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第二十一話テスト勉強と言う名のお泊り会①

ふふ〜ん。


私は今、ものすごくテンションが上がっている。

理由はすごく簡単っ!!




橘君の家に泊まるからっ!!


い、いや違うわ!

テスト勉強をしに行くのよ。そうよテスト勉強。



橘君がテスト心配だって言うから私が見に行くだけなのよ。泊りがけでね。なのになんで私ったらこんなにもテンションが高いのかしら?


やっぱり橘君のお家に泊まるから?それともテスト勉強という名目を使って間近で橘君の顔を見れるから?


……


両方ね!!


さーてとりあえず泊まる準備と勉強道具の準備はしないといけないわね。


まずは、着替えに歯ブラシに、デジカメにレフに、教科書にボールペン型カメラにetc……ん〜あとはこれはどうしようかな〜?「橘君ならあんたの1日着たTシャツとか好きなんじゃない?笑」って言われて一応用意しておいたTシャツ……。ほ、ほんとにす、好きなのかな!?わ、私なんかが着たTシャツっ!!ってなんで最後に笑がついてるのよっ!!ていうかこんな物が好きな人くらいなんて変態くらいじゃないのっ!!私の橘君が変態なわけないじゃないっ!!や、やだ、私ったら、私のだなんて……。まっ一応鞄には入れておこ。


ん〜あとは特に無いわね。


それにしてもこの量、絶対一泊の量じゃないわよね……。


まあふ、普通よね?旅行用鞄3つ程度なんて……


よしっ!!行くわよっ!!橘君のお家にっ!!


の前に1回シャワー浴びて行ったほうがいいわよね?



ふぅ〜〜。

ここよね?橘君のお家……



よ、よしっ!押すわよっ!!


ピンポーン


「あっこんにちは鳳さん。遅かったですね」


「こんにちは真理さん。そのちょっといろいろとあって……」


「そうなんですか?まあとりあえずあがってください。お兄ちゃんも中で待ってますよ」


「ええ」


今は午後の5時。


真理さんは遅いとは言ったもののそれ以上は追求して来なかった。正直これはありがたいわ。


服を選んでたせいで遅れたなんて言えないっ!!


ち、違うのよ?私服を橘君に見られるからと思って選んでたわけじゃないのよ?


私は女の子として純粋にオシャレをしようとしただけなんだからっ!!


……ただテスト勉強or泊まるだけなのにオシャレって……か、考えたら駄目よ私!!



「あっ鳳さんこんにちは遅かったすね」


「こんにちは橘君。いろいろあってね」


まったく誰のせいで遅れたと思ってるの!!


それにしても制服姿じゃない橘君を見るのはやっばり新鮮ね。部屋着なのかスウェットを着てるけど、橘君カッコ良すぎよ!!何着ても似合う!!さっそく撮らないとっ!!


って駄目よ私。今日はテスト勉強をしに来たんだから。名目は。


「じゃ早速だけどテスト勉強しましょうか?」


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