表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の家が魔力スポットだった件~住んでいるだけで世界最強~  作者: あまうい白一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

221/309

182.後のお楽しみの追加

 俺が家の一階でサクラとお茶を飲んでいると、温泉の方でバシャーンと派手な水音が聞こえた。

 というか温泉がめっちゃ跳ねている。


「あ、水着選びの後半戦をやっているようですね」

「なんで水着選びであんな派手な音がしてるんだろうな」


 まさか本当に戦っているんじゃないだろうな。


「多分、フィット感を確かめるために、軽く泳いでいるのかと」

「……風呂で泳ぐなと言いたいが、まあ、あそこは広いから多少はいいか」


 どうせ掃除もしなきゃいけなかったし。

 あとで、ゴーレムと一緒に浴槽を磨かないとな。


「というか、サクラは水着選びしなくていいのか? 途中まであの三人と一緒にいたみたいだけど」


 女性陣が水着を決めている間、俺は一人でお茶を飲んで休憩していた。

 だが、サクラは一人、早々と抜けだしてきてしまったのだ。


「もっと相談とかしなくていいのか?」

「ええ、私はさっさと決めてしまいましたからね。しっかり水着を貰っているので、あとは主様に見せるだけです」

「俺に見せるまでがワンセットなのか」

「はい、もちろんです。ただ泳ぐだけなら、選んだりしませんもの」


 ふふ、とサクラはほほ笑んだ。


「そういうものかね」

「ええ、ヘスティちゃんやディアネイアさん……というか、女性陣は大体そうだと思いますよ。遊びの場所でも、やっぱり見られ方には気を使うんですよ」


 俺としては、水着は動きやすければ良い派だ。

 だから、その辺りの感覚は少し疎いが、


「確かに、可愛い女の子が可愛い水着を着ていると嬉しくなるな」


 そういう気持ちはやはりある。


「はい。私も可愛く思ってもらえるような水着を選びましたからね」

「それは、ここでは着ないのか?」


 俺はサクラが選んだという水着を知らないんだけど。


「そうですね。やっぱりリゾート用で選んだので、最初は向こうで見てもらえれば、嬉しいですね」

「ま、それもそうか」


 折角、外出用の水着を選び抜いたんだから、外出先で見るのが一番良さそうだな。


「主様も水着を決められたのですよね?」

「まあ、俺は無難な色の、無難なサイズにしたよ」


 俺は服装センスに、そこまで自信がない。

 だから、アンネが良さそうなものを見繕ってくれた中から、いくつか選んだ。


 どれも軽く履いてみたが、動きには全く問題なかった。

 というか、むしろ今までの水着以上に動きやすかった。


「そうなのですか。……私も主様の新しい水着姿みたいですね」

「んじゃ、現地についたらのお互い、というか、それぞれのお楽しみってことでな」

「はい! 楽しみにしています」

「おう、俺も楽しみにしているよ」


 水着だけじゃなく、リゾートで遊べるという事も含めて、楽しみだ。

 なんて思っていると再び、

 

 ――バシャーン!


 と、温泉が跳ねた。

 そして、その数十秒後。


「ダイチ様ー、場所を貸して頂いてありがとうございましたー」


 脱衣所から、三人の竜王が出てきた。


「ダイチさんのおかげで、無事、決まったよー」


 ラミュロスとアンネはニコニコ顔だ。

 どうやら良い感じに水着を選択できたらしい。ただ、


「……」

 

 ヘスティはアンネに抱かれて運ばれているからか、死んだ魚の目を続行中である。


 ……というか、普段よりもショックがでかそうだな。


 いつもの無表情以上に打ちひしがれている感がある。

 微妙な差だが、付き合いが長いから分かってしまう。


 中で何が起きたんだろうな。

 分からないが、まあ、うん。


 ……そっとしておくか。


 話をしたくなったら向こうから話をしてくるだろう。

 それに、後半戦も終了したのなら、俺もやることがあるしな。


「……よし、休憩は終わり、と。掃除するか」

「はい、お手伝いしますね、主様」


 この後は温泉の掃除をしよう。


 そのあとで、ゴーレムの家具を作り上げていけばいい。


 ……出発予定日まであと二日か。


 やれることはたくさんある。

 気楽に、準備できることからしていこうかね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
●コミックス最新3巻発売のお知らせ
4/19(金)に『俺の家が魔力スポットだった件』のコミックス3巻が発売されます!
 面白いので是非お手に取って頂ければ嬉しいです! 
↓の画像はコミックス3巻の表紙です。クリックでコミックス3巻の公式サイトに飛べます。
avsf2uwqhujmfl939pohhpkl2j8k_1255_e6_k5_5sbz.jpg
  ●同時連載作品のご紹介
こちらの連載も応援して頂けると嬉しいです!
最強の預言者な男が、世界中にいる英雄の弟子に慕われながら、世界を回る冒険者をやる話です。
 100人の英雄を育てた最強預言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます
https://book1.adouzi.eu.org/n2477fb/

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