#64 ダンジョン攻略! その6
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あれからどれくらいたったのかな…。気づけばそこら中、穴と切った触手で埋め尽くされている。うへぇ、ピクピクしてる
「はぁっ…はっ…ふぅ。…なんとか壁から出てきてる部分はなんとかなったね」
「ははっ…まさか、ご主人がここまでやれるとは…」
「へへーん、以外と凄いでしょ、僕」
壁から出てる部分を崩れた壁の中に引っ込んでいった。
休憩がてらグリムと軽口を叩く。さてと、壁の奥がどうなってるか分からないけど、魔道具を見に行ってみますか
「じゃあ、グリム行こっか…あれ?2人は?」
「ちょっと前にゴブリンの群れが、入口から襲撃してきたみたいでな。今は外で戦ってるようだ。ご主人が聞こえてなかったみたいだから吾輩が返事しといたぞ」
あー、2人には悪い事したね。それぐらい集中してたのは事実なんだけど、後で謝っておこう
「だったら援軍に向かう為にも、とっとと行っちゃおう」
「うむ、そうだな。すんなり入手できると良いのだが…」
崩れた壁の中を覗くと暗闇が広がっていた。うー、真っ暗だね。何も見えないけど入ってみようか
「入ってみるね。……わっ!?」
「いきなり入るのか!?…これは」
暗闇に一歩踏み入れると、急に明るくなり目が眩んだ。
視界が開けるとそこには一定間隔に置かれた松明が
「廊下?なんか…凄い豪華だね」
「床も大理石だな、進めば魔道具に辿り着けると思うぞ」
暫く進むと部屋が見えてきた。お、あそこにあるかな?
「ふぅ、着いた。遺産ってこれの事だよね…?」
「そうだ、触れると入手できる筈だ」
小部屋に着くと中央に台座に置かれた腕輪があった。
すっごい禍々しいオーラを放ってる…。これに触るのは抵抗があるね…。でも、あんなに頑張ったしなぁ………えいっ
「お、無事入手出来たよ」
「ん?何だご主人。装備しないのか?」
装備?あー腕輪だからアクセサリー枠なのかな?じゃあ折角だし……いや、なんか違う気がする?
「…やっぱりやめとくよ。なんか今後使い道ありそう」
「…?そうか、了解した。では戻るとするか」
宝箱部屋まで戻ってくると、入口に2人も戻ってきてた。
背中合わせで座り込んでる。ありゃ、大分苦労かけたかな
「2人共ありがとう。おかげでお宝?入手出来たよー」
「…そう、それは良かったわ」
「うー、疲れたー。ちょっと休憩しててい?」
「一度休憩するか」
◆◆◆
「それじゃあ、出発しよっか」
「扉開けたらゴブリンの群れが!だったりしてね!」
「それはもう勘弁して欲しいわねー…」
「だが、ここは小鬼の巌窟。暫くゴブリンしか出てこないぞ」
「………」
あはは…スズが崩れ落ちちゃった。でも、進むしかないしここは心を鬼にして進もう。ごめんね、スズ
触手君は一旦アイテムボックス行きです!




