新たなプロローグ?
本日、原作6巻が発売されます。よろしくお願いします。
祝勝会の翌日。
「ふわ……」
俺は自宅の一室で目覚めていた。
「おはようございます、主様」
隣にはサクラが寝ている。
昨日はなんだか久しぶりに酔いが回った勢いで横になり、夢心地のまま彼女を抱きしめた寝た記憶があるのだが、
「ああ、おはよう、サクラ。昨日はすまなかったな」
「いえいえ。私としては天にも昇る気持ちで素晴らしい夜だったので。むしろ有り難いです」
「お、おう。そう言って貰えると有り難いが……って、なんか涼しいな」
昨夜は酒も入って少し蒸し暑く感じたため、庭向きの窓を開けたまま寝てしまった。その時は丁度良い温度に感じたのだが、今はちょっと涼しさが強い。という風が強い。
そう思って外を見ていたら、
「あ、高度による気温調整を足りませんでしたか。もうちょっと温めておきますね」
サクラがそんな事を言い始めた。
「高度による、調整?」
何を言っているんだろう。
庭がすぐそこに見えるから、ここは、そこまで高い位置にないだろうに。
そう思って、目をこすりながら、庭の方を見ながら何となく自宅と同期した。
すると、何だかおかしな景色が見えた。
「ん?」
何故か、周囲が空だった。
「うん?!」
もう一度同期して、周辺の地理を確認した。
結果は同じだ。
俺の家は、その周辺の林檎畑や庭、森林地帯や温泉、ダンジョンなどの土地ごと纏めて、
「そ、空に、浮いてるうー!?」
そして、俺の隣では、赤らめた頬とお腹を左右の手で抑えたサクラがてへへ、とほほ笑み、
「ええ、主様に、情熱的に抱きしめられて天にも昇る気持ちだったので、デキちゃったというか、浮いちゃいましたね」
そんな事を言うのであった。
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また前書きにもありますが、原作6巻が本日発売です。
今回の巻は、かなりの力を込めて書きました!
9/19(水)に発売された、魔力スポットのコミックス1巻ともども、書店などでお見かけの際には、是非お手に取って頂けますと嬉しいです!!
コミックスの詳細などは↓に。





