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二十一.雨が地面を叩く中、二つの影が


 雨が地面を叩く中、二つの影がボルドーの町を歩いていた。

 前を行くのはフードをかぶった少年、後ろから早足で付いて行くのは白髪の少女である。雨の中なのに、二人はちっとも濡れていない。頭上に透明な膜が張ったようになっていて、それが雨をはじいている。

 後ろを行く少女がいらだたし気に喚いている。


「ちょっと! 聞いてるのビャク! お前、主人に対する礼儀ってものが欠如してるんじゃないの!?」

「静かにしろ……」


 少年は不機嫌そうな顔でさっさと手を振った。すると少女の上の薄膜だけが消えて雨が頭上に降り注ぐ。少女は「ひゃああ!」と悲鳴を上げて少年にすがりついた。


「馬鹿ッ! なんて事するのッ!」

「あんたがカタクチを食いたいと文句を言うからだ……素直に屋敷の夕飯を食っておけばよかったものを」

「何言ってるのよ、不都合なんかなかったじゃない」

「ふん……バアルを倒した奴があの酒場にいたんだよ」


 それを聞くと、少女はギョッと顔を強張らせた。


「う、嘘でしょ? そいつはオルフェンにいる筈じゃ……」

「いたんだから仕方がないだろう。まあ、いる事が分かったのは逆に良かったか……計画を少し後に伸ばした方がいいかも知れねえ」


 少女は眉をひそめていたが、やがてフンと鼻を鳴らした。


「そんなの、怖がる必要ないわ。このサミジナの指輪があれば」

「……慢心するんじゃねえぞ、聖女様。捲土重来を果たしてぇんだろ?」

「当然。それで大陸からヴィエナ教を一掃してやる……ふふ、ふ……楽しみだわ。あのクソ坊主どもの顔が恐怖に歪む様……! 皆殺しにしてやるんだから……」


 少女の目には恨みの炎が燃えていた。少年は嘆息する。


「……とっとと戻るぞ。あんたは抜けてるからいけねえ」

「お前はわたしをもっとあつくあつく敬いなさいったら! こら! 先に行くな! ビャク!」


 二人は早足で往来を横切って行った。



  ○



 大きなお屋敷だ。がっしりした石造りで、まるで開拓時代の建物そのままといった無骨な威容である。

 しかし、一歩中に入ってみると、内装は綺麗で、調度品も下品にならない程度のものがさりげなく飾られている。

 表の庭は庭木や石などで綺麗に整えられていた。しかし、廊下の窓から見える裏庭には納屋や馬小屋があり、ベルグリフたちの乗って来た馬車や馬はそこに預けられたようだった。

 畑や井戸があり、使用人たちの住まいらしい建物も見えた。屋敷のあちこちに警備の兵士が立っている。


 絢爛な屋敷にあまり自分たちの恰好は似つかわしくないな、とベルグリフは苦笑した。

 どうせ庶民なのだからそんな事は気にしなくてもいいのだろうが、どうにも場違いな感じはある。再び濡れた体で屋敷を汚すのも申し訳ない気がした。


 途中まではサーシャが一緒にいたが、途中で年配のメイドに引っ張られて何処かに行ってしまった。

 はしたないだの何だのと言われていたから、衣装直しに連れて行かれたのだろう。従者もサーシャのお転婆に手を焼いているのかも知れない。代わりに若いメイドが一人、案内に付いた。

