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【俺氏】聖女紋が発現して、王子の花嫁候補になった件【男なのに】  作者: 浦田 緋色 (ウラタ ヒイロ)
二章

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49/62

次代大聖女候補筆頭の失踪と、強制的に見せられる夢の続き

1:考察厨

スレッド残り少なかったから、新しく立てた


2:名無しの異種族

今北産業


3:名無しの異種族

今だ!2ゲットォーーー!!

 ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄        (´´

     ∧∧    )      (´⌒(´

  ⊂(゜Д゜⊂⌒ ̄`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡

        ̄ ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;

      ズザーーーーーッ



4:名無しの異種族

今だ!2ゲットォォォォ!!

 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     ∩ ∩

   ~| ∪ |         (´´

   ヘノ  ノ       (´⌒(´

  ((つ ノ⊃≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡

   ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;



5:名無しの異種族

茶番乙


6:考察厨

お仕事で王立学園

ダンジョン発見!

リンだけ行方不明に!!


7:名無しの異種族

なるほどわからん


8:考察厨

正直、俺も伝わるとは思ってない

だから、経緯を書く

そして、スレ民の知恵をかしてクレメンス


9:名無しの異種族

(*`・ω・)ゞ


10:名無しの異種族

(*`・ω・)ゞ


11:名無しの異種族

(*`・ω・)ゞ


12:名無しの異種族

まず、リンって誰?


13:考察厨

>>12

男の聖女


14:名無しの異種族

え、あの人行方不明なの??

なんで??

大変じゃん!


15:考察厨

聖女活動の一環で、王立学園で起きてた怪異を調査してた

で、詳細は省くが

その調査中に王立学園内からおそらく、異階層にあるダンジョンに俺たちは飛ばされた

ダンジョン探索中にいろいろあったが、いきなりこっちに戻ってきた

リン以外な


16:名無しの異種族

考察厨でも解決できない謎か??


17:考察厨

手元にある情報だけだと、どうもなにか欠けてる気がするんだ

とにかく、王立学園の【怪談】【噂】で、【怪人】にまつわるものがあったら教えてくれ

たぶん、それと関係してるはずなんだ


18:名無しの異種族

むぅ、事件の核心に触れる部分は教えてくれない感じ??


19:考察厨

仕方ないんだよ

事が事だから

だから、せめて鍵付きスレッドにしたんだ

って、うぉ、え、薔薇ジャムさん??

あ、教えちゃったんですか??


20:薔薇ジャム

すまない、なるべくなら内密に進めたいが

どうもそうは行かなくなった

彼を見つけるために、力をかしてほしい


21:名無しの異種族

???


22:名無しの異種族

薔薇ジャムって誰??


23:名無しの異種族

あれ?

薔薇ジャムさん、雰囲気がなんか違くないか??


24:薔薇ジャム

王立学園で少し前から行方不明者が出ていた

王宮はこれの解決のために、花嫁候補たちを派遣した

しかし、花嫁候補たちも消息をたった


あ、私こと薔薇ジャムも行方不明になってましたー

(´>∀<`)ゝ

ご迷惑かけてほんとうにすみません

( ̄▽ ̄;)


それで最終的にリンへこの話がいった

そして、先程考察厨が説明したように、彼も行方不明となった


あぁ、もう!!

まどろっこしいですね!

私がやります


25:薔薇ジャム

行方不明となったくわしい経緯だが

て、ちょ、なんだ?!


かしてください!!

私の方が上手く書き込みできます!!

これでも【半年ROMれ】を実行してきたんですから!!


ろ、ろむ??

なにをいってるんだ??


26:名無しの異種族

なんだなんだ??


27:名無しの異種族

たぶん、端末かなんかを二人で使ってて

いや、音声入力でわちゃわちゃしてる感じか、これ?

とにかく薔薇ジャムが書き込んだ方が早いってことで、書き込む主導権をうばったってとこかな??


