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第五章 三十四話 再び立つんだ!

 兵役逃れの子供たち――


 その言葉にテントの中は騒然とした。

 誰もが信じられなかったのだろう。

 所作の一つ一つに優美さすら感じ取れる、いまだ自らの頭に銃を突きつける、あの男の出自が、まさかそのようなものであったとは。

 夢にも思わなかったのだろう。


「兵役逃れの子供たちというと……あの」


 隣のファリクから声がした。

 やや戸惑いの向きが強い、確認の声色だ。

 自分の認識が果たして正しいかの確認だ。


 ファリクはその詳しいところを口には出さなかったけれども。

 長い間、生死を共にした仲なのだ。

 口にしなくとも、彼の言わんとしていることはわかった。


「ああ、そうだ」


 だから俺は頷く。 

 その見解は誤ったものではない、と。

 あの戦争が産んだ、社会問題の一つで、しかも飛び切りヘビィなやつであると。


「女性だけがとれる、究極の徴兵逃れの手段。それによって生まれた子供たちのことだ」


 あの戦争は文字通り人類にとっての総力戦であった。

 各国は漏れなく徴兵制を布き、二足で立てて銃を持てれば、即入営させたほどに兵力を欲していたのだ。


 未来を守るために、一人でも多くを戦場へ。


 そんな政策で世を動かしていた時代だけあって、人類は、とうとうそれまで手を出していなかった、女性の徴兵に踏み切ったのである。


 とはいえ、男性の徴兵率に比べれば、女性のそれはずいぶんと低いものであった。

 文明を維持するために、女性も貴重な労働力としてフルに活用していただけあって、根こそぎ動員しては、銃後の生活が崩壊しかねないと判断されたからだ。


 だから、女性の徴兵基準は、男性のそれに比べて、求められるものがそれなりに高かったのである。

 男に追従できるだけの身体能力を持っているか、あるいは分隊の女性陣のように、なにかしらの光る一芸がない限りでは、戦地に赴くことはなかった。


 史上類を見ぬほどの国家総動員、いや世界総動員体制を築いた人類であったけれども、しかし、いくら人類の滅亡の危機を回避するためとはいえ、だ。

 やはりいつの時代でもそうであったように、あの手この手で徴兵から逃れようとする人々もまた、きちんと存在していたのだ。


 例えば塩をたっぷり食らって、わざと健康を損なってから検査に行くとか、あるいは金に余裕があるものは軍に金を握らせるとか。

 まさに多種多様。バラエティ豊かな手段を用いて、なにがなんでも戦場行きを拒む人々が居たのである。


 そんな努力を払う人間は男性に限らず、新たに動員対象になった女性の中にも、しかと存在していた。

 先例に則った、お決まりの手段で逃れたり、そしてあるいは。

 女性限定の兵役免除項目を利用したり。

 限定の兵役免除項目とは、すなわち。


 妊娠だ。


「大局的に見れば、子供が増えることは喜ばしいこと。個人の幸せとしても。社会としても。だから妊娠による兵役逃れは、そこまで問題視されなかったんだ」


「ちゃんとしたパートナーが居れば、の話ですか。軍曹?」


「……そう。あまり口に出したくはないけれど、子供の父親の名前をね。母親ですら知らないケースがあったんだよ。議会に問題として上がるくらいには。そしてそんな子供たちの総称が……」


「兵役逃れの子供たち、というわけですか」


 苦い思いと共に俺は頷いた。


 なりふり構わない人間というものは恐ろしいものだ。

 普通子供を授かるというのは、恐ろしく重たい決断だ。

 その後の人生を一変させるだけではなく、子供をきちんと成人させる責任すら負わなければならないのだ。

 生半可な覚悟で、子供は授かってはならない。そのはずなのに。

 世の中には、そのような重大な責任が伴う決断を、自分の身の安全のための手段としてしか見ることができなかった、ロクでもなし共があふれるほどに居たのだ。


 とにかく徴兵回避のために妊娠を。

 愛や将来設計や責任なんてどうでもいい。

 とにかく戦場に出たくないから、妊娠を。


 そんな吐き気を催すような下衆が、この世界にはたしかに存在したのだ。

 

 そのような救いようのない連中は、生まれた子供の認知はもちろん、育児すら放棄して、孤児院に押しつけたりもしたのだ。

 ただでさえ戦災孤児で限界寸前であった孤児院は、この最後の一刺しを受け入れてしまえば、もれなくどこもかしこも満員御礼と相成る。

 元来利益など考えていない施設故に、今、孤児院に身を寄せる子供たちの世話だけで、経済的にはぎりぎりの状態。

 そこに、多くの捨て子が増えるばかりなのであれば……破産は必至だ。

 

