170話 剣の聖地へ【ビエルス地図】
ビエルスへは見られる危険を考えて夜明け前、暗いうちの出発となった。眠い目をこすりつつ街道沿いの茂みの奥の目立たない場所に転移し、夜明けを待つ。
「まずすべきことは家の確保ね」
暗い茂みの中、エリーが言う。不動産屋の目星は数日前に来た時に付けてあるらしい。ただ、そこからの予定がまったくの未定だ。
軍曹殿は知らせは出しておくし、剣聖に会いに行けばわかるような風におっしゃっていたし、二刀流のアーマンドは用が済むと挨拶もせずにいなくなっていた。
今は五月に入ったところで、エリーの話によると雨季は例年だと六月あたりから、一ヵ月から二ヵ月の間続くようだ。時期に幅があるが、雨季が早めに明けても、軍も例年程度の期間を見積もっているだろうし、三ヶ月後を目処にして間違いはないそうだ。
「ヒラギス関連の話はこっちで全部やっておくから、マサルたちはギリギリまで修行に集中してていいわよ」
最近エリーが雑用や交渉を全部引き受けてくれるのは実にありがたいが、これはあまりうれしくない。出来れば修行は短期間で終わらせたいところだ。
「楽しみっすね!」
「お前わかってんのか? 初心者講習が三ヵ月も続くようなもんなんだぞ」
初心者講習と聞いて、ウィルもうっと顔をしかめた。
修行内容は概ね軍曹殿にやられた事と同じ感じと考えていいようだ。あの人も剣聖の弟子だし、修行法は踏襲しているのだろう。
「そんなにきついのか?」
そうシラーちゃんが尋ねてきた。
「兄貴のほうがまだまだ優しいっすね」
道中、そこそこ厳しく訓練はやっていたんだが、まだまだ軍曹殿の域には達していない。移動中ということもあったし、何より加減が難しくてあまり追い込めないというのもあった。
「楽しみじゃな!」
いや、リリア。お前は絶対無理だからな?
さほど待つこともなく空が白んで来たので、街に入り、エリーの案内で不動産屋を訪ね、家はすぐに決まった。ビエルスには修行に来る人が多いようで、賃貸用の物件は豊富なんだそうだ。
広い庭付きの一軒家。一〇人ほどが泊まっても余裕があり、値段も大きい割りに手頃だ。少し前まで誰か住んでいたそうで、家具もある程度残っていたし、掃除の必要もあまりない。
小さい剣術の道場だったらしい。広い庭は稽古場で、室内にもやけに広い集会場みたいなのがあると思ったら、練習場だった。
エリーが少しボロいと文句を言ったが、その場で一ヵ月分の家賃を払い契約をした。ガタついてる部分は自分たちで直せばいいし、何よりお風呂が広いのが気に入った。
「ところで剣の修業に来られたとのことですが、まずはどこかの道場へ行かれてはどうでしょうか」
不動産屋さんには剣術の修行に来たということは話してあって、修行に便利な位置でと、この家を斡旋してもらった。
街の北側が普通の住民の住む地区で、南の山がある方面が剣聖がいて剣術道場が多くある地区なんだそうで、俺たちはもちろんその南地区に家を借りた。
「道場ですか?」
「ええ。お客様Aランクで腕には覚えがあるのでしょうが……」
何せここにはそんなのばかりが集まって来ていて、剣聖に修行をつけてもらおうと、自分の実力を勘違いし思い上がった若者が日に何人もやってくる。剣聖もそんなのの相手をいちいちしていられない。
俺たちは剣聖に会いに来たと言った訳ではないが、剣聖のいる場所を尋ねたり、目指す場所は明らかだ。
不動産屋さんが丁寧に説明してくれたところによると、まずはどこかの道場に入門して腕を認められる必要がある。そこから剣聖の弟子に紹介してもらい、そこで腕を認められてやっと剣聖に推挙というステップを踏むようだ。
俺たちなら問題ないと思うが、少々時間がかかりそうでめんどくさいな。フランはどうしたんだろうか?