28:薔薇ジャム

王立学園内でリンさん達が、私たち&元からの行方不明者の調査のため派遣される

調査中に体育館ステージ下にて、どこかのダンジョンへ飛ばされる

探索中に、私たちや行方不明者の生徒たち、そしてリンさん以外が王立学園へもどってくる

リンさんの姿を探すも見つからず

ダンジョンへ飛ばされた痕跡も跡形もなく消されていた

私たち行方不明者だった者たちの記憶も、一部消されている

リンさんを搜索するも、いまだ見つからず

先程このことをご家族に連絡したところです

リンさんのお母さんが予定を繰り上げて、サプライズ目的で訪問するため

王都に向かってることが判明←イマココ


29:名無しの異種族

う、うわぁ


30:名無しの異種族

預かってたお子さんが行方不明なのに

その親が、どういうわけかいいタイミングでサプライズ訪問とか

なんか、イベントが大渋滞してる

つーより、リンの親御さんからしたら地獄でしかねぇ


31:名無しの異種族

情報量がwww

情報量が多いwww


32:薔薇ジャム

リンさんのお母様と連絡とろうとしているのですが

何故か繋がらないのです


33:薔薇ジャム

お母様の件はとりあえず、保留にするとして

色々省いて説明すると

リンさんは、王立学園に潜むとされる【怪人】の手に落ちた可能性があります

【怪人】は私たち【聖女紋持ち】をターゲットにしていました

そして、ターゲットとなる条件は他にもあり、リンさんはそれを満たしている、と考えられるのです

だから、王立学園の【怪人】のことについて知っている方がいたら

なんでもいいので、情報提供をお願いします


34:卒業生

盛り上がってるなー

えーっと、薔薇ジャムや考察厨は前スレ見てない??

見てないなら手短に書く


35:卒業生

オカ研の部誌をあたれ

〇〇年から△△年のやつな

そこに【怪人】に関する噂をまとめた記事があるから

ここで同じ内容書くより、そっち読んだ方がはやい

オカ研の部室にあるから


36:卒業生

それじゃ、頑張れよ後輩たち

(b・ω・)b


37:薔薇ジャム

部誌、ですか??

わ、わかりました!!



※※※



あのあと、何度か夢の場面が変わっていった。

なにもかもを失った、おそらくかつての【綺麗なお姉さん】、後に聖女紋を与えられ、文字通り聖女と呼ばれることになる少女。

彼女は生きる気力もうしなっていた。

それを、放っておけなかった勇者が甲斐甲斐しく世話をした。

どこかの場面で、少しだけ元気になった聖女は聞いた。


「なんで、私の面倒をみようとするんですか??

優しくするんですか??」


「放っておけないから」


「……」


「ごめん」


「……」


「俺が罪悪感を抱えたくないんだ」


「……」


「俺がもうちょっと早く、君たちの村へ着いていたら。

君はなにも失わなくてよかっ」


そこで彼女は、手元にあったカップを勇者へ投げつけた。

カップが勇者にあたる。

彼の言葉が途切れる。

彼女は様々なものを投げつけ、最後には弱々しい細い腕と小さな握りこぶしで、勇者のことを殴り始めた。

力が無いので、勇者にはほとんどダメージはない。

ポカポカと、傍目からは滑稽な音が響く。


「――なら……してよ……っ!」


涙と鼻水で顔をぐしょぐしょにしながら、彼女は勇者を叩き、恨み言を吐き出した。


「あやまるくらいならかえしてよ、わたしの家族を、夫を、赤ちゃんを!!

村のみんなを、かえしてよ!!

生き返らせてよ!!」


やり場のない怒りと、誰にも言えなかった言葉。

それを、恩人である彼へぶつけるつもりは無かった。

それでも、彼の謝罪とどこか傲慢さの混じった言葉に、彼女は我慢ができなくなったのだ。

そして、どうせならこれで彼が怒って彼女のことを斬り殺してくれることを望んだ。

でも、望んだとおりにはならない。

彼はただ、彼女の弱々しい拳を受け入れた。

やがて、殴る手がおさまる。

顔を両方の手のひらでおおいながら、彼女は号泣した。

迷子の子供が、親を探すかのように号泣した。

勇者はためらいながらも、その背中に手をやりさすってやる。


「ころして、しなせて、もうやだ、いきていたくない」


「ごめん」




そして、また、場面が変わった。

今度は、教会だ。

腫れぼったい瞼、赤い目。

酷い顔のまま、聖女は祈りを捧げている。

先程の場面から、さほど時間は立っていないようだ。


どれくらい、時間が経ったのだろう。

やがて彼女の前へ、女性が顕現した。

彼女は目を丸くする。

しかし、その正体を彼女はわかっているようで。


「……女神、様」


たしかに、今彼女の目の前にある女神像に、その女性は瓜二つであった。

女性は彼女の手を取り、摩る仕草をする。

一言も女神は言葉を発しない。

ただ、哀れみを含んだ優しい微笑みを浮かべると、消えた。

彼女の手には、聖女紋が刻まれていた。


「…………」


リンはその光景を黙って見ている。

そこへ、声がかかった。


「これが、彼女と彼の始まりだったんだ」


声の方を振り向く。

困った顔をしたグウェンが立っていた。


「初めまして、メリアの未来のお孫さん。

僕はグウェンダル、よろしくね」


「……はい??」


さすがに混乱して、リンは間抜けな声を出した。



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― 新着の感想 ―
話しかけてきたこっちはまだ正気だったころの心残り、かな?
うーん、展開が予測できん。わくわくする。 グウェンの行動が、単なる妄執マッドサイエンティストのそれではない。誰も知らない過去を夢で見せる必要もないし、困り顔で話しかける必要も薄い。 でもやってること…
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