第十七話椅子取りゲーム②
私は今、非常に困っている。
何故なら橘君の膝の上に乗れないから……
私は勉強と橘君の事以外で使わない、頭をフルに使って私が部室に来る前、真理さんと橘君がやったという椅子取りゲームの内容を考えた。
私の予想では、真理さんは橘君の膝の上に乗るために椅子取りゲームをやったと結論した。ならば私も橘君の膝の上に乗るしかない!と思って椅子取りゲームをやろうと言ったのだけれど、いざやってみると、いかに自然に橘君の膝の上に座ることが出来ないのよね。
しかも、今回な3人でやってるわけだから難易度が高い!
もうこうなったら恥を覚悟で、椅子取りゲームなんて関係ない!曲が終わって橘君が座ったらその上に座るわっ!!
☆
ぽんっ
やった!!
ついに、ついに!!
橘君の膝の上に座れたわ!!
意外と橘君ってがっちりしてるのね……
なんか……落ち着くわね。
私が、橘君の彼女や妻になったらこの膝にいつでも座れるのよね……。
って私何考えてるのっ!?
そりゃ橘君の彼女とかになれたら嬉しいけどさ……でもその、ね〜?
「あの……鳳さん……?」
!!
「な、何かしら?橘君……」
「何故俺の上に座ってるんですか?」
「……た、たたたまたまよ……椅子に座ろうとしたら、橘君がいただけよ?」
「え?……今明らかに、曲が終わって俺が座ってから俺の上に座りましたよね!?」
「ち、違うわよ!!ほんとにただのぐ、偶然よ!?」
「なあ真理!今の明らかに不自然だったよな!?」
「……むぅ〜」
「ま、真理!?」
「鳳さんずるいですっ!!そこは私のベストポジションですよっ!!」
「な、何を言ってるの!?私は偶然ここに座っちゃただけなのよ!ほんとよほんと!た、他意はないわ」
真理さんいいじゃない!!
少しくらい譲ってよ!!
その後私達は交互に橘君の上に座り、下校時間一杯まで椅子取りゲームをやろうとしたけれど、橘君が途中で「ほんとにいろいろやばい……や、やめよう……」と言ったので渋々辞めた。顔が赤かったけど大丈夫かしら?途中から腰やお尻に何か固いものが当たってたけど、携帯かな?
椅子取りゲームは楽しかったし、橘君の膝の上に何回も乗れたから満足っ!!
☆
「……ふぅ」
やっぱ風呂は最高だな〜。
それにしても今日は二人共どうしたんだ?
おかげで俺は色々とまじでやばかったぞ。主に理性が……
……
真理も鳳さんも暖かくて、いい匂いで、柔らかかったな〜。おぉう。いかんいかん。そんな邪な気持ちで考えては!で、でも俺も男の子だからしゃねーよな!
でも途中から完全に椅子取りゲームでは無かったよな。曲が鳴ってようが鳴ってまいが関係なかったもんな二人共。まあでも二人共いい表情してたし良かった、良かった。頑張って盗さつっ……うん。撮影したかいもあったってもんだ!
また真理アルバムにいい真理が追加さらたぜっ!
そういえば流れで鳳さんも撮ったんだよな……
いつもなら真理しか撮らないんだけどな〜。
まあ同じ部員だし普通か。……普通だよな?
まあいいや。
今日撮った真理でも見て癒されますかっ!




