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茶番

赤丸付近に近づいたので、移動途中で書いたGet Out pointで降車する。


挿絵(By みてみん)


get outで降車したあと、周囲を索敵した後リーコンポイントにあるマンションの屋上に向かう。


幸いに周りの建物も低く此処から北に100メートル程走ると大阪とは思えないほどの水田が出てきて、そこから先は、田舎によくある大きな家電量販店が出てくる。

南に行くと暫く広い道が続くが、最終的に袋小路になっており、港に続いている。

港は倉庫群になっているから近くまで行くと大体の痕跡は出てくるだろう。


大阪でもかなりの僻地になっており、大阪市内の人達からは、何処の田舎や!とか、ここ何村なん!?とか言われるが、こういう事を言う人は、本当の田舎を知らない人たちなのだろう。

出来れば一度十津川村や、野迫川村等に一度行ってみてほしい。


「あと1分位でつきます!!」

「Понял!!」

「ポニョ?」

考えていた事がそれてしまったから気をつけよう。


HK416を肩に掛け、弾倉を確認し、一呼吸を置く。

「GET OUT POINTにつきました!!」

その言葉と共に車から降りて周辺警戒をする。

「East West South North all clear!!」 

「了解!!」

「総員降車した後に、recon pointで周辺警戒!!」

「了解!!」

「了解!!」

そして、僕らはマンションに駆け上った。







「も....もうダメだ.....か、.....家族に.....この手紙を.....」

そう言いながらマンションに入るときに落ちてあったピンクチラシを向井渡す。


「もう少しで屋上です!!帰ったら結婚するって言ってたじゃないですか!!」

向井さんが手紙を握りしめながら体を揺する。


「ダメだ....姫華に....愛してると....伝えてくれ....」

そう言いながらグデっと倒れる。


「ニートさぁぁぁぁぁん!!!」

「ニィィィィィトォォォォォォォ!!!!」

「って事で、索敵しましょうか」


なぜこんな茶番をしているかというと、屋上についた時に、体力が切れて、倒れた時に、家族にこの手紙をと言う茶番を始めると、二人が乗っかってくれたお陰で、戦争でのよくある一コマをしてみた。



そんなこともあったり、痰を吐いて下のゾンビに当たるか実験をしたり、していると....


「糞寒いじゃねぇか!!!彼奴等にブラフ掴まされたんじゃねぇだろうな!!!」

「ニートさん!!落ち着いて下さい!!」

「もう夜じゃねぇかよ~本当に騙されたんじゃねぇの?」

「ちょっと基地戻って高射砲取ってくる」


そんな話をしていると、一台の車が走ってきた。

「お!!あれじゃないですか!?」

「みたいだな!!てか位置若干ズレてるじゃねぇか!!」

手前の広い道から来たようだが、まぁ問題は無いだろう。

そうして見ていると北に曲がっていったようだ。


双眼鏡で確認していると家電量販店へ続く大通りに入りそこで見えなくなった。


「家電量販店の方に向かっていったな」

「って事で私達も向かいますか!!」

「では撤収ですか?」

「さっさと行ってさっさと壊して次の街に向かおう!!」

「なんかテロリストみたいですね」


そんな事を言いながら俺達は車へと向かった。

ども!!


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