deta,70:計画してのことだったの
ラフィン=ジーン・ダルタニアスの部屋から、悠貴美誠の淫靡な声が漏れた――。
以降、ひっそりと静まり返る。
室内では、荒い呼吸で全裸姿の美誠とラフィンが、ベッドで横たわっていた。
ある程度呼吸が落ち着いてくると、美誠が艶冶な微笑を浮かべて、自分の隣にいるラフィンへと体を向ける。
艶冶ではあるがまだどこか幼気な、あどけなさを含んだ微笑み。
彼女のそんな所もラフィンはまた、好きだった。
「アクメに達した貴女はとても可愛らしいですよ。美誠」
これにボッと顔を真っ赤にさせる美誠。
「ヤダ、そんなこと言われると、恥ずかしいよラフィン……」
「クスクス……いらっしゃい美誠」
ラフィンは言うと、そのたくましさを感じさせる腕の中に、美誠を抱き寄せた。
美誠も普段と違ってしおらしく、ラフィンの腕の中に納まる。
「貴女は気が強く男勝りなじゃじゃ馬ですが、どうやら私の手にかかると上手く乗りこなせるようですね」
「何それ。Hと馬を掛け合わせてんの?」
美誠は面白がってクスクスと笑う。
「そうです」
「もう! ラフィンのバカ」
二人で笑いあって、鼻と鼻を寄せる。
「ずっとこうしていたい……」
「そうしたら私の精力が持ちません」
「どうして?」
「5分置きに美誠を抱く自信があるからです」
「ラフィンってなかなかスケベだよね」
「そうですか?」
「私が目の前で転んだ時もジッと下着見てたし、ネグリジェに手を突っ込んで太もも触ってくるし、時々発言もエロかったりするし」
「私も男ですからね。惚れた女を前にしてエロくなるのは自然のことですよ。何だったら、二回戦に入ってもいいのですよ……」
囁きかけながらラフィンは、美誠の背筋をツゥと指先でなぞる。
「アン! まだ5分も経ってないのに! ラフィンのバカ……ハァン……」
こうして本日は二回戦が行われるのだった。
翌朝。
ツヤツヤ、ピチピチ。
「……」
すっかり肌つやの良い二人を前にして、無言でしらけた表情を浮かべる水沢堂魁の姿があった。
「おはようございます水沢。いかがなされましたか?(ツヤツヤ)」
「おはよう魁! 朝食出来てるぜ!(ピチピチ)」
「その様子だとさぞかし昨夜は盛り上がったんでしょうね。この猿カップルが」
「人の情事に探りを入れるのも、情報屋の仕事なのですか?」
冷静な反応で悠然とそう答えるラフィンの隣で、指摘を受けて顔を紅潮させる美誠だった。
昨夜は魁からキスをされて、セレア・メイランドは思い出す度にドキドキしてなかなか寝付けずにいた。
セレアの窓は完全に板を打ち付けて、太陽光が入らないようにしてある。
カーテン程度では、セレアを太陽から守れないのだ。
その時、彼女の部屋のドアがノックされた。
「セレア……もう、寝た……?」
エレイン・ローレンスである。
「いいえ。まだ起きてるわ」
ドア越しに声をかけると、ゆっくりと開いてエレインがとぼとぼと入って来た。
「どうしたのエレイン。何だか元気がないわね」
「あたし……すっかり恋煩いしちゃって、昨夜からなかなか寝付けなかったの。だから……本当は今日、教会の典礼に行く予定だったけど寝不足だから……良かったら、セレアと一緒に寝ていい?」
「まぁ、そんなに? クスクス……分かったわ。いいわよ一緒に寝ても。だけど教会って?」
「ダルタニアスが身を潜めているセントティベウス教会の典礼に、今まで行ってたの」
「!?」
内心、驚愕を覚えるセレア。
「ダルタニアスを捕まえる為に、鮫島が言っていたダルタニアスの側にいる女の子を手懐けてから、上手くダルタニアスをおびき寄せて捕らえようと、あたし計画してのことだったの……」
「そんな計画を立てていたの? エレイン一人だけで?」
セレアは内心、動揺しながらも冷静さを装う。
「うん……だって鮫島は……うぅん、男は信用出来ないし当てにならないと思って。だからあたしが動くしかないって、思ったの。少しでも早く成功体の細胞を取り込んでセレアに、健康体になってもらいたいから」
「エレイン……」
セレアは彼女の名前を口ずさむ。
しかしセレア本人は、成功体の捕獲を前々から望んでいなかった。
例え自分の体が病弱でも、その成功体を犠牲にしてまでの健康体は必要ない。
何故なら彼も自分達と同じ、クローンという仲間であることには変わりないからだ。
「エレイン、私は……」
「それにあたしもこの化け物じみた怪力をなくして、普通の人間になりたいもの」
エレインのこの言葉を聴いて、セレアは口にしかけた言葉をそっと飲み込む。
「だけどあたし……その女の子のことが好きに、恋しちゃったの!!」
これにはセレアは更なる驚愕を覚えずにはいられなかった。
今回も二度に渡ってムンラ掲載の『炎に宿りし誓いの太陽』にて、ラフィン×美誠のHシーンの詳細が書かれています。
イメージを壊したくない方はここまで、大丈夫! 二人の全てを見たい!! という方はそちらへも是非お越しください☆




