第13章―5
感想欄を読んで、連続投稿すべきだった、と後悔しきりになりました。
本当にすみませんでした。
そして、第7降下猟兵師団は、ハーグ近郊を中心に空挺降下作戦を断行したが、そこに待ち構えていたのが、(通称)イスラエル師団だった。
更に言えば、イスラエル師団に志願した兵の多くが、それこそドイツのユダヤ人迫害によって、故郷を追われた面々だった。
その中には、それこそ第二次上海事変の際に、ドイツ軍の軍事顧問団の指導の下、中国国民党軍によって家族を虐殺された者までいたのだ。
そういった面々が、空挺降下してきたドイツ兵に情けを掛ける訳が無かった。
そして、この当時のドイツの降下猟兵だが、落下傘降下時に身に着けているのは、精々が拳銃や短機関銃、それに手榴弾程度と言うのが現実だった。
これは落下傘降下するとなると、この当時は小銃や軽機関銃を携帯するのは困難と言うより不可能に近いと言う現実から、そうなっていたのだ。
最もこれでは、どう見ても降下猟兵が火力不足になるのは目に見えていたので、別途、小銃や軽機関銃等を格納したコンテナを降下猟兵の近くに投下することで、火力不足を補うことになっていた。
(理論上というか、降下訓練の場では、それこそ落下傘降下した将兵は、着地からほぼ80秒以内にコンテナから小銃や軽機関銃等を取り出して、武装を充実させることができていた)
だから、第7降下猟兵師団に所属している将兵が落下傘降下を始め出すと。
それこそ容赦なく、落下傘降下中の空中にいる段階からドイツ軍将兵に、ユダヤ人部隊の将兵は猛射撃を浴びせる事態が起きた。
そして、小銃や軽機関銃を格納したコンテナに対しても、銃砲撃が浴びせられることになった。
幾ら精強を自負する降下猟兵と言えど、落下傘降下中に地上からの銃撃に反撃するのは不可能に近い話である。
更に何とか着地しても、ユダヤ兵との火力差は圧倒的だ。
片や軽機関銃や軽迫撃砲の火力援護の下、小銃射撃を浴びせて来るユダヤ兵に対して、拳銃や短機関銃で降下猟兵は応戦するしかないのだ。
更にコンテナの内容物に気が付いたユダヤ兵は、コンテナに猛射撃を浴びせて誘爆させることになり、そのことから更に降下猟兵に死傷者が続出する事態が起きた。
そうした事態が第7降下猟兵師団に起きていた一方、同じ頃に第22空輸師団の方で何が起こっていたかというと。
(細かく言えば、この師団は相互協力して、オランダ後方の要地を占領することになっており、そこに第9装甲師団等が、ベルギー方面から駆けつけることで、オランダを征服する予定になってはいた)
第22空輸師団は、オランダの飛行場にグライダーで送り込まれることで、基本的に展開することになっていた。
その為に第7降下猟兵師団の一部は、オランダの飛行場を占領することになってもいた。
だが、上述のような状況から、第7降下猟兵師団の部隊の殆どが、オランダの飛行場を占領するどころでは無い状況だった。
こうしたことから、オランダの土地の多くが干拓地であり、ほぼ平坦な現実から、平原地帯等にグライダーを強行着陸させることで、第22空輸師団の殆どの将兵はオランダに送り込まれることになったが、これはこれで地獄の釜が開くことになった。
グライダーを牽引して飛行する関係から、当然のことながら、その母機は極めて目立つことになる。
更に幾らその為に設計開発されているとはいえ、グライダーを牽引しては母機の速力や回避能力が落ちるのは、どうにも避けられないことだった。
更にオランダへの侵攻作戦に加え、こういった情報を入手した日本海軍は、味方を救え、と速やかに全艦隊、全航空隊の出撃を決断することになった。
そして、その過程で戦闘機隊がオランダに急行することになった。
降下猟兵の地獄が始まっていた。
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