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信仰ピエロは今日も楽しむ  作者: 晩冬の小石
第一章 冒険の始まり
40/417

#40 襲撃者は……

ブクマ200件超えました!ありがとうございます!



いつも読んでくださり感謝です!

いいね、評価、ブクマありがとうございます!

現在、屋根の上を疾走中です。


「フハハハッ!先程、宿に向かう時は寝ておって気付かなかったが中々気持ちがいいな!」

「でしょ?僕たちだけの特権だよ」

「ああ、最高だ!ご主人が色々な動きをするから尚更楽しいぞ!」


おお、喜んでくれて良かった。グリムが喜んでくれるのが嬉しくていつも以上にアクロバティックに移動しちゃってる。

ちなみに僕も凄く楽しい。ひゃっほー


「フハハハッ!……ご主人」

「うん、無粋なお客さんが来たようだね?」


僕の他にも屋根の上を走ってる人が居るとは思わなかったね。こっちに真っ直ぐ向かって来てるし、戦闘になりそうだ。あ、スピードが上がった…来るね


「やるよ、グリム」

「了解だ」


グリムを抜刀して相手の攻撃をパリィする。…ってあれ?

それから短刀の連撃を避ける。…凄い見覚えがあるね。

具体的にいうと、最近刀使いのお兄ちゃんと兄妹喧嘩してたよね。


「…む。…すばしっこい。…でも可愛い」

「あのー、僕だよレテ…」

「…問答無用。…いくら可愛くても屋根の上を走るピエロは、あやしい奴。…とっとと切られて抱きつかせなさい」


なんで、この兄妹は人の話聞かないかな!?っていうか一回会ってるよね!?……あ、そういえばディアンドル着てたような?雫さんもネームプレート見てないようで気づいてないし……。よし、折角だからちょっとお相手願おうかな。


◆◆◆


「…全然当たらない。…それに攻撃をも中々。…ちょっとギアを上げる」

「よっ…あ、まず」

「ご主人!しゃがめ!」


それから数分。一通り避けて危ない攻撃はパリィしてから一撃を返してたんだけど、全部防がれてる。ってやば!?


「危なかったぁ…。ありがとグリム」

「危機一髪だったな。ヒヤヒヤしたぞ」

「…?…喋る武器?……むぅ、これも避けられる」


お腹を狙って来たと思ったら、直前に首に狙いが変わってかなり焦った。危険予知でやばい攻撃なのはわかったけど、グリムが言ってくれなきゃ間違い無く当たってたね。


「……この一撃で決める。…覚悟」

「ご主人、相手の雰囲気が変わった。気をつけろ」

「そうだね、気を引き締めるよ」


マジモードかな?前に別ゲーであの感じの雫さん見たけど、かなりやばかった。対人好きの人達が逃げ回ってたし。


「…ふぅ。…月断流。…壱の型。…新月っ」

「な!?消え…っ!…後ろ!」


雫さんが消えたと思ったら背後から殺気が。咄嗟に振り向いたけどそこには誰も居なかった。


「…フフ。…残念、上でした」

「上!?おちょ…いや間に合わない!」

「ご主人!」

「…貰った」


おちょくりも間に合わない…回避も無理、もうパリィしかないね!?


「……うそ。…今のをパリィ?」

「間に合ったぁ…」

「これは驚いたな。確実に貰うと思ったぞ」


呆然としてるうちに距離を置く。仮面をとって正体明かしちゃおう。


「雫さん、僕だよー?」

「…!?……ごめんね」

「あはは……ネームプレート見て欲しかっ…むぐっ」


ごめんねからの速度が速かった。さっきより速くない!?

ていうか柔らか苦しいよ!?


「ご主人!?無事か!?」

「むー!…むむ。……ぷはっ!いつも言うけど苦しいよ?」

「…君が可愛いのがいけない。…可愛いは正義」


はぁはぁ、意識が飛びかけてた。グリムに気を取られたのか拘束が緩んだから抜け出せたね。ん?なんか雫さんがキョロキョロしてる。


「…他の2人は居ない?」

「そうだね。他の2人は宿で休憩中だよ」

「…そう、残念。…じゃあこれから3人でデートしよ」

「デート?3人って事は…」


納刀したグリムを見る。3人目はグリムの事で良いんだよね?さっき雫さんも気づいてたようだし。


「ん?もしかして吾輩も数に入ってるのか?」

「…勿論。…屋根の上を一緒に駆け巡ろう」


そう言って雫さんはストレッチを始めた。

拒否権は無いみたいだし、僕もストレッチしよー

昨日の言った掲示板回ですが夜に投稿出来そうです。

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