 今、居る子供たちを守るために。

 あの時代の、大多数の孤児院は一つの苦渋の決断を下したのだ。

 戦災孤児のみの受け入れを認める、と。

 即ち、兵役逃れの子供たちの受け入れ拒否だ。


 乳飲み子は例外であったものの、結果、寄る辺もそして定宿もない、幼いルンペンたちが世に出現してしまった、というわけだ。


「ですが、軍曹。資産家や貴族の中には。篤志家と呼べる人々が居て。戦中から子供たちを救済していった、と聞いていますが」


「はっ。流石は安全圏にて育った人間の台詞だ。まさに他人事、といった虫唾の走る声色だな。そんな幸運な人生を送れたのは、ほんの一握りだけだよ。ドワーフの若者よ」


 ファリクの俺への台詞に返したのは、エドワードであった。

 その声色にはいまだ乱暴さが見受けられる。

 依然として吐き捨てるかのような言い方であった。


「考えてみたまえ。そのような篤志家が、一体この世界にどれほど居るというのか? 一握りだ。だからこそ、私たちの存在が社会問題と化したのではないのかね?」


「それは……」


 ファリクはエドワードの正論に言い淀む。

 本当に口をもごもごと動かすのみ。

 失言をして、友達を怒らせてしまったときの子供のように、とても居心地悪げな顔色であった。


「君たちに想像できるかね? 大人の庇護なき子供たちの行く末を。子供を守るはずの法のおかげでロクな職につけず、できることといえば、靴磨きの類いの小遣い稼ぎ。腹を満たすに不足する小銭しか手に入れられず、それでも必死に金をためて食料を買ったとしても、手に入るのは腐ったクズ肉だけ。プアハウスが天国に見える境遇を、君たちは想像できるのかね?」


 そしてさきのファリクの発言は、静かにエドワードを怒らせるものであったらしい。

 やや目をつり上げながら、エドワードはそうたたみかけた。


 だが、その声量は声高とはほど遠いもの。

 とても静かなもの。

 それにも関わらず、声は良く通った。

 このテントに居るすべてのものが、彼の言葉に耳を傾けているからだろう。

 俺もファリクも信徒らも、皆一様に押し黙り、意識を集中してエドワードの言葉に向き合ったから、静かな声でも、聞き取るに苦労しなかったのだろう。


 そのおかげと言うべきか、そのせいと言うべきか。

 彼の言葉のすべてが、一切の聞き漏らしなく、俺の耳に入ってしまった。


「できないだろう。想像など。金もなく、仕事もなく、家族もない私たちの境遇は。社会からも蔑まれた私たちの気持ちなど。だからこそ、私たちは団結した。同じ境遇の仲間たちと身を寄せ合った。生き延びるために」


 彼ら兵役逃れの子供たちは、庇護する者がないことが影響してか、口さがない連中に石を投げられ続けてきたのである。

 その出生故、戦争への非協力のシンボルそのものになってしまったのだ。


 彼らは、彼ら自身になにも落ち度がないにも関わらず、その出生によって、いわれのない非難を浴び続けてきた。

 非国民の子供たちだとか、生まれるべきではなかった子供たちだとか。

 ずっとずっと存在を否定され続けてきたのだ。


 そんな彼らが社会を疎み、自らを守るために、徒党を組んだのは当然のことであった。

 そうすれば社会から阻害された孤独も癒やせるし、身体も守れてまさに一石二鳥。

 だが、その自衛手段はますます社会との断絶を産むこととなってしまった。


 ロクな職に就けない以上、糊口をしのぐための手段は、もはや盗みをはじめとする荒事しかなかったのである。

 それが徒党を組んで、社会に根付こうとしている以上――


「だが、社会は私たちを徹底的に踏みにじったではないか。救いの手を差し伸べることもせず、やったことといえば、摘発だ。ギャングだと匪賊だのと罵りながら」


 治安維持のために、暴力でもって彼らを潰すほかになくなってしまったのである。

 それだけではない。

 彼らとしては自衛のために、仕方がなく徒党を組み、盗みを働いたとはいえ、社会はそれを仕方がないこととはみなさなかった。


 ただでさえ、荒れている社会を荒らそうとしている、ロクでもなしども。

 やはりカエルの子はカエル。

 ロクでなしの遺伝子を受け継いでいるのか。


 そんな社会の評価を確定させてしまったのである。

 世界を恨んで然りだ。


 祝福なしに命を授かり、大人たちには見捨てられ、挙げ句に社会からも爪弾きにされる。

 エドワードが辿ってきた、いや、今も生き延びている兵役逃れの子供たちが辿ってきた人生とは、まことに悲に惨を極めるものであったのだ。


 世界よ呪われてあれ。


 そのような呪詛を抱いて然りな境遇であったことは、認めなければならないけれども、しかし。


「……だからといって。貴方は社会を、今を平穏に生きている人々をも、巻き込もうというのか。巨大な不幸を世界にもたらそうとしているのか。不幸な境遇がどれほど辛いか。貴方はそれを一番理解しているはずなのに」


