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第二十八話 夏休み④

青い海!青い空!白い雲!輝く太陽!それにビキニ姿の真理!!


もうっやっべぇ!!まじこれ神の産物でしょ!!


なにこの可愛さ!儚げさ!可憐さ!愛おしさ!etc……


さっきからハイエナというなの野郎共を撲滅するので忙しすぎるぜまったく!!


慎ましい胸だが否!女はいや!真理は胸じゃない!


食い込みを直す仕草とかをみると……もう……あれ……だよね?


し・あ・わ・せ!だぜ!


なにあれ!なにこれ!?


真理が食い込みを直す仕草とかするのは鬼に金棒レベルだろぉおおお!!!真理はあれか!?俺を悶え死にさせたいのか!?


でもまぁ、真理のために死ねるなら本望だぜ!!


※少し違います


デジカメ、レフ、スマホ、タブレットをフルで使いまくって激写、盗撮げふんげふん。撮影してるから腕が疲れてきたぜ☆


「ど、どうかしら橘くん?」


俺が真理を盗撮げふんげふん。

個人撮影会(俺主催、被写体の許可なし)をやっていると、もじもじとしながら鳳さんがやってきた。


睡眠を取ったあと真理ど同じく着替えに行ったけど鳳さんが後から来た形になった。


ていうか、やけにもじもじとしている。

どうしたんだ?いつもビシッとしている鳳さんとは感じが違う。


「どうってなにがです……」


「お兄ちゃん……!!」


「ど、どうした真理?」


急に真理に腕を捕まれ耳元で囁かれた。

やばいっドキッとしずぎて立ってらんねー。


「こういう時は水着姿を褒めるの!!」


「そ、そうか!!」


真理を盗撮していて、すっかりと忘れていたがビキニ姿or水着姿を俺は全然褒めてない!!


ちくしょ!!合宿に来る前に読んだ本で女の子の水着姿は褒めましょう!って書いてあったのすっかり忘れてたー!!


いや、まだ間に合う!!真理は遅いかもしれないが、鳳さんはもじもじしながら俺が褒めるのを待ってくれてると思う!!まだ行ける!!


「あの、その、鳳さん?」


「うん」


「似合ってますよその水着。すごく綺麗です」


「はぅあっ……!!」


「鳳さん!?」


鳳さんが倒れた!?

え?なんで!?


「大丈夫ですか!?」


すぐさま駆け寄り鳳さんをパラソルの中へと運び込む。


「うふふ……橘くんの腕の中……しあわせ〜」


途切れ、途切れに言葉を紡ぐ鳳さん。

しあわせってなにが!?でも熱中症とかではなさそうだ。


落ち着いたところで、顔をぷくっと膨らました真理が何か言いたげに俺を見つめていた。


……やめろよ見つめられたら照れる(うれしい)じゃねーか。


「どうした?」


「私の水着姿は褒めてくれてない」


「悪い!すげぇ似合ってるし、すげぇ可愛いぞ!真理は俺のラブリーマイエンジェルだな!!」


「はうっ…………」


「真理!?」


なんてこった真理も倒れちまった!!



俺はこのあと倒れた二人を看病しながら午前を過ごした。


倒れた二人の表情はなぜかとても幸せな顔をしていた。
















もちろん盗っ撮ったさ。

合宿はまだまだ続きます

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