このサイトに登録したときと今
初めましての方もこんにちは。
呂彪 弥欷助と申します。
このサイトに登録して、五年くらい経ちました。
それで、今回は登録したときのことや活動をふり返りつつ、
私なりの小説の書き方とか名前の付け方とかをエッセイで書いてみようと思った次第です。
私はこのサイトに2013年5月23日に登録をしました。
実は私、この数ヶ月前に大事な命を失いまして。
なんていうか、
「ああ、自分よりも大切だと思っていた命がなくなってしまった」
と、凄い喪失感だったんですね。
大切な命を迎え入れる準備も色々していたから、
それらに囲まれた家は地獄でしたねぇ。しみじみ。
そんな感じでちょっとヤバイ状態だな、自分と思い……
大袈裟かもしれないですが、
「どうやったら、自分を取り戻せるかな」
と、思い出した手段が『創作』だったんです。
……まぁ、今はこうやって書けるくらいには、立ち直れましたね。うん。
それで、どうして創作だったのかというと、
私は学生のときに同人活動をしていたんです。
姉が中学に入ってから同人に誘ってきたので、私は小学生でした。
そこから私の創作人生がスタートし、
大好きだったゲームの二次創作をして、
中学生で詩に興味を持ち、イラスト描きだった奴が詩を書き始めて。
そんなこんなで、十四歳になったあるとき、バカなことを思うのです。
「小説が書けたら、カッコイイ!」
……はい、キタ。これ。
このバカな発想で、これから二十年以上、
私はこのときに書こうと思い立った小説に、大いなる時間を費やすことになるんです。
……とは、このときはまったく知らず。
イソイソとキャラクターを描き始めたり、名前をつけたりしだすのでした。
で、まぁ、色々とあって、
二十歳くらいで一人暮らしをして、
仕事の毎日の中で詩を公募に出し、奨励作やら入賞やらありがたい通知を頂き。
公募を始めて三年くらいしたころ、詩が書けなくなって。
たまに描いていたイラストも、描くのをやめてしまって。
「ああ、私、創作やめたんだ」
と思い、何年か過ごし、またすこし復活したけど、またやめて。
年もいい年になったし、
ようやくこのまま『普通』に生きていくんだなと決意して、
趣味で集めていた大好きなゲームの攻略本や同人誌、アーティストのCDなど全て処分し、
創作にまったく興味のない人と恋愛結婚した。
限定盤やレアでコアなものがたくさんあったのにね。
わはは。
でも、これでいいと自分で思っていた。
今は絶叫してでも手離すのを阻止したい品もあるけれど(笑)。
だけど、自作の原稿やネタノートは捨てられなかった。
多分、それが答え。
そう、私はあの、
「小説が書けたら、カッコイイ!」
と思って、でも最後まで書けなかった話のことが気がかりだった。
2013年5月23日。
『これでいい』と思った自分を打ち砕いて、
あの小説を完結させるために、このサイトに登録したのでした。
創作から離れて、実に十年以上が経過していて、
まさか私も創作を復帰するとは思っていなかったので……
なんというか、人生ってわからないですね。
ただ、ひとつ。
長編小説を完結させるまで、絶対に生きる!
って思えたから、
きっと十四歳の私は、2013年5月23日の私を救ってくれたんだなと。
そんなこんなで、
辛い状況の人たちにエールを送れる作品になればいいなと想いを込めて書いていけるわけです。はい。