「どこかオススメの道場ってありますかね?」
とりあえず現地のレベルを確認しておいてもいいかもしれない。意気揚々と乗り込んで、ヤバイレベルの奴がごろごろしているなんてなったら嫌過ぎる。
「このあたりですと、真刀エアリアル流の道場が一番大きいですね。剣聖様の高弟が師範をしてましてね。指導も丁寧ですし、かなりおすすめですよ。よろしければこの後ご案内しましょうか?」
サティは興味がありそうだな。大きい道場ならさぞかし相手がいっぱいなんだろう。
「直接剣聖のところへは?」
「許可もなく行けませんよ」
「紹介があっても?」
「紹介状か何かをお持ちで? ない? でしたら道場に入らないとまず無理ですね」
手紙は軍曹殿が出しておいてくれたはずだが、紹介状の類は貰わなかったな。
「月例会で優勝でもすれば話は別なのですが、それも先日終わったばかりですし」
毎月剣闘士大会が開催されるらしい。それで軍曹殿は詳しく話さなかったんだろう。王都の剣闘士大会が終わった後、もう絶対出ないって俺言ってたものな。
「とりあえずは何をするにせよ、家を整えてからですね」
「では真刀エアリアル流の道場に行った際は私の名前をお出しください。少しですが、入会金の割引をしてもらえますよ」
ああ、これって仲介手数料目当ての勧誘か。どこでもあるんだな。
不動産屋が帰り、この後どうするかみんなに意見を聞いてみた。
「さてどうしようか?」
「今すぐ、直接乗り込みましょうよ。ちゃんとした紹介はあるんだし」
エリーは明日にはここを発つから、今のうちに剣聖のところに行きたいのだろうが、シラーちゃんもうんうんと同意している。
「エリー姉様の言うとおりだ、あんなろくに戦えそうもない者の意見など、まったく聞く必要はない。すぐに剣聖様の下へ向かおう、主殿」
「そうだな。まずは直接剣聖を訪ねてみるか」
門前払いならそれはそれで俺としては構わない。正直休養が全然足りてない。
三日間まるまる休めるはずが、初日にオークに襲撃されて、二日目には神様の支援物資が来て、三日目はエルフを集めての味噌と醤油の製造指導と、何かと忙しかった。ここらで数日ゆっくりしてもいい。
とりあえず俺は休んでていいとのことなので、エリーたちに家の掃除は任せて、リリアとサティを連れて外に出た。
リリアに持ち上げてもらい空から見ると、街の外は普通の農地が広がっており、街から山の麓へは道が続き、山の中腹に建物がいくつか。修行者だろう。結構な数の人がいるのが見える。
「あれが剣聖のいる場所かな?」
「行こうと思えばフライでひとっ飛びじゃな」
面倒だしそれもいいかもしれないな。
見るものも見れたし、降りようとしたところ、サティに突かれて見ると、向かいの家の玄関先で子供が二人、ぽかんと口を開けてこっちを見上げていた。お向かいにある道場の家の子供だろう。
現地住民にも少し話を聞いてみようと、そっちに降りた。
「兄ちゃんたち、ここで道場を開くのか?」
挨拶もそこそこに、大きい方がそう聞いてきた。木剣を持って動きやすい服装で男の子かと思ったら、活発そうな女の子だ。一〇くらいだろうか。その後ろに隠れてるのは妹みたいだな。
「いや、短期の修行だ」
「じゃあさ、うちの道場に来なよ!」
そりゃ近くていいだろうけど、普通の修行はいらないんだ。
「俺たち剣聖のところに行きたいんだけど」
「それはダメだよ」
子供もダメっていうのか。
「なんで?」
「すぐに剣聖様に会いたいなら、試練を受ければいいんだけど……」
「試練?」
「まあ兄ちゃんたちじゃ、ゴブリンクラスも無理だろうね」
俺たち見た目弱そうだしな。
