表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぱふぱふ  作者: 一狼
ぱふぱふⅨ(魔王編)
30/43

30.ぱふⅩⅩぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふぱふ

ぱふぱふ ヒィィィィ∑(゜Д゜ll)

 吾輩はぱふぱふである。名前はまだない。




 悪夢と言うのはその人の意思に関わらず突然やってきます。



 今日は我が家(洞窟)でのんびり過ごしていました。


 すると外から何やら激しい音が聞こえてきました。


 我が家(洞窟)の前にはぽちぽちが門番しているので危険な事は無いと思い、外に向かって行きますと、そこにはぽちぽちと戦っている人が居ました。


「お? 魔王じゃん。そっちから出て来てくれたんだ。探す手間が省けたよ」


 大きな剣を片手で軽々と持ち上げる戦士のような男の人でした。


 その男の人の声でぽちぽちが初めて私が外に出てきたことに気が付きました。


『主!? 来ては為りません! この者、主を狙っています! 今すぐここから逃げてください! 我ではこの者を止めることが出来ません』


 ぽちぽちが私に念話を掛ける余裕が無いほどに強い人なのでしょう。


 実際ぽちぽちは体のあちこちに傷を負っていました。


「ぱふぱふ! ぱふぱふ!」


 でもぽちぽちを置いていけないです!


『我の使命は主を守る事! ですからどうかこの男から逃げてください! もしそれでも我のみを案じてくれるのであれば、誰か助けを呼びに行ってください!』


 ぽちぽちの言葉に気が付かされました。


 そうです。助けを呼べばいいんです。


「ぱふぱふ!」


 待ってて! 今すぐ助けを呼んでくるから!


 私は必死で走ります。


 五十鈴さんのところには今武者修行の旅から一時帰ってきている剣駄宇流須(戦闘種族)のキャロさんが居るはずです。


 それに五十鈴さんも戦えますし、勇者さんも居ます。


 私は希望を持って五十鈴さんの所へ向かいます。


 ですが、五十鈴さんのところで見たものは更なる悪夢でした。


「あ? 何で魔王がここに居るんだよ。さてはビッツの奴失敗したな」


 ここでも1人の男の人がキャロさん達を蹂躙していました。


「ぱふぱふ・・・逃げるんだ。こいつら――光の王国の狙いはお前だ。お前の力を狙っている。

 ここは俺達が食い止める。だから・・・逃げろっ!!!」


 勇者さんが血塗れになりながらもエクス・ゴボリバーで男の人に向かって行きます。


 ですが男の人は左右に持った剣で勇者さんのエクス・ゴボリバーをいなしていきます。


 双剣の男の人は勇者さんが倒れれば私の所へ来るでしょう


 今立ち向かっているのは勇者さんだけです。


 キャロさんと五十鈴さんは血溜まり地面に倒れています。


 向こうでは又子さんやウルスさんも倒れています。


 そしてあれだけ緑豊かだった五十鈴さんの農場は地面は抉れ今は見る影もありません。


「ぐぁ!?」


 勇者さんが双剣の男の人に斬られて地面に倒れました。


「さぁて・・・魔王を確保と行くか・・・って、まだ生きてたのか。しぶといな」


「ぱふぱふの所へ行かせねぇだ! ぱふぱふ! 逃げろ!」


 倒れていたはずの五十鈴さんが双剣の男の人の腰にしがみ付いて私のとこへ来ようとしているのを邪魔しています。


「早く・・・オラがまだこいつにしがみ付いているうちに逃げろ―――――!!!」


 五十鈴さんの声に我に返り、私はその場から逃げ出しました。


「あ、こら待て! って、いい加減離れろ!」


 私は思わず後ろを振り返りそうになりましたが、必死で前を向いて走り出します。


 一体何故こんなことになったのでしょうか。


 誰か教えてください。




 ぱふぱふ。







ぱふぱふ。゜( ゜´д`゜ )゜。ウェーン

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