表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の家が魔力スポットだった件~住んでいるだけで世界最強~  作者: あまうい白一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

309/309

幕間 アンネの反省

昨日、12/19に魔力スポットのコミックス2巻が発売されました! よろしくお願いします!

「姉上さまー。姉上さまー。姉上さまー。姉上さまー」

「おーい。ヘスティ。アンネがなんだか壊れた機械みたいになってるんだけど、何したんだ?」


 その日の昼、俺は庭に出るなり、うつろな目で同じ言葉を吐き出すアンネに遭遇した。

 あんまり関わり合いになりたく様子をさらしていたけれど、放っておくわけにもいかない近寄ってみると、近場ではヘスティが無言でむすっとしながら杖を作っていた。


 こうなったには何か訳があるんだろう、と思って話を聞くことにしたのだ。


 するとヘスティは、半目でアンネを見た後、


「お触り禁止令だした。今日で一週間目」


 とだけ言った。


「なんでまたそんなことを? これの我慢の限界が来たのか?」


 いまだ姉上さまBOTとなっているアンネに目を向けながら聞くと、ヘスティは吐息した


「普通に触ってくる分にはまあ、ちょっと許容する。けど……マジックグッズを作るからって、我の寸法図らせたら。なんか、変な抱き枕作ってたから」


 ヘスティの言葉にBOTが違う反応を見せた。


「し、仕方なかったんです。仕方なかったんですよ! どうしても寝るときに、姉上さまの感触がほしくて!」

「でも、マジックグッズじゃないし。嘘は、いけない」


 本当に姉が妹を叱るかのように、ヘスティはアンネに言った。

 彼女の言葉に、アンネはしょぼんを身を小さくした。


「うう……すみませんすみません。もう絶対にやらないですううぅ……」


 声まで小さくなっていく彼女の様を見て、ふう、とヘスティは吐息し、


「――ん、まあ、もう一週間だし。謝って反省したなら、許す」


 仕方ない、というような表情で、そういった。すると、


「姉上さまー! ありがとうございますううう」


 一気に元気を取り戻したアンネが、ヘスティに抱き着いた。


「い、一週間ぶりの姉上さま成分んんん……!!」


 ヘスティのおなかのあたりに抱き着いて全力で顔をぐりぐり動かしている。

 

「……切り替えが早い……」


 アンネを見て、あきれる様な口調でそう言いながらもヘスティは拒絶しないようだ。


「優しいというか、なんというか。面倒見がいいよなあ、ヘスティは」


 そう言うと、ヘスティはこちらをじっと見てきた。

 

「んー、半分くらい貴方の真似。我も、貴方に色々と許してもらったからね。それこそ戦いとか、相談なしでの特攻とか」

「あー……昔のことを覚えてるんだな」


 出来事があってから、かなり時間がたっていると思ったけれども。

 ヘスティは首を横に振る。


「当然。あれは、忘れない。大切な思い出だから。今回のも貴方を見習ってみた」

「はは、まあ、参考になれば何よりだよ」

「ん、とても、力になった」


 と柔らかにほほ笑んだあとで、ヘスティは自らを抱きしめ中のアンネの頭に手を置いた。


「――で、アンネ。そろそろ、終わり」

「ああー久々の供給だったのに……。でも、今回は私がいけなかったんですから、このくらいにしておきます……」


 いつもは力づくでないと離れないアンネも、今回は自発的に離れた。

 それを見たヘスティは苦笑して、


「分かればいい。また、程々なら許可してあげるからね」

「は、はい! ありがとうございます、姉上さま!」


 そんな感じで、アンネのBOT化は解除された上に、二人の竜王の仲も深まったようだった。



いつも応援ありがとうございます!

面白いと思って頂けましたら、ブクマ、評価など、よろしくお願いします!


また、前書きにもありますが、昨日、12/19に魔力スポットのコミックス2巻が発売されました!


ヘスティ関連の話ががっつり書き込まれていて、とても面白いものになっております。

書店などでお見かけの際には、是非お手に取って頂けますと嬉しいです!!


コミックスの詳細などは↓に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●コミックス最新3巻発売のお知らせ
4/19(金)に『俺の家が魔力スポットだった件』のコミックス3巻が発売されます!
 面白いので是非お手に取って頂ければ嬉しいです! 
↓の画像はコミックス3巻の表紙です。クリックでコミックス3巻の公式サイトに飛べます。
avsf2uwqhujmfl939pohhpkl2j8k_1255_e6_k5_5sbz.jpg
  ●同時連載作品のご紹介
こちらの連載も応援して頂けると嬉しいです!
最強の預言者な男が、世界中にいる英雄の弟子に慕われながら、世界を回る冒険者をやる話です。
 100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます
https://book1.adouzi.eu.org/n2477fb/

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