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【俺氏】聖女紋が発現して、王子の花嫁候補になった件【男なのに】  作者: 浦田 緋色 (ウラタ ヒイロ)
二章

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47/62

ちょっと遅かった元卒業生

※※※


365:卒業生

なんか、母校が話題になってるって聞いて

経緯諸々読んだんだけど……

本当に行けたんだ、ダンジョン


366:名無しの異種族

おや?


367:名無しの異種族

このコテハンは……


368:卒業生

まさか、話題の人に情報提供してるとは

驚いた(((゜Д゜;)))


369:名無しの異種族

もしや、以前にスレ主……男の聖女のリンに王立学園の七不思議とか教えた人?


370:卒業生

(*´・д`)-д-)))ソゥソゥ


371:卒業生

でも、そっかー

ダンジョン入っちゃったかー

大丈夫かなぁ


372:名無しの異種族

というと?


373:卒業生

いやさ、ダンジョン関連の怪人の話

別バージョンがいくつかあって


374:名無しの異種族

ふむ?


375:卒業生

その中にダンジョンを攻略すると、怪人がその人を気に入って魂を取られちゃうってのがあったんだよね

まぁ、ただの噂だけど


376:名無しの異種族

え、それホント?


377:卒業生

そういう怖い話が流れてたのは本当

でも、実際魂をとられるかは、多分嘘


378:名無しの異種族

なんでわかるの?


379:卒業生

だって魂とられる=死だから

死んだら噂流せないでしょ

だから、創作だとはおもうんだけど

いや、100ぱー誰かの創作だとは思うよ?

おもうんだけど


380:名無しの異種族

なんだよ、なんか歯に物が挟まったような言い方だな


381:卒業生

あー、いや、自分

在学時にいわゆるオカ研にいて

こういう話を蒐集してたんだよね

王立学園って部活動も活発でさ

基本、入らないといけなかったから


382:名無しの異種族

ふむ?


383:卒業生

オカ研には、同じようにそういう話を蒐集していた人がいて

というか、その蒐集が継承されていた、というべきなのかな

まあ、その時代、その時代のオカ研のメンバーが蒐集した話をまとめた冊子があったわけ

オカ研ができてから、毎年1冊は活動実績も兼ねて発行してた部誌ね


384:卒業生

そこには、怪人のプロフィールまで語ってある話が載ってた


385:名無しの異種族

怪人にもキャラクター付けされてたのか


386:名無しの異種族

モデルがいた、とかじゃないのか??


387:迷探偵

興味がある

はよ、続き続き!


388:卒業生

怪人の正体は、初代聖女の元婚約者、元恋人、幼なじみってことになってた

話によっていずれかの設定が盛り込まれてたんだ


389:名無しの異種族

はい?


390:名無しの異種族

初代聖女の婚約者は勇者だろ?


391:名無しの異種族

だよなー??


392:卒業生

怪人は初代聖女メリアへの恋慕をつのらせていて

そこを魔族につけこまれ、恋心を憎しみと恨みに変えられた

そして、初代聖女を自分のものにしようと画策し、化け物へと転じてしまった

それを初代勇者が封印した

月日は流れ、封印が弱まり、怪人となった彼は初代聖女を求めて学園内を徘徊している

って噂がかつてあったんだ


393:名無しの異種族

むぅ、二次創作臭ががが


394:名無しの異種族

ありきたりだなぁ


395:迷探偵

案外、噂もバカにできないな


396:名無しの異種族

おや?


397:名無しの異種族

>>395

なんで??


398:迷探偵

初代聖女メリアは、末娘を産んだあと

産後の肥立ちが悪く王都から離れ、末娘とともに療養した、という記録がある

その真相がどうも、出産後の体力的にも弱っているタイミングで呪いをかけられた、という記録が出てきた

療養から戻ってきた、という記録は見つからなかった

だから、もしかしたら療養場所から帰ることはなかったのかもしれない


399:名無しの異種族

え、まじ??

聖女って、ずっと、呪いとかそういうものとは無縁かと


400:迷探偵

>>399

これは推測だが

たぶん、出産時に呪われた可能性がある

この時ばかりは、母体は死に近くなるからな

呪いやすいとはおもう

死に近い状況で呪われたとするなら、産後の肥立ちがわるくなったのも、末娘が同時に呪われたのも理解はできる

その初代聖女となぜか末娘を呪ったのが

彼女の幼なじみで、子供の頃結婚の約束をしていた人物だったらしい

名前もわかったぞ

【グウェンダル】だ

現代だと呼称する場合【ダル】は省略されて、発音する場合【グウェン】になるらしい


401:名無しの異種族

修羅場だ修羅場だ!!

(0゜・∀・)ワクワクテカテカ


402:名無しの異種族

そういや、リンの実家がある限界集落が【隠れ里】だとか書き込まれてたけど

もしかして、そのゴタゴタが原因か?

リンの実家は、もともと初代聖女と末娘の療養と、怪人から守る目的のために出来た家で、集落もそのための護衛が住むために出来た場所、とか??


403:迷探偵

その可能性は高い

本家から護衛の家と縁繋ぎになっていったのかもしれない

そんなすぐに血が濃くなることもなかっただろうし

ある程度の期間、そうだなせめて勇者が存命の間は世代交代も兼ねて定期的に護衛が派遣されてたのかもしれない

これなら、血が濃くなりすぎるのも防げる

でも、時代が進むにつれそのことを記憶している者も、記録している者もいなくなった


404:名無しの異種族

そして今に至る、か

荒唐無稽だけどリンのこと考えると信ぴょう性ありまくるのがなぁ( ̄▽ ̄;)


405:名無しの異種族

えーと、つまり??


406:迷探偵

噂の怪人の元ネタは、聖女の幼なじみかもしれないってこと

ただ、それが今回の行方不明事件とどう関わってるのかはまだ不明

そもそも怪人の仕業かもわからん

証拠が無いからな

人が消えてるのは事実だけど

ただ、この事件の中心に【怪人の噂】があるのもまた事実ってこと



――――――――




――――




――……



956:考察厨

しくった

リンが行方不明だ

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― 新着の感想 ―
そうだったか・・・ ちょっと遅かったな
オカルト研究会、優秀ぅ…。 貴族とか紋章持ちとかが揃ってれば、何がしかの方法で情報を集めることも可能なんだろうな。しかし、名前まで特定できるとは驚き。 怪人は恋慕から反転した憎しみだけで行動してたな…
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