 その時、向かいから誰かが走って来て、アンジェリンに抱き付いた。セレンである。その表情は喜びにほころんでいた。


「アンジェリン様! 来てくださったのですね!」

「おー、セレン……元気だった?」

「はい! アンジェリン様も息災そうで……」


 アンジェリンに撫でられてセレンは嬉しそうに笑った。盗賊の一件からすっかりアンジェリンに懐いているようだ。アンジェリンはセレンを撫でながら言った。


「お父さんはもう知ってるんだっけ……? こっちはアーネとミリィ。わたしのパーティメンバーで友達」


 セレンはハッとしたように姿勢を正し、眼鏡に手をやった。


「こほん……ベルグリフ様、皆様、遠路遥々よく来てくださいました。歓迎いたしますわ」


 セレンはぺこりと頭を下げる。アネッサとミリアムもそれに応えて丁寧に挨拶した。ベルグリフも会釈し、にっこりと笑う。


「セレン殿、お元気そうで何よりです。夜分に押しかけて恐縮です」

「何をおっしゃるのですベルグリフ様。いつでもいらしてください」


 セレンはにっこりと柔らかな笑みを浮かべた。ベルグリフは先に用件を済ましてしまおうと思い立ち、荷物からホフマンの手紙を取り出した。


「街道の整備の件で、村長からの返事を持って来たのです。ヘルベチカ殿にお目通りしたいのですが……」

「成る程、そのお話ですね……しかしまずはお部屋にどうぞ。お召し物を用意いたしますので」


 確かに、少し濡れて小汚い恰好ではボルドー女伯に会うには適切でないかも知れない。ヘルベチカがそれを気にするかどうかはともかく、あまり礼を失するのもいけない。

 ベルグリフは頷いて、少女たちを促してメイドの案内を受け、セレンは先に手紙を受け取り、ヘルベチカに渡して来ると足早に去って行った。


 部屋は小ぢんまりとしていたが、綺麗に整えられて品が良かった。ベルグリフはアンジェリンとの二人部屋で、アネッサとミリアムは隣室に案内された。

 荷物を置いて、濡れた外套を掛ける。


「ふう……立派なお屋敷だな」

「うん。前に来た時と変わってない……」

「そうか、お前は来た事があったんだったね。トルネラに帰る途中には寄らなかったのかい?」

「寄ったら引き留められるから……こっそりしてた」


 貴族に対して気遣いも物怖じもしない、大物なんだか淡泊なんだか分からない娘に、ベルグリフは笑った。そこが彼女の良い所でもあるのだろう。

 扉がノックされて、メイドが入って来た。


「お召し物をお持ちしました」

「ああ、ありがとうございます」


 持って来られたのはシンプルな服だった。ベルグリフはシャツにズボン、アンジェリンは飾り気のないドレスである。着慣れない服にアンジェリンは部屋の中を行ったり来たりしている。


「……ひらひらしてて落ち着かない」

「はは、着慣れていないだけだろう。よく似合ってるよ」

「本当……? お父さんがそう言うなら……おっけー」


 アンジェリンは途端に機嫌が良くなって、ドレスの裾を持ってわざとらしく腰をかがめてみたり、ポーズをとってみたりする。年頃の女の子だから、お洒落に興味がない筈がないだろう。慣れの問題だ、とベルグリフは思った。

 一度も締めた事のないネクタイをメイドに締めてもらって、ベルグリフはアンジェリンの方を見た。


「お父さんはヘルベチカ殿と会って来るけど、アンジェ、お前はどうする?」

「ヘルベチカ……セレンとサーシャのお姉さんか……」


 アンジェリンの顔から表情が消えたので、ベルグリフは少し嫌な予感がした。


「……やっぱりお父さんが一人で行こう。お前は部屋で」

「わたしも行く」

「いや、街道整備の話をするだけだから」

「わたしも行く」


 有無を言わせぬ迫力に、ベルグリフは言葉を紡げずに嘆息した。


 メイドに案内されて書斎らしき所に通された。

 扉を開けると、奥の机にヘルベチカが座って、手紙に目を通している所だった。

 傍らにセレンがおり、さらに焦げ茶色の髪の毛をした二十代前半ほどの青年が控えていた。眼鏡をかけている。

 ヘルベチカはベルグリフたちに気付くと嬉しそうに立ち上がって足早にやって来た。


「ベルグリフ様、よくぞ来てくださいました。相変わらず凛々しいお姿で安心いたしました」

「は……恐縮です。馬子にも衣裳とはよく言ったもので……ヘルベチカ殿もお元気そうで何よりです……こちらは娘のアンジェリンです」

「アンジェリン様ですね! セレンを助けてくださったそうで、礼の言いようもありません……本当にありがとうございます」


 ヘルベチカはにっこりと笑ってアンジェリンに頭を下げる。しかしアンジェリンはにこりともしない。まるで品定めでもするかのような視線でジッとヘルベチカを見ている。


「……あなたがわたしのお母さんになろうという人か」

「こ、こら、アンジェ。お前何を言って」

「お父さんは黙ってて」


 アンジェリンはベルグリフを睨み付けた。恐るべき眼光の鋭さである。ベルグリフは思わず威圧されて息を飲んだ。

 アンジェリンは再びヘルベチカを見据える。


「わたしのいない時にお父さんを奪って行こうというのは許せない。しかしお父さんだって良い人がいればいるに越した事はない……だが、あなたがそれに値するかどうか分からない」

「まあ、それではアンジェリン様はわたしとベルグリフ様の仲を認めてくれる可能性がおありなのですね?」


 ヘルベチカはアンジェリンの威圧にも物怖じせず、あくまで泰然と微笑んでいる。それでいて妙な事を口走る。凄い人だ、とベルグリフは感心するやら呆れるやら。

 アンジェリンはフンと鼻で笑った。


「勝手に来て無理矢理連れ帰ろうとして、それで仲を認めるなどとは片腹痛し……今のところ好感度はプラスの値にない……そう簡単にわたしのお母さんになれると思うなよ……」


