第三話指相撲①
妹の真理が入部して一週間近く経った。
俺は毎日毎日真理を見ているのに忙しいから(おっいい顔!写メ写メ)
退屈なんて全然してない。
でも真理は退屈しているのか俺の方をちらちら見てはため息をついている。
多分暇だから何かしよう的な事なのだろう!
俺は俺でため息をついている真理を色んなアングルから撮るにはどうするか悩んでいて暇どころか超絶忙しいが真理が退屈しているのは芳しくない!
ここはお兄ちゃんらしく、尚且つここの部長として真理を退屈させないための何かアイディアを出そう!
何がいいんだ?
ゲームだろうか?
でもゲーム類はこの部屋にはない。
読書は?
駄目だな真理の可愛い顔が見えなくなる。
ん〜何がいいんだ?
その時俺は閃いた!
合法的に真理の手を触れ、尚且つ程よい暇潰しになるもの。
指相撲を!
早速提案
「なあ真理」
「なに?」
「指相撲しないか?」
「どうしたの急に?」
あれ〜?
まじで何言ってんのこいつ?
みたいな目でみられたぞ〜
おっかしいな〜
でも俺はめげないぞ!
べ、別に真理の手を握りたいとか触りたいからじゃねーし
やべっ想像しただけで涎が
じゅる
「い、いや暇なんじゃないかな〜と思ってさ」
「全然暇じゃないよ?」
なに!?
ちがうのか!?
ええーい
こうなったら強引に指相撲をしてやる!
俺はただ妹の指に触りたいんだー
「真理!この部は暇潰し部だ!だから活動として指相撲をやる!絶対!」
「お兄ちゃんなんか怖いよ!?そして何で鼻血出してるの!?」
おっと
どうやら興奮のあまり鼻血が出ちまったらしい
そんな俺にティッシュを渡してくれる真理は優しいーな〜
やばい……
涙で真理の可愛い顔が見えないや
「頼む!指相撲してくれ!」
俺はもう土下座で頼んだ
プライド?
妹の手を触ったり握ったり出来るんなら安い物さハッハッハ
「分かったよ。やろうお兄ちゃん」
俺の願いが通じたのか真理は快諾してくれた。
やった!
やったぞ!!
ついに!
合法的に妹の手を触ったり握ったりできるんだー!!
そして
俺達は椅子に座り互いに向き合った。
若干真理の顔が赤い気がするが気のせいか?
風邪だったらマッハで病院まで連れてってやるぜ!
そして看護はおはようからおやすみまで俺がしてやる!!
「じゃ……では」
互いに手を差し出す。
うわーもう少しで、後ちょいで触れるんだ〜
おおお落ち着け俺
やばい手が震えて真理の手が握れない
「お兄ちゃん大丈夫!?尋常じゃないほど手震えてるよ!?」
「だだだ大丈夫だ。こ、これくらい」
そして指相撲をやるためお互いの指を交差させる
あっやべー
や、柔らけー
俺のごつい感触とは違う、こうなんというか女の子の手してるー
生きてて良かった
「お兄ちゃん!?き、気絶してる……」




