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勝利に!

 容器から出てきた本体リリィは、98番を容器の中に入れ、水やガラスの破片全てをサイコキネシスで戻し、バレないように周りに周り黒い鉄の壁を作り上げ、外から完璧に見えないようにし、一切が漏れなくした。適当にあるフードを着て全身を隠す。


「これでよし……あと、ママだね」


 リリィは白夜叉のある所に向かう。乗ってきたコロッセオの中心部は、リリィを乗せて地上に目掛けて上がる。完全に跡を残さないように綺麗にまはる。


「……終わったか?」


「……うん。じゃあ、行く」


「……待て、お前。なにか──」


 白夜叉が僅かな異変を解消しようて呼びかけたが、リリィはそれに感ずき、殺気を放つ。ドロドロとしていて、禍々しい。まるで絶対的な化け物が目の前にいるような殺気を放つ。


「なんでもないよ」


「……そうか」


 白夜叉は背中に生えた翼でそのまま空を駆けた。能力を使いスピードを上げ、逃げるように駆けた。

 今は満月の夜。リリィは、自分自身を覆うほどの大きな翼を広げて、羽ばたく。たった1回、翼を羽ばたかせただけで、一瞬を何百メートルも離れ、空中を浮遊する。


「えぇ〜と……鬼雨―!……っとと、その前に服と休憩だね……ん〜、あそこがいいな!」


 この日、とある高級ホテル内である1人の男性が肉塊になって発見された。


 その頃、鬼雨は空気の流れを感じ取っていた。目の前で勝利と同盟を祝って行われている宴が最中に。場所は吸血鬼の王を決める城。玉座には3つの王座、その階段の下にはフランケンシュタイン、狼人間、そして吸血鬼のヨーロッパの伝説の3種族が揃っていた。


「どうした? 吸血鬼」

「……いや、ようやく鍵が揃う」


「なに!? だったら早く白夜叉をぶっ殺そうぜ!」


「黙れイヌッコロ。まだ準備が整ってない」


「お前に言ってないんだよ、インテリが!」


「まぁ待てよ。たしかにこいつの言う通りだ。結界を破る兵器がまだ準備が出来てねぇ……それほ明日の夜に取りに行く。そして、明け方には決戦だ」


「……ちっ! 白けたぜ」


 人狼のケルンは玉座を達、本日で4度目かの乾杯の音頭をとる。


「野郎ども! 乾杯するぞ! 俺たちの勝利に!!」


「「「「勝利に!!」」」」


「「「「「「「「「「「「「「カンパーイ!」」」」」」」」」」」」」」


 こうした時間が過ぎる中、鬼雨は屋上に行く。屋上には冷たい風と明るい満月が照らしだしている。人差し指をカリッと噛み、血を数滴垂れ流す。その血は1箇所に集めりコウモリの型に変わる。


「リリィに明日の夜に、ここに来るように伝えろ」


 コウモリは一瞥した後、パタパタ飛んで行った。


「リリィ、今の俺は吸血鬼のことはなんでもわかるんだぜ?……なんせ、王だからな。最下位が楽しまだ」


 満月の夜、今日も赤目がよく光る。


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