旅行
アラームで目が覚めた。
「知らないry」
目が覚め起き抜けのタバコを吸おうと箱から出すが、空っぽだ。
タバコが入っている鞄から一箱取り出すが、残りも少ない。
一週間保ったら良い方な量しかもう無い。
まぁコンビニからパクってくるか....
そう思いながら、タバコに火を付ける。
ボーっとしながら、部屋においてある冷蔵庫からビールを取り出す。
まぁ冷蔵庫の電気が入っていないが、そこそこ寒い時期であるため、飲めないことはない。
「カァーッッッ!!!!」
旨い!!!発泡酒ではなくビールだ。
俺が一番好きなビールは、モルツや恵比寿といった若干甘みのあるビールが好きだ。
朝からビールを飲みつつ、タバコを消し、風呂に入りに行く。
勿論タオルは持って来た。
ビールを片手に、部屋を出て、一階に降りると、竜崎さんが一階の椅子がある所で、タバコを吸いつつ、ボーっと座っていた。
「ようニートぉ!お前も風呂か?」
そう言いながら竜崎さんが手を上げ挨拶をする。
「おはよう御座います....竜崎さんも風呂ですか?」
そう言うと、そうだと答え着替えを見せてきた。
「今は、姫華ちゃんと美琴ちゃんが入っているから出てくんの待ってんだ」
「そですか...では私も此処で待ちます」
そう言い席に座り、ビールを飲む。
「朝からビールっていい身分だなぁ」
「もう水自体が少なくなってきているんで、これしか無いんですよ」
そう言いながらビールを煽る。
そう、水は色々使う。
料理には勿論酒を飲めない人達は水を飲むしか無い。
井戸は有るのだが、海から近いため若干塩分濃度が高い。
まぁ率先的にビールやジュースを飲んでいこうと言う方針に飲み会で決まった。
しかし、自分も決してお酒に強いわけではない。
強さで言うと、日本酒1升開けるとベロベロになるが、ビールなら一気飲みをしない限り、思考がおかしくなることはない。
まぁ空きっ腹にビールを飲んでるから直ぐに酔うが....
まぁ少し酔ってる位が何かと便利なような気がする。
自分は酔っても気が大きくなったり短絡的になったり沸点が低くなることはない。
その代わりずっと一人で笑っている。
自分でも可怪しいと思うが、その可怪しいと言うのが可笑しくなり笑ってしまう。
まぁその状態になるだけで、多分迷惑は掛かっていないだろう。
ビールを一本開け、タバコに火を付け、ボーっと今日行く所を考えながら置いてある雑誌を見る。
日付が、少し前のことを見るとこの辺りからゾンビ騒ぎが出たことを実感する。
見出しが、”徘徊する暴徒警察未だ動かず”と出ている。
まぁそれが見出しなだけであって、中身は殆ど政治家のゴシップや、女優が壁に落書きとか、電撃婚など、そういうたぐいのものばかりだ。
ボーっとペラペラ捲ると、”暴徒は人じゃなかった!?〇〇大学教授が語る!!”
と、言う見出し分を見つけ、それを見る。
最初の頃は、各都道府県に一人二人居たようだが、感染爆発が始まり、まず病院から感染して、色々な所に飛び火していったようだ。
まず街の色々な所に、検問を敷いたりしたが、突破や、色々なプロ市民が出てきたり、病院を襲撃し、暴徒化した人を攫い、各地で増えて屋外に出ることを禁止された。
まぁそこで止まればよかったのだが、日本人良きかな仕事を優先して、屋外に出て、感染する人が続出。
噛まれている状態で、電車やバスに乗り、発症、そして、まず都会が先に死んだ。
次に地方の都会と言われるとそうでもないが、田舎と言われるとそうでもない地域に暴徒が押しかけ壊滅。
そして田舎の方では、交通機関や、色々な物が麻痺したおかげか、餓死者続出。
街に出ても、暴徒が多数居るため食料を求めるのは困難になり....
