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本日はお休みです-4

マジックバッグとは、空間魔法によって、容量制限のなくなったバッグのことだ。誰でも使える代物のため、需要はとても高いのだが、空間魔法をバッグに付与する、というのがなかなか難しい現状があり、マジックバッグ自体の値段がかなり高く、普通の人の生活費2・3か月分が相場という高級品なのだ。

もちろん、シエラもそんな高級品はもっていないのだが、モルトの各ギルドでは、大量素材の運搬等で必要になることが多いため、マジックバッグを何個か保有しており、職員特権として、申請をしさえすれば、マジックバッグを貸し出してもらうことができるのだ。


無事にマジックバッグを借りられたシエラは、急いで広場に戻り、先ほどのおじさんにお金を支払って、購入したマイス250本をマジックバッグに収納していく。


「あんた、便利なもん持ってんだな」


「いやいや、これ、私のじゃないです。ギルドの貸し出し品なんで」


おじさんの言葉に、シエラは苦笑する。


「まぁそうか。高級品だしなぁ」


シエラもこくりと頷く。


「自分でも空間魔法が使えるといいんですけどねー」


「そうだなー。ま、空間魔法なんて使えるなら、俺は農家なんてやめちまうけどな!」


「…私も、ギルドの受付嬢、やめると思います」


あはは、と二人で苦笑する。


「それじゃおじさん、いい買い物ができました。ありがとうございます」


「いいよいいよ。こっちも悪いことしたしな。次からは気を付けるよ」


「はい、そうしてください」


シエラは手を振り、その場を後にすると、屋台で自分のお昼にと、串焼き肉やサンドイッチをいくつか購入し、また、ギルドへと戻っていった。


「あれ?シエラ、今度はどうしたの?何か忘れ物?」


休みの日にまた現れたシエラに、ルーが聞いてくる。


「ううん、ちょっとね。あ、ジェルマさん、執務室にいる?」


「うん、いるよー。ちょうど帰ってきたところ。ゴブリンの件で、他のギルドと会議があったみたい」


「あ、なんか、集落作ったかもって話?今朝、明けの明星の人たちからちょっと話聞いたけど」


「そう、それそれ。なんか、集落の件、大型かもしれないって話も出てたみたいだよ」


ルーの言葉に、シエラはマジか、と小さく呟く。


「とりあえず、ちょっとジェルマさんとこ行ってくるわ」


「ん、いってらー」


ひらひらとルーに手を振り、二階への階段を上り、ギルドマスターの執務室のドアをノックし、失礼します、と声をかけて、中に入った。


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