#47 山攻略中!
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テントに入ってから、1時間程休憩して山攻略を再開した。少し寝たおかげか、体がスッキリしてる。すげー爽やかな気分だぜっ
「ん…?道幅が広くなってきた?」
「そうだな、何かしら変化があるかもしれん。気をつけるのだ、ご主人」
道幅が広がってから暫く歩くと、突如、気配察知が反応した。ふとその方向を見ると茂みから何かが飛び出して来た。
「何!?……?」
「鹿…?」
「の上に猿…?」
「あれは…騎鹿猿だな。見た通り、鹿に騎乗した猿だ。騎乗したまま、石の槍で攻撃してくるから厄介だぞ」
気配察知が反応してから接敵までの時間を考えると、相当速そうだね。
「じゃあ、いつも通り僕が気を引くから、攻撃よろし…」
「ウキーッ!」
急にお猿さんが突進してきたから避ける。お猿さんはそのまま突き進んで…
「お?いらっしゃーい!」
「ウキャ!?」
インは突進してきたお猿さんを、真正面から吹っ飛ばした。おー飛んでくね
「呆気なく終わったわね?」
「本来なら騎乗攻撃で厄介な魔物なんだが…関係無かったな」
「あはは、インだしね」
それにしても魔物の生息域が変わったのかな?速度が速いから奇襲に注意しなきゃね
「それじゃ、進もっか」
◆◆◆
「あれー?また開けた場所に出たね」
「さっきと同じ感じだとしたら…」
「…!前方から複数来るよ!」
団体さんだ。数は…6匹、先頭が1匹で2匹、3匹と続いてる。三角形だね。 これは流石に手こずるかも
「私がやってみるわね、サンダーレイン」
「「「「「「ウキャア!?」」」」」」
「うん、悪く無いわね」
「あれ!?スズ、詠唱は!?」
スズの範囲魔法で一網打尽にされた。全然、手こずらなかったよ…
「流石スズちゃん!」
「ふふん、それ程でもあるわね」
「これは…無詠唱スキルか」
「無詠唱!」
詠唱時間を無くすスキルだよね?デメリットは消費MP増加とかかな。無詠唱とか詠唱破棄とか、なんかかっこいいよね!
「さっきも開けた場所があって、その後から出てくる魔物が変わったわよね?」
「そうだな、おそらく集団は中ボスのような扱いで、区切りをつけているのだろう」
「じゃあ、ここからも変わるって事だよね!」
言われてみれば、さっきも開けた場所で集団からの攻撃にあったね。ここからまた、魔物の種類が変わるとなるとまた警戒しなきゃだ
「どんな魔物が出てくるか分からないから、引き続き気を引き締めて進もう」
「「「了解」」」
◆◆◆
「また道幅が広がったね」
「今度はどんな魔物かなー?楽しみだね!」
「そうねー、これまでみたいに、すんなり倒せると良いのだけれど」
「すんなり倒せるのは、お主たちぐらいだぞ…全く」
グリムに呆れられちゃった。
「ん?気配察知が反応してる。…道の真ん中で?」
「あれじゃ無いかしら?」
スズの指差す方を見ると……人?僕らに背を向けているから顔は見えないけど、髪が長いし女性?
「プレイヤーかな?」
「声掛けてみたら?」
「おーい!何やってるのー?」
「…!!まずいっ!皆、顔を見るな!」
「ウキャァ?」
振り返って見えたのは猿な顔だった。え!?魔物!?
っていうか顔見ちゃったよ!?どうしよう…