まぁそんな感じで一週間経たないで、日本が停止。
その手前までニュースをしていたが、そこから先は自分が考えた推測だ。
教授は、警察がなぜ動けないとかを語っていたり、ウイルス性の病原菌で、空気感染は、殆どゼロで、体液を媒介したウイルスで感染となっている。
そこで、蚊とかヤバイんじゃねとか思ったが、此のウイルスに掛かると人間以外の動物は、感染したらどうやら死んでしまうようだ。
よくわからないが、人間の脳味噌のある部分に、ウイルスが行き、それでなんとかかんとかで、記憶をする部分や、自律神経、考える脳味噌の所が異常になり、攻撃的且つ食欲旺盛になり、襲うと。
しかも襲うのは人のみで、ウイルスの繁殖するという事はかなり達成している。
じゃあ生命が有るかどうかって話だが、出血とかはするようだが、新陳代謝がかなり早いため、血液は、直ぐに補充されるようだ。
まぁその分食べるもの食べなきゃ.....ッて感じなわけだから、あれだけ優先的に人を襲うのは分かる。
次に、考える部分を無くしているみたいなので、音のする方向に向かうか、人と認識できる物に向かっていく習性があるようだ。
だが、瞬きをしないため、暫くすると目が見えなくなるようだが、涙が出続けているため、視力が悪くなるだけで、失明とかはしないようだ。
臭いとかは、まだ実験段階の途中のようで、余りわかっていることが少ないみたいだ。
失血死はしないようだが、ある程度出血をすると、休眠状態になり、しばらく動かないが、回復すると、また動き出すようだ。
まぁ限りなくゼロにすると死ぬが、単なる出血だけじゃ、その場で血液を作り出すという感じみたいだ。
他にも食べたものは吸収率100%で、糞とかは、少しを垂れ流しで、テリトリー等は存在しないで、ウイルス自体がひとつの集団と見ていて、それで襲ってくるみたいだ。
それから....「すみません!待たせました!!あと、ニートさんおはようございます!」
そう言われ、顔を上げると、姫華さんがお風呂から出たようだ、隣には美琴ちゃんも居る。
湯気が登っていて、すこし顔が赤い.....
「お、おはようございます、では、我々もお風呂にはいりますか」
そう言い立ち上がり、竜崎さんと風呂に入るためにロビーを後にした。
風呂に浸かり、水と、食料をどうするか考える。
あ、勿論体は洗った。
取り敢えず目標53gal近く頂きたい。(大体200Lくらい)
ガソリンもタンクローリーを見つけたらそれを使って運ぼう。
そう思いながら風呂を出て、朝食を食べつつ、今日することを話す。
「本日することは、本土でのマッピングと、私のタバコと雑貨類と水の供給&出来ればガソリンを大量に見つけてくることを目標であーる!」
「出来れば銃器類も見つけたいが、弾薬は、潤沢にあーるからして、二の次でいいであーる」
「すみません、なんですかその話し方?」
姫華さんにそう言われる。
「偉そうに話しているだけであーる...まぁ、安全なものを優先にしていこうと思います、はい....それと、班分けをします」
「自分と、竜崎さんと、日向さんは本土でのマッピングで、結構大変な事をします!もしかしたら2~3日帰らないかもしれません!」
「りょうか~い」
「解りました!」
「姫華さんと拳太郎と義剛さんと塩川さんと向井さんは、物資を集めたりしてもらいます!そちらの装備は、ライフルマン、マークスマン、LMG、を決めて下さい!ライフルマンは、二人でお願いします!」
「我々は、ライフルマン件マークスマン件LMGで行きますLMGは、徒歩の場合、車輌に残して、での移動になります。銃器類は、共通弾薬の使用のみです....弾は、持てるだけ持って行って良いですが、無駄弾は止めましょう!一発でも無駄にしないように!」
そう言うと了解と帰ってきた。
「車輌は、我々は、軽装甲機動車で、M2を搭載します。そちらは、トラックと、クーガーか、MCVを使って下さい」
そして食事を取り終わり、一服をして、装備を整えた。
此方の装備が、
_____________________________________
ニート
ライフルマン件マークスマン
HK416
マガジン7本(車輌には、40本)