子供によると、修練場はゴブリンクラス、オーガクラス、ドラゴンクラスの三段階に分かれていて、各クラスを順番に勝ち抜く必要があるのだという。
なるほど、これが軍曹殿の本命か。会いに行けばわかる、そうはっきりおっしゃっていた。紹介状とかを持たせて、あっさり終わらせる気はなかったのだろう。どこまでもスパルタだ。
「道場に入ってないと妨害もすごいんだよ? 直接あっちに行かれちゃうと、道場が食えなくなっちゃうでしょ?」
そして腕に覚えのある世界中の剣士が集まってきているのだ。最弱のゴブリンクラスといえど、弱者はいない。
「面白そうではないか」
リリアとサティは嬉しそうだなー。
「じゃあわたしが腕を見てやるよ。これでも来年くらいにはゴブリンリーグに入れるだろうって言われてるんだぜ!」
「ほほう、ならば妾が腕を見てやろう」
まあ俺やサティでは相手にならないだろうし、フル装備だし大丈夫か。
立ち会いはお向かいの稽古場でやることになった。防具ありで木剣装備。一撃当たれば終了のルールだ。帝国も王国とルールに違いはないようだ。というより王国が帝国のルールに準じているのだろう。
そして勇んで挑んだものの、やっぱりあっさりリリアが負けた。相手はリリアより頭一つ小さい子供だし、少しは勝負になるかと思ったんだが、さすがに道場の子だけあってかなりやるようだ。加護前のウィルより腕がいいかもしれない。さすがに実戦となるとパワー不足で厳しいだろうが、動きと技はなかなかのものだった。
「これでエルフの姉ちゃんはうちの門下生な!」
「そんな話は聞いとらんぞ!」
突然の門下生宣言にリリアが異議を唱える。そりゃそうだ。戦って負けたくらいで門下にされてはたまらない。
「わたしに負けたんだから当たり前だろう? ここではそういうしきたりなんだよ」
「来たばかりの我らにそのようなことを言われてもな?」
「んー、じゃあうちの妹に勝てれば許してやってもいいよ。まさかこんな小さい子供に勝てないとは言わないよね?」
「む。もちろんじゃ!」
いいように転がされてるが、さすがに五、六歳くらいの妹が相手と言われては引き下がれない。
「い、いやだよ、お姉ちゃん」
「がんばるのよ! あの無駄に装備だけはいいお金持ってそうなエルフを倒せば、今日はごちそうが食べられるよ!」
離れたところでこそこそと言っているが、聴覚探知で丸聞こえである。あんな小さい子が戦えるのかと思ったら、思いっきり嫌がってる。
「ごちそう……パン食べられる?」
「肉も食べられるかも知れないぞ! だいじょうぶ、カチューシャは才能あるってじいちゃんも言ってたろ。あのエルフになら勝てるって」
親御さんは何してるんだろう。お向かいの道場にはまったく人の気配がないんだが。
そしてごちそうと聞いて妹の方もやる気を出したようだ。
「がんばる」
そう言って姉に頷き、こちらに来て構えた。なかなか様になっているし、勝つ自信があるということなのだろう。
「リリア、なかなかやりそうだぞ。慎重にな」
「今度こそ任せておくがいい」
しかし話の流れで勝負することになったが、よく考えると勝ったところでこちらには何もない。姉のほうはなかなかの交渉上手だな。
「なあ、門下生になるって言っても、俺たち長くても三ヶ月くらいしかここにいないんだけど」
「地元じゃなきゃ一時的に修行に来るだけだし、みんなそんなもんだよ。それでいま、たまたま門下生が減っちゃって……あ、月謝はうちは安い方だし、心配しなくていいよ」
まあそれならいいか。リリアはお金持ちだ。
「親御さんは?」
「両親は出稼ぎでしばらくいなくて、じいちゃん……師匠は用事で朝から出てる」