 その時、脇に控えていた眼鏡の青年が怒ったような様子で割り込んだ。


「おい、さっきから聞いていれば、何だ貴様その態度は。セレン様を助けたか何だか知らないが、高々一介の冒険者風情がヘルベチカ様にそんな口を利いて――」


「アッシュ」


 ヘルベチカが凛と通る声で言った。


「無礼ですよ。下がりなさい」

「し、しかしヘルベチカ様……」

「あなたはわたしの言う事が聞けないのですか?」

「ぐ……失礼いたしました……」


 アッシュと呼ばれた青年は不承不承といった態で引き下がった。

 ベルグリフもアンジェリンの肩に手を置く。


「アンジェ、お前も無礼が過ぎるよ。それにお父さんはヘルベチカ殿とどうこういうつもりはないんだから、変に勘繰るのは止めなさい」

「えっ……ベルグリフ様、そんなご無体な……」


 ベルグリフにすがり付こうとするヘルベチカの首根っこを、セレンが引っ掴まえた。


「お姉さま。いい加減にしてくださいまし。もう諦めたと言っていたではありませんか」

「だってセレン……やっぱり惜しいじゃない。こんなに物腰も柔らかくて、器が大きくて、しかも腕も立つのよ?」

「お姉さま……?」


 セレンに睨まれて、ヘルベチカは悔しそうに口を尖らせた。


「分かりましたよう……セレンの意地悪……」

「わたしのせいにしないでください!」

「あの……話をさせていただいても……?」


 おずおずと申し出たベルグリフに、セレンはハッとしたように頬を赤らめた。ヘルベチカは勝ち誇ったかのようににやにやしている。セレンは何か言いたげに口をもぐもぐさせたが、これ以上言ったら自分の負けだと思ったらしい、黙って引き下がった。

 仲の良い姉妹だ、とベルグリフは妙に微笑ましい気分になった。だがアンジェリンは相変わらず顔をしかめてヘルベチカを威嚇している。


 ヘルベチカは再び手紙を手に取って、ベルグリフに笑いかけた。


「こちら、拝読いたしました。ご協力いただけるとの事でたいへん嬉しく思います」

「恐れ入ります。ついては、具体的な計画を教えていただきたいのです。実際はボルドーからトルネラまでは他の村を挟みますし、工員の仕事を欲しがっている若者も多いのですが、季節によっては農作業で動けない事もありますので」

「そうですね……しかし、少し待っていただけませんか? 実は厄介な問題が持ち上がって来ておりまして」

「ふむ?」


 ヘルベチカの言によると、この計画に異を唱えるものが現れたそうだ。ボルドー西側の小さな町、ヘイゼルを治めるマルタ伯爵である。ヘイゼルへの街道もまだ整備を続けている最中で、それなのに別方面への工事に人員を割くとはどういう了見か、という事らしい。


「筋は通っているように聞こえるのですが……」

「ええ。しかし、ヘイゼルへの工事は九割が終わっているのです。現場の指揮を執る人間もそこまで多い必要はありません。次の計画に着工してもなんら問題はない、と話し合いで一度は決めたのですよ」

「要するに、嫌がらせなのです」


 傍らに立っているセレンが困ったように口を開いた。


「元々、マルタ伯爵はエストガルから左遷の形でボルドーに送られて来た方なのです。なんでも公国で権力争いに敗れたそうで。その為ボルドーを田舎と侮って、わたしたちのする事に一々難癖を付けて来るのです。お父様が生きていらした頃はそれほどでもなかったのですけど、やはり女が当主という事で、ここのところエスカレートしておりまして」

「わたしの力不足です。大方の貴族はボルドー家に付いてくれているのですが、一部の貴族たちはわたしが当主である事に不満を抱いているようで……マルタ伯爵はそういった貴族たちを扇動している節があるのですが、確固たる証拠もないので追及出来ないのですよ」


 嘆息するヘルベチカの脇に控える青年が眉をひそめて鼻を鳴らした。


「ふん、あんな下賤な男、さっさと処罰してしまえばいいのです。どうせ叩けば埃の出る身だ。少し強引に調べれば失脚させるなど容易い。そうすれば加担する貴族共も芋づる式に処罰できるでしょう」