9mm
マガジン3本
M24(車輌に置いていく)
マガジン10本(車輌に置いていく。マガジン30本)
HK416のサイトはACOG
形はCQB用と短い
HK416のサプレッサー(亜音速弾を使用しない)
レンジテーブル、NVゴーグル、レンジファインダー、相変わらずのスカルマスク
_____________________________________
竜崎
ライフルマン件マークスマン件LMG
ほぼ上記と同じ
ミニミ
マガジン200ラウンド5個(車輌に置いていく)
マスクではなくバラクラバ
_____________________________________
塩川
ライフルマン
M24とミニミ以外同じ
バラクラバ
_____________________________________
向こうのチーム
_____________________________________
姫華
M24
マガジン5本
9mm
マガジン3本
レンジテーブル、レンジファインダー
_____________________________________
拳太郎
HK416
マガジン6本
レンジテーブル以外上に同じ
_____________________________________
義剛
ミニミ
マガジン200ラウンド4個
上に同じ
_____________________________________
美琴
9mm
マガジン1本
_____________________________________
日向
HK416
マガジン6本
上に同じ
_____________________________________
塩川
HK416
マガジン6本
上に同じ
_____________________________________
細かい物は省く
(短波無線機や、バンテージ、痛み止め等)
_____________________________________
そして、装備が整った。
向こうのチームを見ると、クーガーを持っていくようだ。
車輌を運転するのは、向こうが勝手に決めるだろう。
「では、ブリーフィングは、そちらは適当に決めて下さい」
すると姫華さんが了解と答えた。
此方は此方でブリーフィングをする。
「では、我々は、車輌で、一度自宅を見て、優しくて怖い人の所に顔を出し、奈良に抜け和歌山と周り、返ってきます。主に奈良県と和歌山の山の中にある集落を周りマッピングと、此れからの経路を作り、開拓します」
「了解....取り敢えずの次の避難所ってことかぁ?」
「まぁそうですね....”もしも”の事を考えての事ですね」
「多分一度どこかで給油を挟むと思うので、それが心配ですが、山中のガソリンスタンドは、軽油は、あったのを覚えているので、それでまかないます」
「了解しました」
「もし山中に人がいた時ように、嗜好品を途中のコンビニか、スーパーで拝借し、それを渡したら友好的になってくれるでしょう」
「じゃあ取り敢えず車に食料と貴重な水を積み込んだし、行きますか」
そういい車に乗り込んで、無線を入れた。
『物資部隊聞こえるか』
『感度良好』
『我々は先に出て奈良に向かい和歌山を通り一周して帰ってくる』
『了解した。我々は、兵庫県に向かい、そこで物資を集め帰ってくる事にした』
『了解では始めよう』
そう言い我々は出発した。
そして、本土に行くために橋まで向かう。
今の運転は、向井さんで、ガンナーは、竜崎さん、自分はボーっと外を眺める。
橋に行くまでに、検問をいくつか通る。
検問に近づくとバーが開き徐行でそこを通る。
相手より早く敬礼をして、そのまま通りすぎる。
向井さんにタバコを吸う断りを貰いタバコに火を付け窓を押し開け、ぼっーっとする。
暫く走り、橋に着くと自衛隊員が走ってきたので説明する。
「今から2~3日外にでます、開けてもらっていいですか?」
「分かりました!」
そう言い無線で一言二言言うと門が開いた。
「有難うございます」
「いえいえ、ご武運を」
「そちらも気をつけて」
そう言い、我々は本土に向かった。




