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石鹸って素晴らしい

 体を洗うために石鹸を使ってみることにした。

 基地からタオルも持って帰っているので、体を洗うのには困らない。

 柑橘系の匂いを選んでみた。

 ちゃんと使えるみたいだ。


 フンフンフン…………♪

 鼻歌込みで、気持良く体を洗う。


 ピト。

 何かが俺の背にくっついた。


 ピト?


 振り返るとオレゴル。

 俺に抱き付いていた。


「何やってんだ?」

「スマホと言うもので色々調べていると、男と言うものはこうやって生の胸を背中を擦り付けると悦ぶと書いておった。

 その液体みたいなものを体に塗って男の体を洗う。

 そっ、その感触がいいらしい。

 だっ、だから真似てみたのだ」

 オレゴルの感度が上がっているらしい。


 たぶん、泡の国ね……。

 エルフって、繁殖能力低かったんじゃねえの?

 こっちはこっちで興味があったのかね。


「でな、真ん中が凹んでいる椅子を使っておった」


 で、スケベ椅子って訳ね……。


「真似んでいいよ。

 ちゃんと体を洗え」

 俺はオレゴルの頭に水をかけると頭を洗う。

 ちょっと匂う。

「お前、あまり体を洗ってないな?」

 ギクリとするオレゴル。


 まあ湯で洗うだけっていうのもあるのだろうが……。


 俺は石鹸を手に取ると、オレゴルの全身を洗った。

 耳の先から尻尾の先まで。

 意外と出てくる垢。

「ヒャン」とか「あっ」とか色っぽい声をあげるが無視だ。

 綺麗に洗い終えると、顔を真っ赤にして上気し、床に這いつくばっているオレゴルが居た。

「もっとぉ」

 と言うオレゴルを軽く乾かし、俺の部屋に放り投げておく。


「さて、洗い……なおしま・す・か……ね?」

 俺の手を何かが掴んだ。

 ドリスだ。

 俺を見上げ涙目。


 まあ、理由は何となくわかるが……。


「洗えと?」

 ドリスはニコリと笑ってウンウンと頷いた。

「私はアキトの妻。

 アキトを受け入れる」

 そう言われては仕方ない。


 どう仕方が無いのやら。


 と自分でツッコミを入れる。


 俺とドリスは風呂に戻る。

 既に適温。

 白い肌のドリスが現れた。

 俺はタオルに石鹸を付け泡立てる。

 そして、まあ、オレゴルのようになった。


 ニコニコのオレゴルとドリス。

 俺は二人の髪を乾かしていた。


 全裸はいかんよ全裸は。


 と言うことで、基地内で見つけた下着を渡す。

「ほい」

 と俺が言うと、

「無い方が良いのではないのか?」

「無い方がすぐにできる」

 と返された。

 俺はため息をつき、大きく首を振って否定をすると、

「ドリス、オレゴル。

 それは違う。

 ギリギリ見えそうで見えないのも男をそそる。

 それに脱いでもらうのもいいが、脱がせるのもまたいい。

 まあ、そういう事で、着ているといいことがあるかも」

 と説明した。


 完全に俺の趣味。


 俺がそう言うと、ササと二人は下着を着た。

 俺もトランクスにTシャツを着る。


 何もしないがな。

 本当に何もしないぞ。

 本当に本当だ。


 二人が下着を着たのを確認すると魔物の皮に包まって俺は寝はじめるのだった。


 起きたら何か、スッキリしてる俺。

 ドリスとオレゴルがなぜか「ごちそうさま」と言い、二人の顔もすっきりしているのが気になった。


 俺は何もしていないが何かをされたような気がした。

 何?


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