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第19章―5

 そんな事態が起きた末に、南雲忠一中将は、自らは極めて不本意ながら、(日本海兵隊)欧州派遣軍総司令官に着任する事態が起きることになった。


 それこそ4個師団を指揮する以上、立派な軍司令官と言って良い立場に、南雲中将は為るのだが。

 それこそ本来から言えば、海軍、艦隊司令官を務めたかった身からすれば、何とも言い難い事態としか言えないのが、南雲中将の現実だった。


 そういった事態が起きる一方で、それこそ新兵器の現場における評価等も兼ねて、日本海兵師団には、様々な新兵器等が積極的に提供される事態が起きることにもなった。


 そうした中で特筆すべき兵器の一つが、

「70ミリロケット(墳進)砲ですか」

「(この世界の)上海事件での悔いを晴らせそうだな」

 そんな会話が海兵隊員の間で交わされることになった、70ミリロケット(墳進)砲だった。


 上海事件と言うか、その際に起きたドイツ陸軍の軍事顧問団が教導した中国国民党軍の装甲師団による猛攻の末に、日本陸軍は惨敗する事態が起きていたのだ。

 それへの対処を、様々に日本陸軍上層部は苦慮して、新兵器を開発することになった。


 その中の一つとして、携帯式ロケット砲が提案されることになったのだ。

 尚、このロケット砲だが、それこそ歩兵が携帯して使用するのが大前提で開発、量産化された。

 それこそ最前線の歩兵にとって、すぐ傍の兵器で敵軍の兵器にある程度は対処できるのか、それとも対処できないのか。

 その違いは、それこそ最前線の兵士に対する士気等に多大な影響が出て来る。

 だからこそ、この携帯式ロケット砲は、最前線の歩兵が携帯して使用できるように、という大前提で開発、量産化が図られることになったのだ。


 この辺り、上海事件直後から敵戦車に対する方策について、色々と検討を続けてきた日本陸軍の成果がこの場で表れた、と言っても過言ではない。

 それ程に、日本陸軍にとって、上海事件の際に起きた中国国民党軍の装甲師団の猛威は、極めて印象付けられるモノであり、決して軽視どころか、絶対に忘れられない代物だったのだ。


(尚、1940年前後ならば、歩兵の携帯する対戦車兵器としては、対戦車ライフルが妥当ではないか、と言われそうだが。

 上海事件の際の戦訓から、対戦車ライフルは早晩、陳腐化する、と日本陸軍は考えたのだ。

 そうしたことから、更なる大威力の対戦車兵器を求めた末に、携帯式ロケット砲が開発されたのだ)


 そして、1940年後半というより末に掛けて、携帯式ロケット砲を用いた対戦車戦闘訓練が、日本海兵隊内で積極的に行われることになり、その成果が、1941年以降に英仏両軍を中心に行われた連合軍の反攻作戦において、示されることになるのだ。


 他にも、日本海兵隊は、新兵器等の導入を、積極的に進めることになった。

 例えば、日本陸軍が試作段階で終わらせていたといえる、15センチ臼砲(史実の30センチ口径の98式臼砲の原型といえる臼砲。尚、史実では制式採用されず、98式臼砲のみが制式採用されることになった)を、改めて制式採用することで、最前線歩兵の火力強化を図ることになった。


 更に英陸軍と協力することで、実際に大量に量産化されて、最前線での兵器になるのは、1941年の後半になるが、(史実の)ステン短機関銃の共同開発から量産化、最前線での兵器として使用するような事態も起きることになった。


 とはいえ、諸般の事情から、三八式歩兵銃を日本海兵隊の歩兵の多くが、第二次世界大戦終結まで愛用するような事態も起きることにはなるのだが。


 そんな感じで、1941年春の連合軍反攻開始の下準備に、この当時の日本海兵隊は様々に尽力して、成功することになった。

 本来から言えば、70ミリ墳進(ロケット)砲と書くべきなのでしょうが。

 なろうでの執筆の都合から、70ミリロケット(墳進)砲と、作者の我が儘で描いています。

(フリガナ化を避けるために、一々、縦棒等を入れないといけない事情があり、作者の私が鳥頭で忘れがちで、書き直しを繰り返しかねない事情があるのです)


 ご感想等をお待ちしています。


 

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― 新着の感想 ―
>http://www.warbirds.jp/text/finn_a.htm フィンランド陸軍の兵器 in WW2 >https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8…
携帯式ロケット砲の配備はこの世界で中国での戦車に蹂躙された経験から生まれた兵器ですね。史実より早いためドイツから漏れたかイギリスあたり協力したんでしょうね。少なくともピアットをイギリスから購入したら面…
>とはいえ、諸般の事情から、三八式歩兵銃を日本海兵隊の歩兵の多くが、第二次世界大戦終結まで愛用するような事態も起きることにはなるのだが。 どっちにしろ、こっちにしろ小銃は、歩兵部隊の主要火力ではあり…
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