クエストって呼ばれたりするタイプだ。まぁこのタイプは本当に多い。クエストは発生してもプレイヤーに通知するような機能がないからもしかしたら既にユリも気付かない内にこのタイプのクエストを受けてたりするかもな」
「あー、うん正にその通りだな」
「えっマジで。どれどれ……」
タクの言葉にユリは、自分のクエスト欄にチラリと視線を向けて同意した。
その反応にタクは興味を示して、ユリの横からクエスト欄を覗き見た。
『 クエスト
clear!『タックスから料理の基本を教われ! 』――NEW!
clear!『門番にテイムモンスターだと証明しろ! 』――NEW!
clear!『ジーフェンと一緒に魚釣りをしよう! 』――NEW!
clear!『ジーフェンに認められよう! 』――NEW!
clear!『血鮫を釣り上げよう! 』――NEW!
clear!『コエキ都市に行こう! 』――NEW!
clear!『街を知ろう! 』――NEW!
clear!『魔術師の隠れ家を探せ! 』――NEW!
clear!【襲いかかる黒きモンスターの襲撃】――NEW!
clear!『ジーフェンとの共闘! 』――NEW!
『ジーフェンの家を作ろう! 』――NEW! 』
「めっちゃクエスト発生してんじゃねぇか!!? しかもほとんどクエスト達成してるしっ!? 」
予想していた以上のクエストの数と1つを除けば全て達成していることにタクは驚く。
確かにSMOではクエストは発生しても通知されないので、クエスト一覧を見て初めてクエストが発生しているのに気付くことはよくある話しではあるし、知らない間にクエストを達成していたり失敗することも多々あることだ。
しかし、それにしたってユリがクエストだと気付かずに自然に発生させたクエストの量は、かなり多い。タクから鈍感すぎるだろと言われても反論できないレベルで多かった。
「そう言えば、お前って湖にいる老人と仲が良かったな」
NPCと仲良くなると、頼み事や親交を深める形としてクエストがちょくちょく発生するようになる。
それをユリがクエストと知らずに熟してきたと考えればこのクエストの量もタクは納得できた。実際にその予想を裏付けるようにユリが発生させているクエストの内半分近くがジーフェンに関係したクエストだった。
自分なりに納得できたタクは、最初の驚きから立ち直って説明を再開した。
「まぁそんなわけで、『雑用』に区別されるタイプは多いってことだ。
それで最後になるが『闇依頼』っていう俺も最近になって知ったが、あの忍びちゃんが受けていたクエストのような衛兵に追いかけられたりするタイプだ。俺も実際に受けたことがあるわけではないし、知らないことも多いが調べた限りの話だとこのタイプのクエストは、クエスト内容がSMOで犯罪に該当するからクエスト中に衛兵に追いかけられることは当たり前だし、捕まれば容赦なく投獄されるらしい。
まぁ、盗みや仇討を行なう対象が悪徳商人だったり殺人者だったりするみたいでクエスト達成すれば、大抵がクエストに関係で犯した犯罪をチャラしてくれるらしい」
「へーそんなクエストもあるんだな。SMOって結構物騒だな」
「まぁ物騒だな。でもクエストに関係しない無差別のPKの旨みがないし自分から入っていかない限りは実害もそんなにないけどな。クエストに関してはこれくらい知っておけば十分だろ。後で疑問に思ったらまた聞いてくれたらいいし。
次に『オプション』について話すが、これは文字通りゲームの設定を弄れる。タップしたら設定画面がが現れるからそこで自分なりに色々カスタマイズが出来る。この辺は半端な知識で下手に弄ると碌なことにならないから一応今から教えておくけど、しばらくは初期設定のままでしといた方がいい」
「はーい」
ゲームのシステム設定は説明されても多分理解できないだろうなーと内心思っていたユリは、タクの忠告に素直に返事した。
その返事にタクは満足してユリに、さらっと簡単にだがオプションの説明をした。
予想通り、ユリは説明の半分も理解することはできなかった。
これは、タクがあまり分かりやすく説明しなかったこととユリがその手の知識を元々持っていなかったことが原因なので仕方ないことと言えば仕方なかった。
「まぁ今分からなくても、ゲームを続けていく内にいつか理解できるさ」
『オプション』の説明の最後にタクはそういって締めくくった。
「で、説明が最後になったけど『プレイヤー』には、そのプレイヤー個人の様々な情報が記録されてる。その記録をタップすると、それに関連したウィンドウが開くようになっている。だから所持金の項目をタップすれば『所持金』のウィンドウが開くし、所持スキルの項目をタップすれば『スキル』のウィンドウが開く
。だから、『プレイヤー』パソコンで言う『スタートボタン』に近い感じで、そっから『アイテムボックス』や『フレンド』といった画面を開くことが出来る」
「あーそれフレンド登録した時にカオル姉から聞いたことあるな」
「そうなのか。あ、そう言えばユリはまだ俺とフレンド登録してなかったな。この際だし今やろうか」
「そうだな」
まだお互いにフレンド登録をしていなかったことを思い出した2人は、今更ながらだが握手をしてフレンド登録を行なった。
「うん、まぁチュートリアルって言ったらこれくらい知っておけば十分だろう。後は各スキルの使い方だがそっちは、俺が教えるよりも運営が用意しているクエストがあるし、それを活用したらいいと思うぞ。そのクエストについては俺が知ってる限りでいくつか教えてやるから後はユリだけでやってみろ。その方がお前好みだろ? 」
「ありがとうなタク」
「おう、気にすんな」
長年付き合ってきたタクが知るユリの性格を尊重した提案にユリは、その通りだと思いながらタクに感謝した。
それからユリは、タクおすすめのクエストを教えてもらうついでに知っておくと得をする豆知識や小技も教えてもらった。それに感謝してユリはもう一度礼を言って2人は別れた。
タクは、仲間が待っている『コエキ都市』へと向かい、ユリは、タクに勧められたクエストを受けるために『始まりの町』へと向かった。
「クエストか、まずは何から受けようかな」
長年付き合ってるというのは、もちろん親密な関係っていう意味ですからね!
彼氏と彼女的なことではないよ! BL要素なんてないからね!
他の作品の更新を優先しているので、次回の更新は遅くなります。
15/03/03
改稿しました。