それで二人でお留守番か。
開始された二人の戦いはいい勝負になった。リーチはリリアが圧倒的に有利なのだが、妹、カチューシャちゃんは足を使って上手く距離を取って戦っている。そしてリリアは軽量とはいえプレートフル装備のせいで、それについていけてない。だが妹ちゃんのほうも、大きめの盾でがっちりガードをしているリリアを攻めあぐね、ちょっとした膠着状態だ。
リリアも剣も盾もスキルはまだ生えてないが、どちらもそこそこ見れるようになってきたな。
「うちの勝ちだね」
「互角じゃないか?」
「でもほら、エルフの動きが鈍ってきた」
ああ、たしかに。スタミナがもう切れてきてる。そして引っ掻き回されふらついたところを回り込まれ、一撃コツンと入れられてしまった。
やった! と妹ちゃんが勝鬨をあげ、リリアが力尽きて膝をついた。面を上げてぜーはーと息を荒げている。スタミナがリリアの一番の課題だな。
「じゃあ三ヵ月分ね! 月謝は入会金と合わせて金貨一枚に負けとくよ!」
三ヵ月一〇万で月三万程度か。確かにそんなに高額でもない。安いかどうかは不明だけど。
「まあ仕方ないな。リリアもそれでいいか?」
この姉妹の腕を見るに、師匠の指導も悪くないはずだ。こっちに残るつもりのリリアの暇つぶしにちょうどいいだろう。
「致し方あるまい。マサル、お金をだしてくれ」
「師匠は教えるのがすごく上手いんだ。三ヵ月もあれば、エルフの姉ちゃんを鍛え上げてくれるよ! 兄ちゃんたちも……」
「おいおい、うちの客を取るのはやめてもらおうか!」
さらに俺たちが勧誘されようとした時に、邪魔が入った。数人のがたいのいい剣士が、途中から勝負を見物していた近所の人たちをかき分けて登場した。
「出たな、エアリアル流! 帰れ!」
愛想のよかったお姉ちゃんがこいつらを見た瞬間、まなじりを釣り上げて激高していた。
エアリアル流って不動産屋が言ってたとこか。タイミングがいいし、不動産屋が帰り際に声をかけていったんだな。
「帰れも何も、ここは天下の公道。それにそういうことは借金を返してから言うんだな」
「お前らに返す金なんかあるもんか! 帰れ!」
「返せなきゃ道場を売り払って廃業だ。勧誘なんぞしても無駄だぞ」
「うちはお金なんか借りてないのに、あいつら卑怯な手でうちに借金だけ押し付けたんだ」
そう姉のほうが俺に訴えかける。
「いやいや、誤解を招くようなことを言うのはやめてほしいものだな。子供に言っても仕方ないことだが、保証人になったのはそちらの道場主だろうに。むしろ親切に返済期限を伸ばしてやって感謝してほしいくらいだ」
あー、保証人か。
どうも元々お金を借りたのは俺たちの家の前の道場主で、夜逃げしちゃったらしい。
「うちも逃げられた被害者なんですよ」
「うちの門下生に嫌がらせをしてるくせに!」
「何のことかな? 私はただ、お前のところのようなボロ道場にいても未来はないと、道理を諭しただけだ」
「一人を囲んで脅しただろう! それが剣士のやることか!」
「彼らは全員、快く説得に応じてくれたよ。おっと、これは本当にその通りでしてね。うちは有能な指導員は豊富だし、師範は剣聖の直弟子の二刀のアーマンド殿。治癒術師も常駐している。どちらで修行を積めばいい結果が出るか、一目瞭然でしょう」
師範アーマンドかよ。まあなんにせよどっちも入る気はまったくないから関係ないが。
「君たちのパーティがまとめて入るなら、入会金は免除。月謝も大幅に割引をしましょう」
断ろうとした時、ドンッという音と悲鳴が起こり、二人ほど、ぽーん空中に舞っていた。リリアだ。何してんの!?
