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出発

「こいつらは此処で縛って置いとくとして、今何時だぁ?」

「現時刻は、11時....こんなに疲れてるのに移動をしなければいけないのか...」

そう言いながら暴漢の頭に唾を吐きつつ踏みつける。

「ニートさん...凄く悪者に見えます...」

そう言いながら倒れている奴の手を踏みつけている姫華ちゃんもどうかと思う。

「止めてやれ....て事で、どうするかだが、このまま逃げるにしても、睡眠を禄に取れてねぇし、ロシアの空挺師団を相手に戦うのも無茶苦茶な話だが....」


「取り敢えずこいつらを餌にして此処で騒いでもらって僕達は此の場を離れましょうか?」

「そうだな~...もしかしたら、ゾンビが此の音を聞いてなかったとかどうだ?」

「じゃあ竜崎さんは此処で残っていてくださいね~私は、ニートさんと、逃げます」

「偉い薄情だな....まぁニートの案で進めるか....」

そう言いながら竜崎さんが二階に上がった。

「じゃあ僕は、こいつら縛って起こします」

そう言いながら、ポッケからジップタイを取り出す。

「私は、周辺警戒しときますね~」

そう言って窓から外に出た。

「って事で、生きてる奴だけでいいか?」

そう独り言を言いながらカッコつけて指で瞼を開けマグライトで眼を見る。


ん~全然解かんねぇな...全員縛って転がしておくか?


そう思いながらしばる。

すると急に頭を殴られた奴が藻掻き始めた。

「うお!?」

そう言いながら見ると、どうやら頭のなかがどこかバカになったのか、もがき続けている。

これはダメだも使えない。

そう思い、落ちてあったレンチを拾い痙攣している奴の頭にもう一度叩き込むとパリンという音と共にグデっとして動かなくなった。

レンチも変な形に歪んでおり、頭皮やらなんやらが付着して汚い。

「ヒィィィぃィィィ」

さっき俺が踏みつけていた人が眼を覚ましたようで、此方を見て震えている。

「絶対痛いなこれはwwもし痙攣してる時意識があったらどんな感じ何だろうなww」

そう言いながらレンチをそいつの顔で拭く。

「お前等が来たせいで、俺達は、ここから逃げなきゃいけないんだ、だから、お前には此処で叫び続けてもらわなければいけない」


そう言いながらナイフを取り出す。


「や、やめてくれぇ!!」

「じゃあ、お前たちが俺を襲った時止めてくれと言ったら止めるのか?」


そう言いながら耳を切り落とす。

「ギャァァァァッァアアア!!!」

「俺らは生きたいからこうしているのであって、仕方がないことなんだよ諸君!!」

そう言いながら此処での絶対強者の愉悦に浸りながら少しづつ体を削っていく。

「ガァァァァァァァ!!!」

「ニート!!うるせぇ!!」

あ、絶対強者は、別の人だ...

「す、すんません!!じゃあ用意もできたし行きますか」

そう言っていると姫華ちゃんも出てきた。

「早く行きましょう!!結構ゾンビが集まってきてます!!」

そう言われ急いでバイクに跨る。


鍵を差し込み捻るとディスプレイに、文字が表示され、笑みが溢れる。


念願のバイクに「イデェェェェェ!!!!」「うるせぇ!!」


そうしてバイクを発進させた。






外に出ると、ゾンビが結構わらわら集まってきているが、どうやら眼は悪いらしく、音の反響している部分に体をこすらせたりしながら蠢いている。


ヘルメットに着けたインカムから姫華ちゃんと竜崎さんの声が聴こえる。

「じゃあ俺が先に行くから姫華ちゃん真ん中で、ニートが最後尾!分かったなぁ!?」

「「了解!」!」


そうして走り始めた。


ライトは着けず、NVゴーグルのグリーンな世界で運転をする。

デカイ乗り物だが、結構楽に進む。

「これが大排気量のパワーだ!!」

「うるせぇって!!」











おくれんてぃうす

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