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第18章―16

 感想欄で指摘を受けたことから、少し補足説明を。


 実際問題として、地上攻撃を行なうのに、私が調べる限り、史実に准じたこの世界で、日本軍が採用できそうな戦闘爆撃機が、他に無かったこともあって、P-39を登場させました。

 

 更に言えば、確かに感想欄で言われる通り、P-39の37mm砲は弱威力なのですが、他に対戦車攻撃が出来そうな航空機関砲が、この頃には私の調査では見当たらず、それこそ、

「俺にはこれしか無いんだ、これが世界で一番なんだ」

ということが起きているということでお願いします。

 実際、カテリーナ・メンデス少尉の評価、レポートを基にして、加藤建夫少佐自身もP-39戦闘機を操縦してみたところ、メンデス少尉の評価は、かなり精確である、と自身も考えざるを得なかった。


 制空戦闘機として考えるならば、P-39戦闘機は駄作と言って良いだろう。

 何しろ中高空域で戦うとなると、それこそハリケーン戦闘機以下の戦闘機と評価されても当然だ。

 

 だが、地上攻撃を行ない、その際に合わせて空戦も行う、戦闘爆撃機として考えればどうか。

 P-39戦闘機は、37ミリ機関砲を搭載しており、戦車等を攻撃するには最適だ。

 そして、その攻撃を阻止しようとするならば、ドイツやソ連の戦闘機は、どうしても低空戦闘を挑まざるを得ないのだ。

 更に低空域ならば、P-39戦闘機は優秀な戦闘機と言え、それこそドイツやソ連の戦闘機を返り討ちに出来るだろう。


 P-39戦闘機のエンジンが機首部ではなく、延長軸を使うことで機体の中心部にあるというのも、ある意味では独特な飛行性能を発揮できる要因にもなっているようだ。

 更に整備しやすさは、米国製であることから、明らかに日本製よりも優秀であると言えるし、又、荒れ地であっても容易に離着陸できるように、という配慮が為されていることからしても、最前線で急造された野戦飛行場で運用するのに、P-39戦闘機は向いていると言って良いようだ。


 そうした評価を、加藤少佐は最終的に下し、又、その評価に部下の多くも賛同したことから、日本陸軍上層部にそのように意見具申を行なった。

 その結果、日本陸軍は、P-39戦闘機を対ソ戦用の戦闘爆撃機として採用することになった。


 又、ユダヤ人部隊も、似たような経緯(カテリーナの意見具申を受け、更に自分達もその意見を踏まえて、P-39戦闘機の評価を行った)から、P-39戦闘機を積極的に採用することになった。

 そして、P-39戦闘機は、1940年代前半の代表的な戦闘爆撃機として名を挙げる発端に、このことはなっていった。


 その一方、結果的に日本陸軍内で低評価で終わったのが、米国製のF2A戦闘機だった。

 確かに12.7ミリ機関砲4丁の火力は魅力だが、それ以外では見劣りするとされた。

(尚、これにもカテリーナは実は絡んでおり、自ら低評価を下している。

 唯、これは少なからずの私情が入っていることから、カテリーナは口が重い態度を示した。


 言うまでも無いことだが、F2A戦闘機は米国製の艦上戦闘機である。

 そう言った背景から、艦上戦闘機ならば、日本製が上であるというカテリーナの個人的想いが入ってしまったのだ)


 最も、それなりに量産されているのならば、日本陸軍も制式採用して良い、とはなったが。

 実は製造元のブルースター社の量産能力が極めて低く、それこそ米海軍の空母部隊の定数の戦闘機数を満たすのにも困難を来たす程だった為に、日本陸軍がF2A戦闘機を正式に導入することは無かった。


 そして、試験用に日本陸軍に提供されていたF2A戦闘機4機だが、様々な試験運用が終わった後、最終的には、一機でも戦闘機を欲しがっていたフィンランドに譲渡されることになった。


 更にフィンランドは様々な伝手を使って、F2A戦闘機を集めることになり、50機余りのF2A戦闘機を購入して、再度の対ソ戦に備えることになるのだが、それは少なからず後の話になるので、この場で触れるのは、此処までにする。


(尚、フィンランド空軍では、それまで装備していた戦闘機よりも高性能であるとして、高く評価する事態が起き、フィンランド空軍の操縦士の練度が、ソ連空軍と比較して高かったことも相まって、対ソ戦においては大活躍する事態が、後に起きることになる)

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― 新着の感想 ―
>海軍機の生産 アメリカ製海軍機のコンバットプルーフや装備更新のために吐き出しとかで他にも送られてきていそうですね。ドイツ海軍の大型艦は消滅したので空母艦載機の維持のために旧式はヨーロッパに送ってい…
フィンランドの軍備が増強されるのは、日本にとっても良い事です。(史実世界21世紀の今現在も同じです。)
米軍機でP-39以外採用を考えるとスツーカを見て開発されていたドーントレスの陸軍機バージョンがブレストに持ち込まれていたりしそうですね。運動性でも本職の戦闘機相手はキツイですが、それ以外なら悪くないで…
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