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第48話 「嘘でしょ?」

「いやぁ~流石はアデルフォン王国の王都!珍しい物が沢山あるな!」


「美味しいスイーツも沢山!あ、これお土産ね」


「はぁ…どうも?」


 エメラルダ様の御話しが終わった後。

王都のグラウバーン家の屋敷に来たのだけど。

そこに見知らぬ五人の男女が。


「どうした?妙な顔して」


「まるで知らない人を見る眼だぞ」


 実際に知らない人なので。

と、言うとおかしな事になるだろうから言わらないけど…誰なんだ、この人達。

察するに護衛の騎士なんだけど…知らない顔だ。


「(この人達は元帝国騎士で…詳しくは後程説明しますが今はジュン様の部下としてグラウバーン家の騎士となってます。彼らはジュン様を友人と思っています)」


 と、ノルンが教えてくれる。

元帝国騎士がグラウバーン家の騎士になっててボクの友人?

何がどうなってそうなった?


「どうかしたか?ノルンちゃん」


「ジュン様は少々お疲れだそうです。部屋でゆっくりしたいとの仰ってます」


「そうなんですか?じゃあ私が部屋の用意して来ますねー」


「私は旦那様が戻られたら宴を開くでしょうから、その準備をしますか。ノルンはジュン様に付いてなさい」


「はい。お任せください」


 ふぅ…これでようやくノルンから入れ替わってる間にあった事を聞ける。

と、思ったのだけど。


「ちょっとメリーアン?ちょっと近くない?」


「ええ~?いいじゃないですかー。私とジュン様の仲ですしー今更照れなくても」


 何なんだ。

メリーアンのこの距離感は。

以前よりかなり近いけど…何故腕にしがみつく?


「…メリーアン先輩。少しの間ジュン様と二人きりにさせてくれませんか」


「ええ~?此処でもジュン様を独り占めする気ー?むしろノルンが遠慮なさいよ」


「…フルーツパーラー『マーガレット』のケーキセットを奢りますから」


「仕方ないわね!ちょっとダケよ!」


 …相変わらずだね、メリーアン。

君のその軽さはちょっと不安だけど、今回はそれでいい。


「じゃあノルン。早速教えて、と言いたいとこだけど。改めて、久しぶりだね。元気そうで良かった」


「…それだけですか?」


「うん?」


「もっとこう…愛してる、とか!好きだよ!とか!I LOVE YOU!とか!無理やり押し倒すとか!」


「…ノルンも相変わらずだね。安心したよ」


 最後に会ったのはまだノルンが十一歳の時、春休みに帰省した時だったか。

その頃には今みたいなおませさんな事言ってたから、それはそれで不安だったけども。


「って、最後何て?押し倒せ?」


「はい!…きゃん!」


「はしたない事言わないの」


 うっかり聞き流すとこだったけど。

変わってないと思ってたけど、前はそんな事言う子じゃなかったろうに。


「もう…それじゃ、そろそろ話して。ボクとアイシスさんが入れ替わってる間の出来事を。ノルンが知っている限り」


「うぅ…はい」


 ノルンが話してくれた内容は…まぁ予想の範囲内だ。

ボクと合流する為に脱走を試みた事数回。

帝国軍を利用して脱走しようとした際にミゲルさん達が此方に付いて亡命した事。

戦場にいるボクの助けになれば、と。色々訓練して強くなった事。

初級のダンジョンをミゲルさん達と攻略した事。


「…ここまでは問題無いのですが」


「うん?何か大問題が起きたの?」


「起きたと言いますか…アイシスさんがやらかしてまして…その、実は…ゴニョゴニョ」


「ん?ごめん、よく聞こえなかった」


「で、ですから、その…ジュン様の身体は既に…ど、ど…」


「ど?」


「童貞じゃありません…」


「は?」


 どうてい?道程?…どーてい?

いや、まさか童貞?


「ど、どどど、どーいう事!?」


「その…初めは旦那様…ガイン様の御命令だったそうなんですが…」


 詳しく聞くと。

貴族家の当主として最も重大な仕事の一つ。

血を絶やさないという仕事を全うすべく。

その手のお勉強をさせろとメリーアン達に命令が下り。

アイシスさんがボクの身体でメリーアン達を抱いた、と。


 …え?いやいや………何で?