「いけませんよ。たとえ理はこちらにあったとしても、そのような粛清を行っては信用に関わります」

「しかしヘルベチカ様。あれをのさばらせて最も困るのは領民たちです。それをお忘れなく」

「分かっていますよ、アッシュ。しかし、それはあくまで最後の手段です」

「けれどお姉さま、情報収集だけは怠らないようにしなくては……いずれにせよ切れるカードはいくつあっても困らないのですし」

「そうですね……少なくとも相手の動きを大きくさせない努力はしなくては」


 ベルグリフは困ったように頬を掻いた。


「どうやら難しい話のようですな……しかし、そのような話は私どものような部外者のいるところでは控えた方がよろしいかと」

「あっ……申し訳ありません」


 ヘルベチカは恐縮したように頬を染めた。

 その時、扉が勢いよく開いてサーシャが現れた。いつもの冒険者然とした服装ではなく、貴族の令嬢らしい綺麗なドレスに身を包んでいる。

 しかし口を開けばいつものサーシャである。呵々と笑いながら大股で部屋に入って来る。


「おお、こちらにおられたのですね! まったく、こんな服は動きにくくて……」


 スカートの裾をばさばさと振るサーシャに、セレンが嘆息した。


「ちい姉さま……言っても無駄だと分かってはいますが、もう少し慎みというものを……」

「はっはっは、何を言うかセレン。人には適材適所というものがあるのだぞ。姉上とお前はわたしにないものを持っている。しかしわたしは姉上もお前も持っていないものを持っているのだ。三人が均一ではボルドー家に未来はない。父上もそう言っておられたではないか!」


 あくまで姿勢を変えないサーシャに、アッシュと呼ばれる青年が呆れ顔で言った。


「それにしても限度がありましょう、サーシャ様。もう少し貴族としての自覚を……」


 サーシャは彼を見ると「おお、そうだ」と言って手を掴んでベルグリフの前に引き出した。


「ベルグリフ殿、こちらはアシュクロフトという者です。まだ若輩ですがボルドー家の家令を務めております。未熟ではありますが剣士でもありまして、是非こやつにも師匠の剣技を……」

「やめてください。私にそういうものは必要ありません」


 アシュクロフトは不機嫌そうにサーシャの手を振り払った。サーシャは口を尖らした。


「まったく、堅物め……」

「サーシャ、丁度よかったわ。アンジェリン様とベルグリフ様のお相手をして差し上げて。貴族の政争に巻き込んでしまうのは本意ではないから」


 ヘルベチカに言われ、サーシャは目をきらきらさせて頷く。


「はいっ、分かりました姉上!」

「ベルグリフ様、アンジェリン様、そういうわけですので、お返事はもう少し待ってください。それまではどうぞゆっくりとご滞在くださいな」

「お二方、どうぞこちらへ!」


 サーシャに促され、ベルグリフは会釈して部屋を出た。アンジェリンも後に続く。


 貴族の関係性の裏側を垣間見たようで、ベルグリフは身震いした。

 自分たちを傍らに置きながらあんな話をするのは余程信頼されているのか、それともわざと聞かせて一蓮托生の身にしようという魂胆か……。


「ヘルベチカ殿はそのような方ではない、と思いたいが……」

「どうしたの、お父さん?」

「いや……何でもないよ。独り言さ。ところでアンジェ、お前はいつまでボルドーにいるつもりなんだい?」

「お父さんがトルネラに戻るまでは一緒にいる……」


 前を歩いていたサーシャが振り向いた。


「そういえばアネッサ殿とミリアム殿はどうなされているのです? ご一緒では?」

「隣の部屋にいる……」

「おお、そうでしたか。晩餐にはもう遅い時間ですので、いかがでしょう。よければ皆でお酒など」

「ん……いいね。いいよね、お父さん?」

「構わないよ。けど、お父さんは先に休ませてもらおうかな。体が痛くてね……」

「えー……残念」

「むう……師匠とも色々語らいたかったのですが、仕方がありませんね」

「すみませんな、サーシャ殿。また次の機会に……アンジェ、あまり深酒しちゃいけないよ」

「はーい」


 アンジェリンとサーシャは名残惜しそうに隣の部屋に入って行った。ベルグリフは一人部屋に戻り、ネクタイを外してベッドに腰かけた。義足を外して立てかける。

 関節が痛んだ。どうやら、筋肉痛というわけではなさそうだ。

 まだ自分にも成長の余地があると少し嬉しかったのだが、どうやら衰え始めている体が軋みを上げているだけの事らしい。

 今まではこんな事はなかったのだが、とベルグリフは苦笑した。


「参った……体の使い方を見直さなきゃいけないかもな……」


 トルネラに暮らす以上は引退という事はあり得ない。この体とは死ぬまで付き合って行かねばならぬのだ。それならば、なるべく良好な関係を築くに越したことはない。

 痛む関節を撫でてやりながら、ベルグリフは呟いた。


「そうヘソを曲げてくれるな……もうあんな無茶はしないよ」


 大きく深呼吸して、ベッドに横になった。藁ではない寝床は柔らかく、大きなベルグリフの体も柔らかく受け止める。

 たいへん心地よい。

 まどろんだ、という自覚もないまま、いつのまにかベルグリフは寝息を立てていた。


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