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信仰ピエロは今日も楽しむ  作者: 晩冬の小石
第一章 冒険の始まり
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#79 ダンジョン攻略!その21

いつも読んでくださり感謝です!

いいね、評価、ブクマありがとうございます!

少しの間睨み合う。うん、どうやらインとスズにはこれ以上手を出さないみたいで、僕が来るのを待ってるようだ。気が変わる前に乗っかっちゃおう


「来たよ。さて決着をつけようか」

「ご主人、ご武運を」

「…グギィ」


長さんは近くに来た僕を見てニヤリと笑うと剣を上段に構えた。すると次の瞬間、長さんから強大な殺気が放たれて思わず後退りをした。ここまでとは……今までのは全然本気じゃ無かったんだ


「……ふーーっ。僕がやらなきゃ」


グリムを杖に戻して居合の構えを取る。思い出すのは触手戦の時の一撃。あの時は切羽詰まって偶々やれたって感じだったから今度はもっと深く集中しよう


「……水面……波紋………消すように」

「…?……この感じ、あの時の…」


怒りも恐怖もあらゆる感情を仕舞い込んで、今はただ斬る事のみを考える。心を研ぎ澄ませて、明鏡止水のように


「………っ!」

「グギャアアアアッ!」


辺りは静寂につつまれて暫くたった頃、僕らは同時に動いた。

僕が抜き放ったグリムと振り下ろした剣が交錯して火花を散らしながら金属音を響かせる。衝撃で舞い上がった土煙でお互いの体が包まれる


「……はぁ、はぁ…ぁ……ごめんグリム。動けそうにないや」

「……そうか、見事な一撃であったぞ」


その場に大の字になって倒れ込む。気配察知はまだ反応しているから倒せなかったね。あー初デス、初全滅だ。2人にもあとで謝らないとね…。考え事をしているとブオンと豪快な音と共に土煙がはらわれて、長さんが姿を見せる。ありゃ…全然ピンピンしてるね


【ダンジョン:小鬼の巌窟を特殊条件でクリアしました。おめでとうございます】


「………へ?」

「む?特殊条件だと…?」

「グギャ!」


理解できずに困惑していると長さんの声が聞こえた。

改めて長さんの方を見ると、最初に見た時のように剣を杖代わりにしてニコニコしている。好々爺って感じだ。さっきの雰囲気は何処行っちゃったの…


「……グギィ!」

「え?……わっ!何?」

「安心しろ、ボス部屋からの転送陣だ」


長さんが僕を見てウンウンと頷いてから、剣で地面を突くと

僕たち3人の下に魔法陣が現れて慌てる。

これでボス部屋から出れるんだね。

ちょっと理解が追いついて無いけど、とりあえずクリアしたって事だよね。

そう思うと同時に視界が暗転した


やっと終わりが見えてきましたね、ダンジョン…

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