表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の家が魔力スポットだった件~住んでいるだけで世界最強~  作者: あまうい白一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

263/309

217.二日目夜の予定

 夕飯を終えた俺は、サクラと二人、砂浜の椅子に座って涼んでいた。


「あのナマコっぽいウナギ、意外と、美味く食えたな……」

「そうですね、骨っぽくもなかったですし」

  

 スネイクトレパングはあの巨体をどうやって支えていたのかと思うくらい、骨が殆んどなかった。

 

 ……捌く前までは見た目がアレだったけれどな。


 とはいえ、捌いてこんがり焼いてしまえば、少し大ぶりなウナギという感じで特に支障なく食うことができた。


「まあ、サクラが上手い具合に味付けしてくれたから、ってのが大きいんだろうな」

「いえいえ、私もあんな大きな蒲焼に挑戦した初めてでしたけど、主様に喜んでもらえるほど上手く行って良かったですよ」


 香ばしい焼き物に仕上がっていた為、見た目で引いていたディアネイアやアテナなども口にできていたし。

 また、生臭さも無く、食いでもあったし、なにより満足感がすごかった。

 一切れだけで体にエネルギーが回ってくるような感じがした。


 その上かなりの量だったので、ディアネイアと共に騎士団やシャイニングヘッドの連中におすそ分けにいったら、

 

「こんな高級料理、合宿中に食べれるだなんて本当に感謝です!」

「旦那の優しさと、食材の力強さが沁み渡るぜ……!」


 みたいな感じで、泣いて喜ばれたし。

 総合的に考えると、今回はいい獲物を捕れたんだろう。


「ある意味、アテナはお手柄だったな」

「ええ、先ほどまで、少し落ち込んでいましたけれどね。今は元気に夜食を作りまくっているそうで」

「あー……『こういうときは食べて忘れるのっ! ダイチおにーさん、今日は私、暴食する!』とか言っていたな」


 本当にテンションが高い子である。

 彼女は食欲で魔力を回復するタイプでもあるから、食べるのが性に合ってるんだろうな。


「ま、元気になったのならいいや。……俺はこの後、散歩しながら釣りが出来る地点を見つけようと思うんだけど、サクラはどうする?」

「私はまた主様のお夜食を作らせて頂ければ、と。先ほどアテナちゃんに料理を教えてくれと頼まれたのもありますし」

「お、そうか。じゃあ、よろしく頼むわ」

「はい。お任せください」


 そうしてサクラは調理場の方へ向かった。


 俺も腹ごなしが済んだので歩き始めようと椅子から立ち上がると、


「あ、良かった。まだ、いた」


 ヘスティがやってきた。


「おう、ヘスティ。どうした?」

「んー、カレンが私とアナタとでお話したいとか言ってたから。時間があれば、一緒にどうかな、と思って誘いに来たの」

「そうなのですよ、ダイチ!」


 ヘスティの声に続けるようにして、カレンが言葉と共に現れた。

 夕食後という事もあってか、やけに元気いっぱいだな。


「こういう静かな夜はおしゃべりするに丁度良い時間かと思いまして! 誘わせて貰ったのです」


 おしゃべりか。まあ、この後は適当に散歩するだけだし、喋りながら行ってもいいんだけど。


「何の話があるんだ?」

「アテナ王女を助けてもらったお礼とか、四大精霊を掴まえて本国に送った結果など、色々と話したい事が積もっているので、一つ一つ話させて貰えれば、と思いますね」


 なるほど。少し長くなりそうだな。


「それなら、砂浜とか歩きながらでも良いか?」

「私は一向に構いませんとも」

「我も、大丈夫」

「よし、じゃあ、行くか」


 そうして俺は、へスティやカレンと共に世間話をしながら、夜の砂浜を歩くことにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●コミックス最新3巻発売のお知らせ
4/19(金)に『俺の家が魔力スポットだった件』のコミックス3巻が発売されます!
 面白いので是非お手に取って頂ければ嬉しいです! 
↓の画像はコミックス3巻の表紙です。クリックでコミックス3巻の公式サイトに飛べます。
avsf2uwqhujmfl939pohhpkl2j8k_1255_e6_k5_5sbz.jpg
  ●同時連載作品のご紹介
こちらの連載も応援して頂けると嬉しいです!
最強の預言者な男が、世界中にいる英雄の弟子に慕われながら、世界を回る冒険者をやる話です。
 100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます
https://book1.adouzi.eu.org/n2477fb/

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