表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/81

第39話

よろしくお願いします。


 世界樹の守護者としての務めは、数カ月に一度、世界樹にアクセスして、世界の地脈や魔素の状態を確認する程度だった。


 こんなことで、世界の危機が早期発見できるなら、是非もなし。

 それも、ソフィーがハイエルフになれば、ソフィーに任せれば良いだろう。



 昼食の後、夜は、晩餐会ということで、それまで時間が空いている。

 そのため、護衛の騎士の案内で、エルフの国の観光をしている。

 ソフィーは王女様なので、色々と公務が有るらしい。


 護衛の騎士に、


「エルフの特産品の魔法具とか、そういう珍しい物は無いかい。」


と尋ねたところ、


「では、聖布を作るところを観に行きますか。」


と提案され、そこに行くことになった。


「魔蚕に世界樹の葉を与えて育てます。その魔蚕が吐く糸を使って作る布が聖布です。」


と、聖布の作り方をザックリと教えてくれた。


 さらに、


「聖布は、吸湿性、通気性に優れ、保湿性も高いです。肌触りが、とても良いです。非常にやわらかく、滑らかで、軽いです。そして、とても強度があり、衝撃吸収の魔法が宿っています。下手な鎧より強度が有ります。」


と、聖布をべた褒めしている。


「それは、是非とも欲しいですね。そこで売ってますか。」


と聞くと、


「はい、反物でも売っていますし、聖布の服も売ってますよ。」


と言うので、期待が高まる。


 聖布の工場に着き、実際に魔蚕を飼育しているところから、取り出した糸から布を編む様子が観られた。

 まぁ、典型的な工場制手工業(マニュファクチュア)だった。


「ここが即売所になります。」


と言われ、売り場に行くと、色々な服や、色々な反物が置いてあった。


「こんなに売っているのに、なんでドルトムントでは見ないんだ。」


と聞くと、


「聖布は、虫に食われやすく、手入れが難しいのです。非常に高価なので、貴族の方々しか手にできません。」


と言われる。


「私も、聖布のドレスは持っていますよ。晩餐会など、そういう場でしか着ませんが。」


とイザベラが言う。

 イザベラも、持っているらしい。


「じゃぁ、欲しいのあれば、言いなさい。イザベラとアイビィーも遠慮するなよ。」


と言って、好きな物を選ばせた。

 なにせ、軍資金は沢山ある。

 ここに来る前、大金貨1万枚を得たばかりだ。


 私も、自分の分を選んだ。

 お出かけ用のローブと、お出かけ用の洋服を数点だ。

 どれも、普段着にできる様なデザインじゃ無かった。


 あと反物も何本か買った。

 普段用のローブや、鎧下を作るのに使おうと思う。


「それにしても、遅いな。失敗したな。女性が、買い物に時間を掛けるのは、何処も同じか。あ、採寸しているのか、オーダーで注文するのかな。」


と、既に3時間くらい経っているので、待ち草臥(くたび)れている。


「やっと、決まったか。沢山、買ったね。」


と、娘達が戻ってきたので、会計をしてきた。


「さて、晩餐会があるんだ。戻ろうか。」


と言って、城に戻った。


 晩餐会は、華やかなものであった。

 料理は美味しかったので、食べたいものだけ食べた。

 しかし、日本人サラリーマンの私には、別世界で色々とついていけない。

 挨拶をする相手もいないので、隅の方で大人しくしていた。


 オリビア達は、ソフィーやイザベラ達に連れられ、色々な人に紹介されていた。

 あの子達も、こうやって、場慣れしていくんかな。


 隅の方で人間観察をするのも、楽しいものだ。


「今日一日で、エルフの国でやりたかった事は、ほとんど終わったな。」


等と考えていた。


「ハルト様、少し宜しいですか。」


と、不意に声を掛けられた。

 振り向くと、見知らぬエルフの女性が立っていた。


「はい、どちら様ですか。」


と、返事をすると、


「アイリス ウィンザーです。本日、馬車で御一緒した者です。」


と言われたが、誰の事かと考えたところ、


「ああ、一緒の馬車に乗っていた女性騎士さんか。お世話になりました。失礼しました。余りに美しくて、見違えてしましました。」


と、気付かなかったことを詫びる。

 実際に、美しい女性だ。20歳くらいだろうか。


「宜しければ、あちらに行きませんか。」


と、バルコニーの方へ誘われ、言われるがままに着いて行った。


「夜風が気持ちいいですね。」


と言うと、


「そうですね。ところでハルトさん、エルフの女性はお嫌いですか。」


と聞かれた。


「いえいえ、好きですよ。特に、貴女の様な美しい女性なら、いつでも一緒に居たいと思います。」


と答えると、


「お上手ですね。」


と言って、私の腕に身体を寄せてくる。


「近いな。」


と思いつつ、


「用件は何かな。本当の事を言って。」


と聞くと、


「宰相様から、ハルト様と一夜を共にするように命を受けました。」


と答えたため、


「そうですか。嫌々ですか。本当の事を言って。」


と聞いたところ、


「嫌々では有りませんが、本気になりそうで怖いです。」


という答えだった。

 多少魅了が発動してるのかな。


「じゃぁ、部屋に行きますか。」


と誘うと、


「はい。」


という返事だったので、そのまま寝室へ向かった。





稚拙な文章で、申し訳ありません。

楽しんで戴けたでしょうか。

よろしければ、「ブックマーク」と下の☆マークを★に変えて戴けたら、幸いです。

これを戴けてると、作者が喜びます。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