第二十四話終業式そして夏休みへ
テスト週間もつつがなく終わって、今日は終業式っ!!
テストは学年3位っ!!これもあのテスト勉強のおかげかな?高校でも3位はすごいってお兄ちゃんも言ってたから私的には大満足っ!!
でもお兄ちゃんは2位で鳳さんは1位なんだよね。二人共凄すぎるよ〜!!
そう言えばテスト勉強して鳳さんが泊まった日の朝、お兄ちゃんがなんかずっと鳳さんに包まれてる感覚がするとかおかしなこと言ってたな〜。なんで私じゃないの!?
まっいいや今日は終業式で明日からは待ちに待った夏休みっ!!うちの高校は8月いっぱいまで夏休みだから1ヶ月とちょっとお兄ちゃんとずっと一緒っ!!
何しようかな〜。とりあえずお兄ちゃんが快適に夏休みを過ごせるために身の回りの世話をしないとねっ!それが妹の役割っ!!そして〜写真をいっぱい盗って〜おっと、撮って〜、おはようからおやすみまでお兄ちゃんと過ごそっ!えへへ。考えるだで夏休みが楽しみだよっ!!
あっそう言えばこの後は部室で今学期最後の部活だった。まっいつも特に何もしてないんだけどね。
☆
「というわけで合宿をするわよ」
『へっ?』
私が部室に来てお兄ちゃんがそのあとに来た時、最初に来ていた鳳さんが唐突に言い出した。
合宿?何故?why?
「なあ妹よ」
お兄ちゃんが鳳さんに向けていた顔を空に移しながら私に聞いてきた。
「なに?お兄ちゃん」
私も顔を空に移しながら答える。
「俺達の部活動名は?」
「暇潰し部だよ。お兄ちゃん」
たんたんと言葉が紡がれる。
「じゃその暇潰し部は運動部か?それとも文化部?」
「文化部だね」
「だよな〜」
私とお兄ちゃんは今同じ空を見上げている。まあ何が言いたいのかというと。
「合宿する意味ってある?」
お兄ちゃんが答えてくれた。
私もそれに呼応するように言葉を紡ぐ。
「ないね〜というか普段からろくな活動してないもんね。この部活」
「ちょっと待ちなさい!二人共っ!!」
「鳳さん。でも俺達ほんとに合宿する意味なくないですか?」
「それはそうだけど……いいじゃない!」
ちょっと口ごもる鳳さん可愛い!
でも、なにがいいのかな?
「やりたいじゃないっ!合宿!この前みたいにみんなで泊まりたいのよっ私は!!」
あっ本音言っちゃてるよ鳳さん。
まあ実際、私も合宿自体はしてみたい。いろいろなお兄ちゃんの姿が見れるし、私の目の保養になるし。ただやる意味があるのかな?って思っただけであって。
「まあやるのにはいいですけど。金はどうするんです?部費おりませんよ?」
そうなのだ。お兄ちゃんの言う通り、やると言ってもお金がない。私は諸事情でお小遣いがすぐ無くなるから合宿に行くための資金がない。
だけどそんなことなど関係ないみたいに鳳さんは不敵に笑った。そして自信たっぷり言う。
「ふふ。私はこの学校の生徒会長よ?」




