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第10章―6

 そういった裏事情があったが、結果的に英海軍本部の事後承諾を得た上で、日本の遣欧艦隊主力は、スカパ・フローから出撃していくことになった。


 そして、結果的に日本の遣欧艦隊主力と激突することになった、(この世界の)ドイツ海軍水上艦隊のノルウェー侵攻作戦における部隊配置だが。

(尚、その後に上陸部隊の兵員数を記載する)


 ナルヴィク方面における直接侵攻艦隊、駆逐艦10隻、支援艦隊、巡洋戦艦2隻、シャルンホルスト、グナイゼナウ。


(尚、直接侵攻艦隊に、ナルヴィク方面に上陸する陸軍部隊の兵員2000名は乗り組んでいた。

 これは、この当時のドイツが、日本等のような揚陸艦を保有していない関係から採用するしか無かった苦肉の策だった。

 そして、以下の描写も同様で、直接侵攻艦隊に上陸部隊の陸兵は乗り組んでいる)


 トロンハイム方面における直接侵攻艦隊 駆逐艦4隻、兵員1700名、支援艦隊、装甲艦3隻、リュッツオー、シェーア、グラフ・シュペー


 ベルゲン方面における直接侵攻艦隊、軽巡洋艦2隻、砲術練習艦1隻、魚雷艇母艦1隻、水雷艇2隻、魚雷艇6隻、その他2隻、兵員1900名


 クリスチャンセン方面における直接侵攻艦隊、軽巡洋艦1隻、魚雷艇母艦1隻、水雷艇3隻、魚雷艇7隻、兵員1100名


 オスロ方面における直接侵攻艦隊、重巡洋艦2隻、軽巡洋艦1隻、水雷艇3隻、掃海艇8隻、その他2隻、兵員2000名


 エゲルスン方面における直接侵攻艦隊、掃海艇4隻、兵員3300名


 このようにドイツ海軍水上艦隊は分散して、ノルウェー侵攻作戦に協力することになっていた。


 それに対して、日本海軍は戦艦を中心とする水上打撃艦隊を、まずはナルヴィクに急行させて、そこから基本的にノルウェー沿岸沿いに南下させて、ベルゲン以北の制海権の確保を図ることとし、空母から成る機動艦隊をその支援に当たらせることにした。


 だが、夜が長い冬季ということもあり、空母部隊を発艦した艦攻や重巡洋艦を発艦した水偵による偵察は中々、功を奏しない事態が生じた。


 更にドイツ水上艦隊は、出来る限りの分散行動を図り、灯火管制等を組み合わせて隠密行動に徹するようなこともした。

(この為に、英海軍上層部は、ドイツ水上艦隊は分散しての通商破壊作戦を北海から北大西洋に掛けて展開するのだ、と尚更に考える副産物までも生じた)


 その結果、最初に本格的にドイツ水上艦隊と交戦したのは、ナルヴィク沖合に向かった第二水雷戦隊主力という事態が生じた。


 そのとき、第二水雷戦隊は、後続する金剛級戦艦4隻に対する対潜、対空護衛の為に第11駆逐隊を配置し、残りの第8駆逐隊、第18駆逐隊を旗艦の軽巡「神通」が先導する形で、夜陰に乗じてナルヴィク沖合に向かっていた。


 そして、結果的にドイツの巡洋戦艦2隻「グナイゼナウ」と「シャルンホルスト」を、まずは「神通」の見張員が発見することになった。


(これについては、異説があり、ドイツの軍艦には電探が搭載されていたことから、ドイツ側が先に発見した筈だと言う主張がある。

 だが、実際問題として、第二水雷戦隊が襲撃行動を行った際、ドイツの軍艦は、それに全く対応した気配が無かった、という日本側の複数の証言があることから。


 この時、ドイツの電探は故障していたか、又は、第二水雷戦隊を味方の駆逐艦の部隊と誤認したのではないか、という強い反論が行われている。


 実際、ドイツの水上艦から、第二水雷戦隊に向けて、発光信号が行われていた模様、という証言が、これ又、複数あることから、ドイツの水上艦が、第二水雷戦隊を味方と誤認していた可能性は高い。


 ともかく、このことから、第二水雷戦隊が先制攻撃を行なえたのだ。

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