 だからといって、社会を崩壊せしめんと思うことは。

 それは間違ったことだと断言できる。

 例え、彼が同情と救済を与えるべき存在であろうとも。

 いや、だからこそ。

 誰も幸せにならない、悲しい結末を産むだけの行いは、止めなければならないのだ。


 例え彼が社会への復讐を完遂したとしても。

 それはエドワードを救うことにはならず、むしろ、不幸の奥底にまで落ちてしまうだけであろう。


「貴方が覚えた悲しい思い。それを他人にも強制して、本当にいいのでしょうか? 例え貴方の野望が実現したとしても。それは、貴方を、いや兵役逃れの子供たちの立場を。より一層悪いものにするだけだ。それは貴方も望むところではないでしょう」


 だから俺は諭した。

 不幸を一番よく知っている貴方が、こんな真似をしてもいいのかと。

 自分自身で自分が救われる可能性、これを摘み取ってもいいのかと。


「偽善者め。だからこそ許せないのだよ。私は不幸を知っているのに、世の中は、私が受けた境遇をまったく知ってはいないし、知ろうともしていない。宗教や、あるいは法律の建前は、こう語っているではないか。神の下、もしくは法の下において、人類は平等であると。ならば、平等に知らねばならないはずだ。不幸の味とて例外ではないはずだ。違うかね?」


「じゃあ、なんで! 新主教を作り上げたんだ! 他人の不幸を見捨てておけないからではないのか! だから、教義を拵え、それに則った慈善を行ってきたのではないのか! ここに居る彼らを! 心から救おうと思ったからではないのか!」


 思わず俺は声を荒げる。

 右手を大きく振って、彼に促す。

 見ろ! 彼ら信徒たちを! と。


 みな、エドワードの身を真に案じている。

 早く銃を下ろしてくれと願っている。

 出自が兵役逃れの子供たちであると、カミングアウトした後でも、彼らは変わらず尊敬の視線を彼に向けている。

 今にも泣き出しそうな信徒たちすら、居る。


 これが意味することはつまり、エドワードは本当に親身になって、彼らに教義を説いたということだ。

 でなければ、彼らがここまでエドワードを慕う道理はない。


 例え、その説いた思想が反社会的な側面を持っていたとしても。

 エドワードはいまだ難しいこの時代に打ちひしがれ、絶望していた人たちを、たしかに救っていたということだ。

 この世から不幸な人々を、一人でも減らしたい、という思いがあったからこそ、親身になって彼らを救っていたはずなのだ。


「彼らを救おうと心に誓ったときのことを、思い出してください。貴方の本心は。誰かを不幸にすることなんか望んじゃいないはずだ。それを思い出して」


 声を抑えて、今度は左手を静かに広げて、彼を促す。

 もう一度彼らの顔を見てくれ、と。

 原点回帰。

 彼らに希望を与えようと誓ったときを、思い出してくれ、と。


 さて、それを受けての教主の反応であるが。


 一瞬息を呑んだ。

 いや、きょとんとした。

 この男はなにを言っているのだろう、そんな風情の顔をした。

 いかにも不思議そうな表情を作って見せて。


 そしてやがて、合点がいったのだろうか。

 くすりと、とても静かで品に満ちた笑声を漏らした。


「…………ああ、そうか。君は偽善者ではなかったのか。すまなかった、訂正しよう。君は善人だ。愚かなほどに、ね」


「なんだって?」


「とびきりの善人だからこそ、この可能性に思い至らなかったのであろう。私が、新主教を拵え、信徒たちを集めたのは――駒集めに、都合が良かったからに過ぎないからだ」


「……なんだって?」


 同じ言葉を、続けて口にしてしまった。

 前者は、いきなり善人呼ばわりされたことに呆気にとられたために。

 後者は、教義によって希望を与えた信徒らを、駒呼ばわりしたことに怒りを覚えたために。


 どさりと、重たい音がした。

 大勢の出家信徒の一人が、腰を抜かして、地面にへたり込む音だ。

 事実その人にとっては、落とし穴に、はまったかのような錯覚を感じたのだろう。

 足元が崩れ落ちる感覚に見舞われたのだろう。


 それを認めて、余計にむかっ腹が立った。


 だって、そうだろう?

 怒りを覚えて当然だろう?

 信徒たちは、エドワードの言葉によって明日の希望を抱き、もう少しだけ生きてみよう、と思ったはずなのに。

 彼を拠り所にして、生きていこうと決心したのに。


 その思いをこの男は。

 この男は!


