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第10章―11

 そして、グラフ・シュペーの乗組員の約6割、700名余りが、日本海軍の捕虜になる事態が起きた。

 ここにベルゲン以北にいる、ドイツの重巡洋艦以上の全ての軍艦は失われることにもなった。


 こうなっては、日本海軍の猛攻を止められるドイツの海軍戦力は存在しなかった。

 更に言えば、日本海軍の大戦果の連絡を受けて、英海軍本国艦隊が、ノルウェー沖合、具体的にはベルゲン周辺へと急行する事態が起きることにもなった。


 尚、トロンハイムに上陸作戦を行ったドイツ駆逐艦4隻だが、重巡洋艦の妙高、那智、及び第6駆逐隊の攻撃に加え、それによって誘導された日本海軍航空隊の攻撃も受けたことから、全艦が座礁して沈没を免れる、という非常手段を採ることになった。


 だが、其処に容赦のない日本海軍航空隊の爆撃や艦砲射撃を浴びたことから、トロンハイムに上陸したドイツ陸軍将兵の殆どが死傷する事態となり、僅かな生存者はノルウェー陸軍に投降する羽目になった。

(言うまでも無いことだが、生き延びたドイツ海軍軍人も同様の目に遭っている)


 ベルゲンに上陸したドイツ陸軍部隊にしても、そう安穏としていられる時間は与えられなかった。

 軽巡洋艦2隻を始めとする艦隊で、戦艦4隻等から成る水上打撃艦隊に加え、正規空母4隻等から成る機動艦隊に対処できる訳がない。

 急いで上陸部隊を揚陸させると共に、北海のヴィルヘルムスハーフェン軍港では、日本の空母部隊による空襲の危険があるとして、バルト海へ、具体的にはキール軍港へと、ベルゲンに陸軍を揚陸させたドイツ水上艦隊全ては、速やかに退避を図る事態が起きることになった。


 これに対して、ベルゲンに上陸したドイツ陸軍部隊は猛抗議を行い、ドイツ大本営からも、退避を禁ずる、むしろ、日本艦隊に向かって全艦突撃し、死中に活を求めよ、という総統命令が下されたが。

 そんなことをしては、ドイツ水上艦の乗組員全員が死ぬことになりかねない、という現場の判断から、独断でドイツ水上艦全ては、キール軍港へと大至急、退避を行う事態が起きた。

(尚、この判断を下したベルゲン方面の艦隊司令官及び艦長全員が、総統命令に背いたとして、後に軍法会議に掛けられることになった)


 そして、この判断によって、ベルゲン方面にいたドイツ水上艦の殆どは、ドイツ本国に退避することに成功したが、その反面、ベルゲン方面に上陸したドイツ陸軍部隊は地獄を見ることになった。


 ベルゲン方面に上陸したドイツ陸軍の将兵の数は、1900名程だった。

 そこに、ドイツ軍がノルウェーに侵攻作戦を展開した、という情報が確実になったことから、完全に準備を調えていた日本の第一海兵師団、約1万5000名が、ノルウェー救援の為に急行して来たのだ。

 そして、ベルゲンに第一海兵師団は上陸することになった。


 片やドイツ水上艦艇による上陸作戦の為に、小銃を始めとする歩兵用火器しか無いと言って良いドイツ陸軍に対し、榴弾砲等の火器を装備している第一海兵師団である。

 更に兵員数は約7倍、と日本側が圧倒しているのだ。


 ベルゲンは、速やかに第一海兵師団の攻撃により、ドイツ軍の占領下から解放されることになった。


 その一方で、オスロ方面等では、ドイツ軍の攻撃が、幾つか誤算はあったが、それなりに順調に進むことになり、ノルウェー政府は王室と共に、オスロを放棄して、ハーマルへと退避することになった。


 尚、ドイツ政府は、ノルウェー政府に対し、中立を守る能力が無いので、ドイツが庇護する、ノルウェー政府は全面的に協力して欲しいとの要請(最後通牒)を、ノルウェー国土への侵攻作戦を行う直前に対して行っており、それをノルウェー政府は拒絶していた。

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ありゃまあ、遣欧海軍海兵隊、当初はてっきり北フランス方面に派遣され、ドイツの電撃戦にボロボロにされ、ダンケルク辺りから小舟に乗って命からがら英国に逃げ帰る、のかと期待、いえ心配しておりましたが、 初陣…
 間違いなく後世視点では「退避」を選択したドイツ海軍が賢明と評され「死中に活を求めた」ドイツ総統府の判断が異常だと叩かれるんだろうけど( ̄∀ ̄)史実でも──日本海軍の師匠を自認する=欧米で1番の日本通…
ドイツ海軍逃げ出す。仕方ない面はあるものの、陸軍との仲が決定的に悪くなりましたね。見捨てたと言われても仕方ないですね。 オスロに上陸したドイツ軍は史実通りNbFzは投入できたのでしょうかね。少しでも…
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