【瑞雲・三章】京周辺勢力情報

　本項では東西の京周辺の勢力状況を示します。赤は西京陣営、青は東京陣営、黒はそれ以外を示し、濃淡で陣営への参加、協力の積極度を示しています。淡色の地域は、朝廷、幕府から距離を置いている。又は、国内の抵抗勢力が敵対陣営の後ろ盾を得ている事を示します。

【秋津島】

　秋津洲は基本的に全域が西京陣営に属します。但し勢力が大きい分、内部での権力争いが熾烈で、そもそも東西分裂状態を引き起こした原因もこの権力争いに因るものです。

　近年も西京を舞台に大きな内乱を引き起こしており、その隙を突かれて東京陣営に近濱国への侵攻を許している。

　赤淡色で示された国の内、九重国は場所柄西京陣営に属しているが、平地が少なく海で糧を得ている者が多い影響で、切途浦を介して東京陣営との繋がりも持つ。耶馬国南部周辺は山深く、大きな寺社が存在する為に政権への協調と言う面で劣るために淡色となっている。

【敷島】

　敷島において、東京陣営に属するのは基本的に豊浩平野に属する二か国を中心とした地域のみで、更に東へ行くと吾妻府(あづまふ)と言う幕府の出先機関が存在する。吾妻府周辺地域は元来西京陣営であるが、元来、東国の武士は独立心が強く内乱と東西分裂の影響で幕府の影響力が低下し、現状ほぼ独立勢力の様な状態となっている。

　東京周辺の状況としては堅枚国は経済的に豊浩平野に依存している為に東より。遠濱、及びその占領下にある彌尖国を支配する佐高家は。豊水国を支配する廣澤家と犬猿の仲である為に西京陣営であり、地理的な孤立状況を補うべく幕府への依存度が高い。

　対して隣国沓前国は直接東京陣営の脅威に接しておらず、かつ隣国の沓中国が泥沼の内戦状態となっている為にそちらへの対応を優先し、幕府との距離は近くない。