「簡単な話だよ。私は社会に復讐しようとした。武力でもって争わんとした。だが、だ。どう考えても守備隊や軍隊が邪魔だ。それに少なくともマトモに対抗しようとするのならば……頭数を、それなりに揃えなければいけないからな」


「……貴方は」


「ああ、その点でいえば君の言うとおりであったな。不幸な境遇であったからこそ、私は不幸に直面した人間の心理を、良く理解することができた。だからこそ、信者をここまで集めることができたのだ」


「貴方は」


「楽であったよ。どこをどうくすぐればいいのか。彼らは、どんな甘い言葉を待っているのかが、手に取るようにわかったからな。それを与えてみれば……面白いくらいに、我が手中に落ちてくれた。快感すら覚えたよ。ああ、なんと騙すにチョロいのだろう、と」


「貴方は!」


「軍曹!」


「っ。ごめんっ」


 ファリクが腕を摑んで、俺の動きを止める。

 危ないところであった。


 それはほとんど無意識の動きであった。

 間合いを詰めようと、一歩を踏み出してしまいそうになったのだ。

 ファリクの制止がなければ、怒り心頭のまま第一歩を踏みだしてしまい、エドワードの頭ははじけ飛んでいただろう。


 深呼吸でもして、頭を冷やさなければ。


 必死に怒りを静めようとする、俺が可笑しいのか。

 ずっと銃口を突きつけたままのエドワードは、またしても笑みを浮かべた。


 嘲りの笑い。

 でも、その対象は、どうやら俺ではなかったように見える。


 目線を俺らからわずかに外して、頸を傾げ気味に、彼は斜め下を見る。

 今の彼の姿には、なんだかアンニュイな影が付きまとっていて。

 そのおかげで、さきの嘲りの笑いが、他者に向けたものではなく、自嘲であることを知った。


「だが……計画通りにはいかないようだ。それは認めねばなるまい。まさか、君がここまで正気を取り戻すのが早いとは、思わなかったからな。邪神を放って、街を混乱させ。それに乗じて、ゾクリュを占拠する綺麗な計画は、破綻してしまった」


「それを自覚しているのならば――」


「だからこそ」


 ――さっさと諦めて、投降してくれないか。


 俺の口の中にまで上ってきた言葉を、エドワードが強引に割り込んで、かき消してきた。


 そのとき、ずるりと音がする。

 重い土嚢を引き摺るかのような音だ。


 音の源泉は焦点でもあるエドワード――のかたわらからであった。

 あの、大男だ。


 ちらとそちらに目を向けてみると、俺が打っ飛ばした獅子級をずるりずるり。

 エドワードの足元に引っ張り出してきた。


「だからこそ、こいつには。この死に向かいつつある獅子級には。もっと頑張ってもらわねばならない。もっともっと、暴れて。一人でも多くの民衆を殺めて。平穏を破壊してもらわねばならない」


(待て。死に向かいつつある? だって?)


 その言葉にはっとする。

 エドワードの足元に引き摺られてきた、獅子級に目を向ける。


 額からどくどくと血を垂れ流し、口からは長い舌がでろりと、力なくはみ出たまま。

 獅子級は身じろぎや痙攣一つもなく、ぐったりと横たわっているけれど。

 よくよく見れば、肉色のぼっこりと張り出た腹は。

 わずかな動きではあるけれども、しかし、しっかりと上下していた。


 つまりそれは。

 まだあの獅子級が、まだ辛うじて生きている、ということ。


 詰めが甘かったか。

 出来れば今すぐにでもトドメを刺しに行きたい。


 あの状態ならば、放っておけばそのまま死に至るだろう。

 けれども、もし、万が一誰かしらの血液が一滴でも口に入ったりしたら、たちま……ち?


 いや、待て。

 どうしてだ?

 なぜ、あの大男は、虫の息である獅子級を、わざわざ、こめかみに銃を突きつける男の前に、引きずり出したのだ?

 どうして、エドワードはあの怖気の走る化け物を目の前にして、ああまで平静なのだ?

 いやむしろ、笑みさえ湛えている。

 嘲りの笑み。

 今度はしかと俺とファリクを捉えていて。

 その両目は意地悪くも、無言でこう語っていた。


 ざまあみろ! と。


 まさか。

 彼の意図とはまさか――


 彼の右手にわずかに力がこもるのを、俺は見てしまった。


 それは駄目だ!


「我が死でもって! 私の血でもって! 再び地に立つがいい! 我らが天敵よ!」


「やめっ――」


 新主教が教祖、エドワード・オーエンがその手に持っていた、きっと闇流通で手に入れたであろう、パーカッションリボルバーの物騒な咆哮と。


 そして。


 血の華を咲かせてしまった教主を見届けた。

 信徒たちの悲鳴によって。


 ――やめろ!


 俺の制止の声は、テント内に響く、それらの音と声によってかき消えてしまった。

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