#71 ダンジョン攻略! その13
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黒卵は入手する。これで方針が決まったね。インとスズは…
勝敗が決まったようだね。インはorzの体勢になっててスズはドヤ顔だ。盤面は全面真っ黒。容赦ないね…
「2人共ー、黒卵は入手する事にしたよー。孵ったら2人の後輩になるからよろしくね」
「あら、そうなの?…イン、いつまで落ち込んでるのよ」
「ち、力が欲しい…!この世の全てを圧倒するオセロの力が…!」
インがおかしくなっちゃった…。この世の全てを圧倒するオセロの力って何なの…。あとその体勢で地面叩かれると目のやり場に困るからやめようか…。
「力が欲しいか」
「…!!ほ、欲し…」
「バカな事やってないで主の所に行くわよー。……主?何で天井を見てるのよ」
「な、何でもないよ?2人共黒卵についてざっくりと説明するから戻っておいでー」
別に急に名前が出て慌てて目を逸らした訳じゃないんだからねっ!何を見てたって?何も見てないったら!
それにしてもインは全然動かないね。あ、スズが痺れを切らして起こしに行った。持ち上げようとしてるけど全く動かないね
「イン、貴女…ふ…」
「よし!行こっか、スズちゃん!」
「インの扱いはお手のものだな」
「あはは…流石だね」
スズが何か言おうとしたら、バッと起き上がった。何言おうとしたんだろう?……考えちゃダメな気がする。うん、辞めよう。それから戻ってきた2人にざっくりと説明をした
「「魔王種!?」」
「あはは…はい、そうなります」
2人は対照的な反応を見せた。スズは額に手を当て上を向いていて、インは目を輝かせている
「ご主人なら大丈夫な気がするであろう?」
「いやいやいや、魔王種よ!?物語で勇者とセットで語られるビッグネームよ!?……でも主が主になるのなら大丈夫なのかしら?」
「大丈夫、大丈夫!どんな子なのか楽しみだね!」
みんな、僕に対する信頼度が高すぎない!?
「よし、じゃあこの話は終わりね。とっとと入手しちゃいましょ」
「そうだね!主ー早くー」
「ほら、ご主人行くぞ」
「…うん、今行くよ」
…ま、考えても仕方ないか。信頼してくれてるのは嬉しい事だしね
次回はいよいよボス戦開始です!