女性ですよね、アイシスさん?


「しかも最悪な事に…」


「…続きを聞くのが怖い。まだあるの?」


「…アイシスさんの毒牙にかかったのはメリーアン先輩達だけではなく…屋敷にいる使用人の女性の殆どが…」


「嘘でしょ?」


「に、妊娠はしてないようです…」


 それは不幸中の幸いと言えるかもしれないけども!?

何してくれてんのアイシスさん!?

あ、それでメリーアンが妙にベタベタして来たのか!?


「あ」


「な、何ですか、ジュン様」


「ステータスを見るなって…もしかして…」


「あ…まさか他にも何か罪を犯してて、その証拠がステータスに!?」


 そういう事だろう…何だかんだで見て無かったけど、ここは確かめるべきだな。


-----------------------------------------


ジュン・グラウバーン LV99+ 状態:普通


性別:男


職(身分):魔法剣士(アデルフォン王国辺境伯嫡男) 賞罰:無


年齢:十四歳


称号:魔帝 剣帝 迷宮踏破者(初級) 性豪 夜の帝王 超越者


アビリティ:全魔法LV10 剣術LV10 ステータスリンク 体術LV3 鑑定LV2 


能力値:HP9999+ MP9999+ 


    物理攻撃力9999+(0) 


    魔法攻撃力9999+(0)


    物理防御力9999+(10)


    魔法防御力9999+(10)


    力9999+  魔力9999+


    体力9999+ 器用さ9999+


    知力9999+ 精神力9999+


    速さ9999+ 魅力1512


----------------------------------------


「……」


「ジュン様ぁ!?大丈夫ですか!一体何が!?」


 ガックリと来て思わず床にへたり込んでしまった…なんちゅう称号を獲得してくれてんですかアイシスさん…


「せ…性豪?夜の帝王?…そ、そんな称号を?」


「うん…つまりアイシスさんは…」


「しょ…娼館に出入りしていた、と…」


「…そうなる、ね」


 本当になんて事を…しかもグラウハウトにある娼館を使ってたはず…あれ?


「…ノルン」


「あのクソビッチ…どうしてやろうか………あ、はい。何ですか?」


「あまり下品な言葉は使わないようにね……ボクの財布は?ボクのお小遣いや貯金の管理はどうなってる?」


「はい?当然全てジュン様の管理下に………あ」


「ああ…やっぱり」


 娼館に通ってたという事はつまり。

ボクの御金を使って通ってたわけで……いくら残ってるんだろう?


「あ、あああ!有り得ません!あの人、ジュン様の御金を使って女遊びを!?何考えてるんですかあの人!常識を何処かに捨ててしまったんですか!?」


 うーん…実のところ御金の使い込みに関してはボクも偉そうな事は言えない。

ボクも貰った給金…アイシスさんに渡された御金を自分の考えの下に使ってる。

何に使ったのかは、胸を張って言えるのだけど。


 返せと言われたら、返す気でいたけど…返す必要は無いかもな。


「……」


「あの、ジュン様?まだ何か?」


「性豪と夜の帝王の詳細を再確認してるんだけど………ボクは一定期間女を抱かないと…暴走するらしい」


「ぼ、暴走?」


「…暴走したら目の前の女に襲うらしい」


 クラッと。

ノルンが眩暈を起こしたようにフラつく。

ボクも同じ思いだ。

いっそ全て夢だったらいいのに。


「…つまりジュン様はこれから定期的に女を抱く必要がある、と。そういう事ですね」


「そうなる…ね。ん?、あ、ちょっと、ノルン?」


「わ、わっかりました!その役目、ノルンが引き受けます!さぁジュン様!さぁ!」


「落ち着け―!服を着ろー!脱ぐなー!」


 その必要は確かにある!あるけども!


「大丈夫です!ノルンは知識も覚悟もあります!経験はありませんけど!これからこなします!」


「ノルンが暴走してどーする!それにいつ誰が来るかわらないでしょ!まだ夕方だし!いいから服を着て!」


 ああ、しかし…本当にどうしよう、これ……

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