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信仰ピエロは今日も楽しむ  作者: 晩冬の小石
第一章 冒険の始まり
45/417

#45 いざ山へ

いつも読んでくださり感謝です!

いいね、評価、ブクマありがとうございます!

お弁当を貰ってから、行き先とかの話をローズさん達とした。それから出発しようとしたら宿の外まで2人が見送りに来てくれた。


「ローズさん、クロエさん。それでは行って来ますね!お肉料理とお弁当ありがとうございました!」

「気にするんじゃないよ!怪我しないようにね!」

「皆様、北方面は厄介な魔物が多いのでお気をつけていってらっしゃいませ」

「ありがとー!またね!」

「行ってくるわね」

「うむ、世話になった」



装備を変更してから屋根を走って北の門へと向かった。今日も今日とて気持ちいいね。インとスズは従魔石に入って貰ってる。


「ご主人、コース取りが雫に似てきておるぞ」

「あはは…ばれちゃった?リスキーなルートも中々楽しかったなぁって」

「うむ、それには同意だ」


ひゃっほー。暫く疾走してると門を見つけた。んーあれかな…?降りてみよっと。


「やぁ、門番さん。ここは北の門で合ってますか?」

「うおっ!?びっくりした。…来訪者か。ああ、ここは北の門で合ってるよ」


合ってたみたいだ。んじゃ出発ー!


◆◆◆


「山の麓まで来たけど、ここまでの敵は特に苦戦しなかったね」

「そうだねー!」

「とりあえずは大丈夫そうね」

「うむ。皆、安定して戦えておったと思うぞ」


道中に出て来た魔物はボアファング。ちょっと大きめの猪だね。攻撃方法は一角ラビットと同じで突進のみ。違うのは力が強い事。仮に僕が突進を受けたら間違いなく吹き飛ばされるね。ちなみにインは真正面から受け止めてた…。


「それじゃあ、山に入るけど準備はいい?」

「おけ!」

「良いわよー」

「よいぞ」


山に入って暫く歩くと段々雰囲気が変わって、木の背が高くなっていき辺りは薄暗くなってきた。まだ魔物とは出会してないけど注意しな…


「ご主人」

「右後ろかな?2人共左に避けて」

「了解」

「…?あいよ?」


2人が避けるとさっきまで居た位置に、サッカーボールくらいの石が飛んできた。石!?スキルが反応してたから何かしらくるかなって思ってたけど、石が飛んでくるとは思わなかったよ。短剣を生成して石が飛んできた方向に投擲する。


「うーん、気配察知は反応してるから仕留められなかったみたい。…でも、離れていってる?」

「逃げられたわね。お返しに魔法をプレゼントしようと思ったのに、残念だわ」

「あらら、インも一発お見舞いしようと思ってたのにー!次に出会ったらリベンジだね!」


逃げられちゃったようだ。2人はちょっと怒ってる…?

名も知らぬ魔物よ南無


「今のは恐らく岩猿だな。木の上から石を投げてくる厄介な魔物だ」

「知っているのか雷電!?」

「…?グリムだが?」

「コントやってないで行くわよー」

「ゴーゴー!」


流石グリム、なんでも知ってるね。さすグリ、さすグリ。

でも残念ながらネタは通じなかったみたい…


「ごめんごめん。じゃあ、より一層注意して進もうか」

「ところでご主人、雷電とは…」

「それはもう良いのよ、グリムー」

「早く出てこないかなーお猿さん」


グリムは気になるみたいだ。今度こっそり教えてあげよー。

インが斧槌振り回してヤる気満々だし、とっとと進もう


「鬱陶しいわね」

「どうしようかな、気配察知のLvが上がればもうちょっと正確な位置が分かると思うんだけど…」

「今のざっくりとした位置だと、スズの範囲魔法も避けられてしまうしな。もう少しの辛抱だ」

「かきーん!ホームラン!」


今は数匹に囲まれてるみたいで四方八方から石が飛んでくる。気配察知は大体の方角しかまだ分からないから、範囲魔法や短剣での攻撃が当てられずにいる。うーん、どうしよ。

スズは石を打ち返して遊んでるし……打ち返して…?


「それだ!」

「何よ急に。驚いたじゃない」

「…?」

「どうしたのだご主人」

「えーとね………」


今思いついた作戦を伝えると皆んな目を丸くした。

さぁて反撃開始だー!

ようやくフィールド出ましたね!裏街で書きたい話が多くて多くて…。まあ、裏街の話はその内戻るとして

とりあえず山攻略開始です!

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