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健康オタク悪役令嬢、静かに城内改革を始めます  作者: 南蛇井


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30/30

腸ケアが魔力暴走の予防策として正式採用

魔術師塔に再び呼び出されたアリアが扉を開けると、

魔術師長――塔でもっとも権威ある老魔法師が、険しい顔で待っていた。


アリア

「えっ、なに? もしかして腸を持ち上げすぎたとか……?」


魔術師長

「……アリア嬢。」


静まり返る室内。

魔法士たちが固唾を飲んで見守る中、

魔術師長がゆっくりと書類を掲げた。


魔術師長

「魔腸ケアを――

 正式に魔術学院の“補助理論”として採用しようと思う。」


アリア

「…………は?」


魔法士A

「おめでとうございます、お嬢様!!」

魔法士B

「“腸こそ魔源”、学院公認に!」


アリア

「ちょっと待って!!

 そんな大事になる話じゃなかったのよ!?

 ただ腸を温めて繊維取りましょうって言っただけなのに!!」


魔術師長

「魔力暴走が三分の一に減ったのだ。

 もはや無視できん。」


アリア

「腸で暴走止まる国って何なのよ!!」



ルチアが満面の笑みで拍手する。


ルチア

「お嬢様、本当に国を変えておられます……!」


アリア

「待ってルチア、私ちょっと混乱してるから……

 次に直すべきは……睡眠? 姿勢? 呼吸?

 どれも魔力暴走の原因なんだけど!!」


ルチア

「全部やりましょう、お嬢様!」


アリア

「やるけど!!」



こうして、

“魔腸ケア革命”は正式に王城を席巻した。


詠唱は滑らかになり、魔力の流れは穏やかになり、

魔法事故はまたひとつ、大きく減少したのである。


アリア

「……この国、本当に健康基準がゼロから始まってない……?」


ルチア

「だからこそ、お嬢様が必要なのです!」


アリア

「責任重大すぎるーー!!」

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