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俺の家が魔力スポットだった件~住んでいるだけで世界最強~  作者: あまうい白一


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106.増築と改築と改造

 開店からしばらくして。

 ジュースの在庫が早速切れた。


 ……いきなりの大口注文が連続したからな。


 開店して三十分もたたないうちに、用意していたものが全部無くなるとは思わなかった。

 

 なので一旦、店を閉め、ゴーレムにリンゴを絞り続けてもらうことにした。

 ゴーレムは力もあり、個体数もいるとはいえ、手作業なのでそこそこ時間はかかる。


 だから、在庫が出来るまでの間、俺は居住スペースに戻っていた。

 そこでやることは一つだ。


「さて、拡張工事をするかね」

「はい、お手伝いしますね、主様」


 俺はサクラと共に、居住スペースをぐるりを見渡した。


 一日、ここで暮らして分かったが、今のままではちょっと狭い。

 他の作業をしたり、もっと住みやすくするために、場所を広げようと思ったのだ。


「とりあえず二階か三階を作って、物理的にスペースを確保しようか」


 貰った土地だから、横幅には制限があるが縦方向には制限が無い。

 だから、まだジュースに加工していないリンゴを樹木化し、一気に階層を増やす。


 自宅とは勝手が違うので、建造は中々難しいかと思ったんだが、


「うーん、と。サクラの補正があるからか、意外と簡単に出来たな」

「いえいえ、主様の魔力で樹木が上手く動いたからですよ」


 ほんの数十秒で増築が済んでしまった。

 

 先ほどまで平屋だったのに、三階建の広々とした建築物になっている。

 ここまでするには早くても一時間くらいは掛かるかなあ、と思っていたのだけど、とんだ肩透かしだ。


 ……まあ、時間が節約出来たのはいいことだ。


 残った時間で出来ることもあるしな。


「よし。それじゃ、前々から計画していた魔石で出来た腕でも作るか」

「以前おっしゃられていた掘削用の腕ですね」

「おう。それもそうだけど、硬い腕があれば、より効率的なジュース作成に役立てられるかと思ってな」


 家を広くして、汚してもいい部屋が幾つか出来た。

 そこでなら工作も楽に出来るはずだ。


 そう思って一階に置いてある、箱一杯の魔石を二階まで持ち運び、工作を開始する。

 工作と言っても、基本的に魔法を使うだけなんだが。


「ええと、この箱の中身を全部こねて合成して、っと……」


 ヘスティが選別した魔石はどれも強固で、中々手ごわかった。


 だが、時間をかけることでどうにか合成して、練り上げることが出来た。

 そして、大きな箱一個分の魔石が、一本の腕状になったのだが、


「うーむ、腕って言うか、杵だなこりゃ」


 細かな指とかを構築するまでは出来なかったため、かなり大降りなものになってしまった。


「いやいや、あれだけ硬かった魔石をここまで練り上げるのは凄いですよ、主様」

「現状では最良かもしれないけれどなあ。まだまだ練習が足りないわ」


 もっと細かなイメージを現出できるようにならないとな。


「でも、これだけ重くて固ければ岩盤も砕けますし、穀物や木の実をついたりとかも出来ますよ?」

「まあ……そうか」


 これなら、リンゴをすりつぶして絞る、という方法も出来るだろう。


「目的どおりに使えそうなものは出来上がったからよしとするか」


 新しい道具を作ったのは久々だけれども。

 空き時間を使って、上手いこと開発できたようで何よりだ。

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