ドサドサと落下した二人は、呻き声を上げてよろよろと立ち上がった。よかった。軽く吹き飛ばしただけのようだ。リリアも本気でやると人死が出る威力だからな。
「こやつらがカチューシャに手を出そうとしおってな」
俺の何やってんのと言う視線にリリアが説明してくれる。泣きそうな顔でリリアにしがみついてる妹ちゃんのほうはカチューシャという名らしい。
「そのガキが先に手を出したんだろうが!」
エアリアル流の一人がそう叫んだ。
「何を言う。子供が突き出した棒が少し当たっただけのことだろうに、剣を振り上げおって。大人げない」
エアリアル流の門下生は十数人に増えていて、リリアとカチューシャを取り囲もうとしていた。サティもリリアを加勢する構えだ。
「んー、これはいけませんなあ。罪もないうちの門下生に怪我をさせたとなれば、黙っていられませんぞ」
「はっ、黙っていれらないならどうじゃと言うのじゃ!」
「街の兵士に突き出せばどうなりますかな? おお、かわいそうに。ひどい怪我だ。骨が折れたのかもしれない」
リーダー格の男が様子を見に行き、いてーよー、いてーよーと手下がわざとらしく演技を始めた。
「どれどれ、【ヒール】【ヒール】」
俺もその後ろからついていき、見たところかすり傷程度だったが素早く治療してやった。
「あ、痛くない」
痛いのは本当だったのだろう。ぽろっとそうこぼしてしまった。よかったね、手下の人。
「いや、うちのが悪かったですね。でもそっちも子供に手を上げようとしたようですし……」
「とにかく! そこのエルフを兵士に突き出せばただでは済みませんぞ! うちの道場はご領主様にも目をかけていただいてるんだ!」
暴行で押し通すことにしたようだ。派手にふっ飛ばしたのは事実だし、ちょっと面倒なことになってきた。
魔法使いが犯罪を犯した場合の刑罰は重いと、前にエリーが言っていた。普通の人間では魔法使いを止められないし、武器を取り上げればいい一般人と違い、牢屋に閉じ込めることすら至難になる。
むろん荒っぽい異世界のことだ。かすり傷を負わせた程度では、通常犯罪にもならないはずだが、権力者がバックにいるとなるとやっかいだ。
「ならどうしろと?」
「君たちのパーティ、七人全員が、我が道場のゴールドコースに入会するというのなら兵士に突き出すのは勘弁してやってもいい」
うちの人数まで教えるとか不動産屋の倫理観はどうなってるんだ。あとで抗議しとかねーとな。
しかしゴールドコースと聞いて周囲がざわめいている。
「ゴールドコース?」
「上級指導員のマンツーマンによる本格指導! 常駐治癒術師の優先治療に、専用トレーニングルーム! 効果的な実戦メソッドと懇切丁寧な指導により、どんな初心者でも楽々いっぱしの剣士になれる素晴らしいコースだ!」
楽々というのにはそそられるが、いまさらいっぱしの剣士と言われてもな。
「でも月謝がお高いんでしょう?」
「今なら入会金無料で、一人頭月額たった金貨三枚だ!」
たったって、三〇万円はたけーよ。それが七人で二百十万か。ないな。ボッタクリが過ぎる。
「この騒ぎは一体どうしたことか」
だが折悪しく、そこに兵士の一団がやってきた。
エアリアル流のリーダーがニヤリと笑う。手下を使ってさっそく呼びやがったのか!
「一年だ。一年分で和解してもいいぞ?」
ええと、一年分だと二千五百二十万? さすがにないわ。
「そんな大金払えるわけないだろ!」
お姉ちゃんがずいぶんと怒ってるが、リリアはお金持ちだから払おうと思えば余裕だし、責任を取って払ってもらってもいいが……言うなりに払うのも非常にムカつくな。
しかし平穏に穏便に過ごしたいだけなのに、なんで初日からこんなことになるんだ……




