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第76話

 流石に胸に穴が空くと、まともに動けない。


「やべぇ、痛い。死ぬほど痛い。あかん、本当に痛い。」


 そう思っていると、リジェネレイトと思われる魔法が掛かる。

 見る見るうちに、胸の穴が塞がる。


 皆が、闘技場の中心に歩いて行くので、私も起き上がり歩き出す。


「お前、凄いなぁ。」


と破壊神チームのメンバーも、気軽に声を掛け褒めてくれた。

 歩きながら、鑑定を使ってみた。

 皆、ステータスは同じような感じだったが、何が原因か判らないが、1割くらいの違いはあった。


 最初と同じように、皆で集まり、お互いに挨拶をした。

 次に、1人1人、お互いに声を掛け合い、簡単な自己紹介みたいな事をした。

 さっき、ダークエルフと思った人は、魔人だった。ダークエルフじゃなかった。


 最初に戦った獣人さんには、ちゃんと謝罪した。

 獣人さんも、「良いよ。」と許してくれて、「また、戦おう」と言ってくれたので、「よろしくお願いします。」と返事をしておいた。


 そして、皆で創造神様のところへ、馳せ参じた。


「皆さん、良くやりました。今回の勝利は、圧倒的でしたね。まずは、勝利ポイントを授けるわ。」


と創造神様が言うと、皆の身体が光った。


「次に、今回のMVPね。今回は、ハルトね。」


と創造神様が言うと、私の身体だけ光った。


 私が創造神様に、「ポイントって何ですか。」と質問すると、デクスターさんが代わりに、


「ポイントを溜めると、階位が上がるんだよ。ハルト君の前に居た人も、ポイントを溜めて階位8になったんだよ。」


と説明してくれた。


「何ポイントで階位が上がるのですか。」


と質問すると、デクスターさんが、


「32ポイントだよ。勝利ポイントが1ポイント。MVPで1ポイントだよ。」


と教えてくれた。

 もう、ポイントは要らないと思った。

 でも、同じレベルの戦いは面白いので、今後も参加したい。


 デクスターさんが、


「ハルト君は、階位8になりたいかい。」


と聞いてきたので、


「妻も居ますし、なりたくないです。」


と即答した。


「だよね。次からMVPは、階位8になりたい神に譲る様に立ち回るんだよ。」


と言われ、デクスターさんは、ちょっと不機嫌そうにしている神の方へ目を向けた。

 私は、その神の方に近寄り、


「ごめんなさい。そういうの知らなくて。」


と言って謝罪したが、


「いや、良いよ。私が、もっと頑張らないと。自分の実力不足だっただけだ。」


と言われた。

 悔しそうな顔をしていた。

 でも、周りの人は、ちょっと呆れた様な顔をしていた。


「いつもの事だから、気にするなよ。」


と、他のメンバーから、声を掛けられた。



 しばらくすると、突然、燃え上がり消えてしまった神。

 地面に沈んで消えてしまった神。

 ピンク色の扉を出して、そこに入って行く神。

 皆、それぞれの方法で、帰って行く。


 私もゲートを使うと、そのままドルトムントの家に戻れた。


「ただいま、帰ったよ。」


と言うと、イザベラが抱き着いてきた。


「どこに行ってらしたのですか。突然、居なくなるので吃驚しました。」


と言って、泣いていた。


「ああ、創造神様から、召集を掛けられ、強制転移させられたんだ。いい迷惑だよ。」


と言って、転移した理由を説明した。


「ところで、今は何時なんだ。昼ご飯は食べたの?」


と聞くと、午後1時だった。

 皆、心配して昼食は、まだだったらしい。


「迷惑かけたね。ごめんね。さぁ、食事にしよう。」


と言って、メイドに食事の用意をお願いした。



 食事の後、気になることがあったので、神殿に行った。

 ガイア様と連絡を取るため、祭壇で祈りを捧げた。


「やぁ、ハルト君、どうしたんだい。ゲームは楽しかったかい。」


とガイア様から声を掛けられた。


「そうですね。同じ階位7ですから、手応えが有ります。なので、戦ってる実感があります。」


と答える。


「まぁ、面倒かもしれないけど、こういうのも、眷属の務めだと思ってよ。」


と言われた。


「それで、少しお尋ねしたいことが有ります。みんな本気でやってますか。」


と言うと、


「ああ、そうだね。ハルト君の疑問は正解だよ。みんな手を抜いてるよ。MVPが欲しいのは、階位8に成りたい神だけだからね。」


と、私の予想通りのことを言う。


「今回、MVPを取れたのは、実力じゃないのですね。」


「それは、そうだよ。古い人だと、数百年は、やっているからね。ステータスが似たり寄ったりでも、テクニックが違うからね。」


「判りました。その確認でした。それと、破壊神側の人達も、良い人そうで良かったです。」


「まぁね。みんな神だから、それなりに大人だからね。でも、意外と腹黒いから気を付けてね。ああ、そうそう。万が一が有るといけないから、私の力を使う呪文を教えておこうか。」


「あ、ありがとうございます。ぜひ、お願いします。使う事は無いと思いますが、心強いです。」


「ペール・スル リー・レデリク だよ。アヴァロンで使う分には、拒否しないつもりだよ。いつでも使ってよ。」


「ありがとうございます。」


 ガイア様との話は、これで終わり、元の世界に戻った。

 ガイア様は、なぜ魔法を教えたのだろう。

 何か危惧するもことが有ったのだろうか。


 他の亜神は、一癖も二癖もありそうだ。

 ガイア様が、「腹黒い」と言うのも納得できる。


 あの好悪感度抜群の態度に、実は裏があったとは。

 違和感は感じたけど、見抜けなかった。

 嘘を見抜く魔法も、相手が階位7だからか、反応を示さなかった。


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 読んでる人、皆が入れてくれると、助かります。

 作者のモチベーションを上げるためにも、よろしくお願いします。


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